ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

小さいながら充実の落語会~メルシー寄席

2010-04-24 22:32:19 | 落語

久し振りのメルシー寄席

一、桂福丸・・・・・・・・・・・・・・・・・・「転失気」

一番太鼓を手を抜く事無く、袖でしっかりと打つのを見る。
普段着の福丸さん、舞台よりも小柄なのに、びっくり、
芸人さんは、高座姿が大きく見えるのが、芸の力、よろしいな。

高座に上るが、客席がざわついて、オバサンたちの私語が続く、
それにも、めげずに続けるが、かすかに野球中継の音も聞こえる。
繁昌亭などで育った福丸さん世代では、考えられない環境か。

でも、何度も気をとり直してのマクラ、水戸黄門あたりから、
しっかりと客席の心を掴み、ご自分に集中させる。

きっちりとした落語をする為の環境を整える、
これだけみても、若手実力派の証しですな。

噺は、「転失気」、おならの話しながら、下品にならず、いたって上品。
福丸さんの、丁稚、小僧はいつもながら、可愛い・・。

でも、水戸黄門のマクラで、みせた、村娘、病弱のおとっつあん、悪代官、悪商人の上州屋など
登場人物全員が、イキイキしており、今やどんな人でもこなせそうで、
今後、どんどん、大ネタへの挑戦に期待が膨らみますな。


二、笑福亭小つる・・・・・・・・・・・・「宿替え」

小つるさん、トリではなく、二番手で登場。
きん枝さんの、参議院立候補の話し。昨年の暮から考えていた様で、
本気らしいが、予想外なのは、民主党までが本気になっていること。

上方落語協会は、降りたらしいが、落選の時は戻りますので、よろしくとの事。

噺は「宿替え」、枝雀さんとは違い、荷物を詰めるとこは無く、
引越し先から始る。
この、おやっさん、アホではなく、一途さがあるだけ、
隣家に行ってからの、女房との、馴れ初めばなしののくだりは、秀逸。

端整でありながら、笑福亭の匂いのある、小つるさん、
枝鶴襲名が待ち遠しいでおます。


三、笑福亭純瓶・・・・・・・・・・・・・・「鹿政談」

純瓶さんとは、初めての出会い、
鶴瓶一門が、弟子が13人で、あのキリストと同じだったのが、
一番下の弟子が、破門され、今12名、このキリストネタが出来ず困る、と。

でも、落語も上手いし、レポーターなどの他の仕事も器用にこなせて、
有望株だったのにと、本心、心から弟弟子の復帰を願っている様子。

今日は、昼、奈良で仕事、明日は川西で落語会、珍しく超忙しい。
奈良も「鹿政談」で、明日も「鹿政談」、決まっているので、今違うのを演ると
頭がごっちゃになりそうなので、あえて「鹿政談」を、と。

眼鏡を外して、落語モードに。このあたりも師匠と同じか・・・。

「鹿政談」元々講談ネタだったのか、地語りの部分も多く、
落語の世界にドップリ漬かりたい私には、苦手な噺。
純瓶さんの本質を知るには、代表的古典落語を聴いてみたいですな。

でも、鶴瓶一門の共通、人柄の良さは、よう伝わってきましたで・・・。


第12回・メルシー寄席
2010年4月24日(土)午後7:00開演
メルシーこはま・2階ホール

一、桂福丸・・・・・・・・・・・・・・・・・・「転失気」
二、笑福亭小つる・・・・・・・・・・・・「宿替え」
三、笑福亭純瓶・・・・・・・・・・・・・・「鹿政談」

10-20-88



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