ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

こごろうさんお目当て~興兵衛桃林堂・かしや寄席

2010-04-25 10:32:52 | 南天(こごろう)の会

こごろうさん目当てに、今日は、八尾の甘い落語会ヘ。




三百年以上経っている、江戸時代の建物。


今回は、80人強の大入り、朝の部(11時開演)もあったそうで、凄い。


そして、朝の番組の、夢を叶えましょうのコーナーの申込みに、今回選ばれて
この「かしや寄席」の席亭の代理として、朝日放送の三代澤アナウンサーが登場。
80人強の大入りのお客さん、女性が8割の大阪のおばちゃん八尾のおばちゃん
、大歓声、大いに沸く。


一、笑福亭喬若・・・・・・・・・・・・・「野ざらし」

「上方落語界の松坂大輔」のキャッチフレーズ、に、「よう似てるわ」の大きな声。
そのあと、喋る、喋る、落語を聴くというより、井戸端会議とおなじ空気で、
隣の人と喋る、しまいには、喬若さんにも、話しかける・・・果たして落語ができるのか。
と、不安になるが、周るの人は、温かく見守っている、地域寄席の良さか・・。

喬若さん、やり難そうでも、間合いをとって何度もトライ、
諦めない、姿勢に、感動すら覚える。でも、噺に入ってからは、黙らす、迫力。実力ですな。

喬若さんの「野ざらし」、かい枝さんのに肉薄するぐらい、おもしろい。
でも、喬若さんのおもしろさは、座布団返しや、見台の出し入れの際に、
客席に向って、見せる愛嬌ある顔の表情である。

どんな時でも、お客を楽しませようとする姿勢、大好きですな。
久し振りに、喬若さんの会、ザビエル寄席が、6月13日に開催予定。
好きな、こごろうさん、三喬さんも出演される。
他にも、良い落語会のある日だけに、今から悩みますな。


二、桂こごろう・・・・・・・・・・・・・「普請ほめ」

得意の、大阪のおばちゃんネタ、
まさに、目の前のそのままのおばちゃん相手に、真っ向勝負。

自分のことを謂われているのに、「ほんまやわ」とか、何を言いだすのか、
危険をはらんだ、スリリングな状況、こごろうさんの揺さぶりにも
ゆとりがあるというか、周りの目も入らなくて、何事にも動じない点で
おばちゃんの勝ちでしたな。

噺は、「普請ほめ」、この様な、楽しいネタは、こごろうさん、最高。

池田のおっさんとこで、いざ誉めに入ってからの、おもしろいこと
表が総一面の栂造り・・・、畳が備後表の高麗縁・・・・・、天井は薩摩杉の鶉杢・・・、
乞食の子も三年経ったら、六つになりまっさ・・・と、どんどん進んで、
最後、肝心の台所の、大黒柱に行き、こちらも、後もう少しで終わりと思いきや、、
懐の書いてあるところが出てこず、覗いて読むが、ビデオテープの巻き戻しのように、、
鶉杢・・・備後表のぼろぼろ、・・・・乞食の子も三年・・・と、あちらこちらにスキップする。

こんな、どんでん返しのような楽しさ、こごろうさん、ならではで
、いちびり心、真骨頂ですな。

常に、こごろうさんの落語は、新たな感動を与えてくれる愉しさがおますで。


三、笑福亭伯枝・・・・・・・・・・・・・「鴻池の犬」

ご近所の、犬の鳴き声のマネから、「鴻池の犬」ヘ、

この噺、犬の世界の話しでありながら、心温まる兄弟愛の物語。
伯枝さんのお顔、迫力が有りすぎて、痩せこけたみすぼらしい犬も、
狛犬のように見えてしまう。

鴻池善右衛門さん、今橋のいや、、大阪一、日本一の大金持ちであり、
今の北浜、今橋、その一帯は、金融の中心、国の中心だったんでしょうな。

元気の無い大阪、政治は別でも、商売だけは、大阪復興、願いたいですな。



興兵衛桃林堂・かしや寄席
2010年4月25日(日)午後2:00開演
近鉄八尾・興兵衛桃林堂

一、笑福亭喬若・・・・・・・・・・・・・「野ざらし」
二、桂こごろう・・・・・・・・・・・・・「普請ほめ」
三、笑福亭伯枝・・・・・・・・・・・・・「鴻池の犬」

10-21-91




終演後、出てきた兵衛桃林堂さんの水羊羹とお茶、上品な甘さで美味しおましたで。



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