ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

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鉄瓶さん、喬楽さん・満開~稲田観音落語会

2010-04-04 08:56:14 | 稲田観音落語会
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桜咲く、季節に、恒例の稲田観音落語会。
今年は、どんな花盛りか、お花見も楽しみですな・・・。


鶴二さんの会なので、普通ならば鉄瓶さん、鶴二さん、
仲入りで、喬楽さん、鶴二さんの出番ですが、

ネタだけでいくと、
鶴二さんの「子ほめ」、鉄瓶さんの「火焔太鼓」、
仲入り後、鶴二さんの「七度狐」、そして喬楽さんの「首提灯」か
どんな順で、登場されるのか、出番だけでも興味ありますな。

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飛梅さんが、飛入りで東の旅の「煮売屋」、
続けて鶴二さんの「七度狐」へと、リレー落語で繋げると・・・。
最後に、鶴二さんの「子ほめ」と、思わくは大いにハズレましたな。


一、笑福亭飛梅・・・・・・・・・・・・・「煮売屋」

東の旅の「煮売屋」、前回の新まる八寄席で、メロメロだったので、リベンジ。
めくりの準備も無いので、「飛入りの、飛梅です」と、このキャッチフレーズ、
開口一番役の出番では、しばらくは使えますな。

体の部分を使って、逆さまに言う際に、先に「でこちん」を「ちんでこ」と言ってしまうが
間違った時、客に媚を売って笑いをとる人もおられるが、飛梅さん、何事もなかったように、
最後まで、突っ走る・・・一度、高速道路に乗ったら、目的地に着くまで、高速を降りたら負け。
飛梅さんの、プロとしての、凄さを感じた。

どんどん、上手くなる、飛梅さんの「煮売屋」をお楽しみに。


Takeshi Masuda PhotoGraphyより転載


二、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・「七度狐」

リレー落語で、煮売屋の「イカの木の芽和え」のところから、鶴二さん、始る。
そのすり鉢から、足がつかん様に、草むらに捨てると・・・
「悪いやつなぁー」と、中腰での狐の様子の良いこと。
鶴二さんの、おさよ後家も、屍になっていても、スーッときれい。

仁鶴さんで、育った私、川を渡るところで、石を投げ、「バサバサのガサガサ」と
記憶していたのだが、今はどなたも、「バサバサのバサバサ」、単なる私の記憶違いか・・・。

けわしい山道からは、下座の鳴物も入って、一段と楽しさが増す。
「七度狐」は、時々見せる仁鶴師匠似で、鶴二さんで決まりでおますな。


Takeshi Masuda PhotoGraphyより転載


三、笑福亭喬楽・・・・・・・・・・・・・「首提灯」

喬楽さんの「首提灯」、ゆったりとしていて、心地よい。
酔ってはいるが、ぐでんぐでんではなく、ただ単に、酒飲みのいやしさがでているだけ。
「これは、何」も、くどくなく、好感。

こぼれた豆、おからの酢和え、紅しょうが、隣の人が残したキズシ、鰊の漬け焼き、
喬楽さんの細かい仕草で、食べる事は、大好きと、みた。
いや、体型を見ていれば、十分解るか・・・。

とんがらしを食べるところなんぞ、店主の、シャレ心もあっての、新演出。
人の心の機微が、細かく演じられて、単なる、酒飲みの噺で終わっていない、
どっしりとした、喬楽さんの「首提灯」は、充実の高座で、よろしおますな。


Takeshi Masuda PhotoGraphyより転載


四、笑福亭鉄瓶・・・・・・・・・・・・・「火焔太鼓」

老夫婦ではなく、40過ぎの若さのある古道具屋、
勢いと若さがあって、エネルギー爆発の鉄瓶さんの「火焔太鼓」

この噺、三百両のお金、五十両の束を六つ、並べるところが要。

貧乏人が大金を目の前にした時、無口になって震えるのか、
この噺のように、高揚してハシャギまくるのか、宝くじでも当らんと、
自分が、どういう行動にでるのか、想像つきませんな。

大金を、手にしてからの躍動感が、鉄瓶さん、最高。
今後、十八番になりそうな、予感のする「火焔太鼓」でおましたで。


Takeshi Masuda PhotoGraphyより転載




五、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・「子ほめ」

「子ほめ」でトリを・・・。
でも、鉄瓶さんの熱気が残っているのか、
いつにも増して、鶴二さん、ハイテンションの「子ほめ」

誉めるのが下手なアホではなく、タダ酒を呑みたい男の噺。
呑みたい一心で、教えてもらうセリフもうらおぼえ、決して、アホでは無い。

とすれば、この噺、「灘の酒」を、「タダの酒」と聞き違えた時から、
呑めると思った男の、酒への執念の物語である。


Takeshi Masuda PhotoGraphyより転載


今日は、喬楽さんの「首提灯」、鉄瓶さんの「火焔太鼓」の大熱演で、
充実の落語会になりましたな。

次回は、7月3日(土)か、7月10日(土)あたりの予定とか。
ゲストは誰か、・・・鶴二さん、鉄瓶さんの演目は何か、
それだけで、ワクワクしますな・・・。


第11回・稲田観音落語会
2010年4月3日(土)午後2:00開演
圓通山救世院観音禪寺

一、笑福亭飛梅・・・・・・・・・・・・・「煮売屋」
二、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・「七度狐」
三、笑福亭喬楽・・・・・・・・・・・・・「首提灯」
仲入り
四、笑福亭鉄瓶・・・・・・・・・・・・・「火焔太鼓」
五、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・「子ほめ」


10-17-76




恒例の「みさを寿司」での打ち上げ後の、皆さんのご機嫌なお顔。


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