ハナシがはずむ!―笑酔亭梅寿謎解噺〈3〉 (集英社文庫) 田中 啓文 集英社 このアイテムの詳細を見る |
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第二巻をとばして、先週東京からの帰りの新幹線でいっきに、第三巻を読む。
第一巻に比べて、殺人、謎解きがうすれて、落語家の日常生活が詳細に描かれ、
落語ファンには、楽屋裏を覗いたような、興味ある話の連続である。
特に、蛸芝居から浮かれの屑選りにかけての、上方落語の鳴物入りの大ネタを
主人公の竜二が、モノにしていくさまは、読んでいても楽しい。
各巻、だいたい10ほどの噺がお題として、あげられているが、
上方落語の定番として、代表演目は200程はあるので、
この計算でいくと、シリーズとして20巻は続くのか。
まあ、竜二、まだ前座であるし、東京でいう、二つ目、真打の位置まで上がるには、
実際の落語家さんと同じように、長い道のりでおますけど、どう展開するのか、
今後も大いに、楽しみでおますな。
第四巻は、既に単行本にて発売中・・・。