2日目。
今日は、ハロン湾クルーズと、焼き物で有名なバッチャン村を訪ねます。
朝。
部屋の角度でご来光を見ることはできませんでしたが、静かなハロン湾が朝一番に目に映る景色です。
朝食は洋風ブッフェ。
せっかくなので、名産のグアヴァジュース&パイナップルジュースを。
もちろん、コーヒーはベトナムコーヒー。
練乳こそありませんが、砂糖をたっぷり入れて、甘めに仕上げて。
9時頃に出船場所に到着。
ガイドさんが乗船手続きをしてくれます。
フロント(?)の方は皆さん船員ルック。本格的な雰囲気です。
(かっこいい船員ルックが見えませんね。ここもエアコンはなし。)
乗船場。
乗り場はいくつかあるようで、ホテルから見えていた所は、ベトナム国内の観光客やお隣の国の中国からの観光客の方が多いらしい。
こちらは、日本、韓国、欧米のお客さん中心。
本日乗る船。停泊している船は全て木造みたい。
船内はアンティーク調で、結構ちゃんとしている。
2階(?)は展望デッキになっていますが、、、
、、、階段の先に柵はなく、踏み外せば海に落下する。
ハロン湾は、「海の桂林」と例えられるように、1600を超える島(岩山)が点在する上に、内海のせいで、ずっと穏やかな海のようです。
よって、木造船で十分だし、ほとんど揺れないので余計な柵も不要、ということみたい。
景観を楽しんでいると、一艘の小船が接近。
「ぶつかるっ!」と思ったら、ぴったりクルーズ船に横付け。
今はほとんどいなくなった「水上村」の人たちが観光客目当てに、フルーツなどを売りに来たようです。
これも情緒あることなのですが、何せ生のフルーツはヤバいので、誰も買いません。
エンジン音も静か、鳥の鳴き声以外は静寂と言ってもいい、のんびりとしたクルーズです。
ずっと海上にいるのかと思ったら、途中、とある島に上陸します。
(上陸する島が近づいてきました。写真は別の家族についているガイドさん。)
そこそこ大きな船ですが、3家族9人と各家族にひとりずつついているガイドさん3人。ゆったりしたクルーズです。
上陸。
この島には大きな鍾乳洞があり、ハロン湾クルーズの見所のひとつとなっているようです。
鍾乳洞=「自然のクーラー」、と思い込んでいたのですが、外と変わらない蒸し暑さ。
いや、風が全くないだけ余計に暑い。
(七色にライトアップされています。このあたりは日本と違う演出。)
この鍾乳洞が発見されたのは、この地上の穴から。
(中央の光が差し込んでいる穴。確かにこれだけ地上に近いと暑いはずだ。)
蒸し風呂から脱出して展望台より。
クルーズに復帰。
次は、「夫婦岩」という見所に行くそうです。
このスポット、かなりの人気らしく、写真のベスポジを確保するために、クルーズ船がひしめきあいます。
(船同士が接触しますが、誰も気にしない。ちなみにタイヤのクッションなど関係なくガッツリ当たります。)
これが「夫婦岩」。
こちらでは、夫婦=雄鶏・雌鶏で、夫婦円満など縁起のいい象徴とのこと。
写真スポットですから、もちろん記念撮影。(が、妻は目をつむってしまっていた。)
さて、船上でのランチタイム。
広々とした海に出てきました。
すると、また小船が。しかも、今度はおっさんが乗船して来た!
ハロン湾は豊かな漁場とのことで、ここで獲れた海産物をランチのオプションとして買いませんか、ってこと。
(渡り蟹、シャコ、大アサリ。クルーズ船での調理代込でほぼ日本の江の島価格。)
これは美味しそうなので、全家族購入。私たちも大アサリを買いました。
相当な儲けでさっそうと引き上げる小船。
ランチが始まりました。
料理を作るすごくいい香りが船中に広がります。
海老の塩ゆでから始まるコースは、どれもうまい!
大アサリは焼いて終わりかと思ったら、食べやすいように切って味付けして出されます。(写真左列上から2つ目。)
海産物も相当美味しかったですが、一番最後に出た空芯菜(最近日本でもお馴染み)がめちゃうま。本場だからかなぁ。
ランチが終われば、たっぷり3時間のクルーズも最終盤。
素晴らしい景色はいつまで見ていても飽きませんね。
出船した場所に無事帰って来て上陸。
楽しかったです!
そうそう、ランチの前に船員さんによる船内でのお土産攻勢がありましたが、結構しつこかった。もちろん、誰も買いませんでした。
(真珠はミキモトが品質の悪さのため撤退するほどの低級品。ガイドさんが教えてくれました。)
3時間もクルーズしていたのだから、ハロン湾をかなり見て回ったのかと思っていましたが、ジオラマでガイドさんが説明してくれたのは、こんな感じ。
黄色の点線の部分が今日のコース。たったこれだけ。
ハロン湾は広い!
3時間コースのほかにも6時間コースもあります。欧米からのお客さんは、ハロン湾の水上ホテルに泊って、じっくり楽しむ方が多いそうです。
これだけ広ければそれも可能ですね。
大満足のハロン湾クルーズを終え、次は、ベトナムで最も有名な焼き物、「バッチャン焼」を作るバッチャン村へと向かいます。
移動、約3時間。
ベトナムの焼き物は、3つの有名な産地があるそうです。
世界的に有名なのはバッチャン焼だけで、お値段も断トツに高いそうです。
他の2ヶ所の産地名も教えてくれましたが、ベトナム語の発音が難しく、すぐに忘れてしまいました。確か、同じ北部あたりと南部に1ヶ所ずつあるって言っていたような。
移動の間に、その1ヶ所を通過。(多分。)
長旅のため、途中、トイレ休憩。
もちろん、お土産屋さん。
昨日のお土産屋さんとちょっと違うのは、このあたりでいい石が採れるのか、こんな彫刻を売っていました。
ベトナムの女性は手先が器用なのか、刺繍も有名で、このお店では20人ぐらいの女性が実演していました。クーラーもない店内で、、、
多分、未熟な方の練習作品かと思われる刺繍入りの袋を買いました。
バッチャン村に到着。
ザ・素朴。
バッチャン村では、約9割の方が陶器を作っているそうです。
ガイドさんによると、ルーツは、昔々、3人の村人が中国に行って勉強してきた焼き物の技術を村に広めた、とのこと。
バッチャン村近くでいい土が採れるのも発展した要因でしょうね。
バッチャン焼はベトナムの一般の方は使わないそうです。値段が高いから。ほとんどが一流ホテルのレストランなどで使われるとのこと。
ここでガイドさん、「高級な店に行きますか、または中級の店に行きますか?」。
私たち夫婦は旅の記念によく焼き物を買いますので、せっかくならと、「高級な店」へ。
(お客さんは私たちだけ。そもそも村で他の観光客をほとんど見ない。)
赤の模様や緑がかった青磁の外側がとても美しいのですが、、、
、、、内側に青磁色、外に渋めの黒織部を思わせるこのあたりで悩む。
結局、右の器を2つ購入。美しくいい器ですが、お値段は張りますねぇ。
ガイドさん曰く、このお店、バッチャン村で一番技術も高いですが、一番お金持ちでもあるそうです。
せっかくなので、工房を見学させてもらいました。
(この路地の奥が工房。ガイドさんなしではとても入れない雰囲気。)
このあたりの工房では“中級”クラスの品を作っていて、さっき買った“上級”クラスの品は少し離れた所で作っているそうです。鍋島と同じく門外不出ということかな。
迫力があります。
中級クラスといえども、完全ハンドメイド。
お兄さんがこの姿勢でろくろを回しています。
この絵、「機械でプリントですか?」と思わず聞いてしまったほど緻密。
いえいえ、このお姉さんがひとつひとつ手描きしているそうです。
どれだけ人の手がかかっているかわからない完成品が無造作に山積みに。
この後、村を少し歩いて、“中級品”を扱うお店へ。
もちろんクーラーはないので、扇風機で涼をとったら出発。
ここからハノイの市街地まではそんなに遠くない。
働くバイクのおっちゃんたちを追い抜き、夕食のお店へ。
所々で、臨時に設けられたとおぼしきこんなお店を見かけます。
8月15日までの数日間、ベトナムでは、「月餅祭」となるそうです。
大阪でも見かけたことがありますが、中国などでは、仲秋の名月を月餅で祝う習慣があります。これのベトナム版のようです。
ベトナムでは、主役は子どもたち。
親戚などが集まって、月餅饅頭を食べて、子どもたちにプレゼントやお金をあげたり、縁日に遊びに行ったりするそうです。
ハノイの街中にあるレストランに到着。
汗だくなった身にはオシャレ過ぎる店内。
せっかくベトナムに来ましたので、ベトナムワインでもオーダーしようかと思いましたが、ガイドさんから、「ベトナムワインは美味しくないのでやめた方がいい。」とのご忠告。
フランス産の白ワインで妻と乾杯。
今日の夕食は、ベトナム風フレンチ。
フランスパンなど、パンの“盛り合わせ”が登場しました。美味しかったですよぉ。
メインは、妻は魚、私は肉。
皿数が少なく見えますが、一皿のボリュームが結構あって、お腹いっぱい。
デザートのチョコのムースとアイスが甘さ控えめでとても美味しかったです。
ベトナム風フレンチ、大満足です。
ここまで食事は全部“当たり”!
この後、ハノイで3泊するホテルにチェックイン。
市街地のど真ん中から車で5分程と、少し離れているこのホテルは、ハノイ最大の湖「タイ湖」のほとりに建っています。
もちろん、wifiも飛んでいて、インターネット環境はバッチリ。
ホテルの「クラブラウンジ」を自由に使えるプランはとても便利で快適です。
ゆっくりと体を休めて、明日のハノイ市内観光に備えましょう。
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