春本番ではないですが、いい陽気。
奈良に「鹿寄せ」を見に行ってきました。
9時前に近鉄奈良駅に到着。散策としてはゆっくりです。
ハイキングの人たちはバスでどこかに行くのでしょう。奈良公園方向に歩いて行くのは私ぐらい。
気持ちいい散歩です。
そうそう、今は毎晩、東大寺二月堂で「お水取り」をやっています。「奈良国立博物館」も特別展示中。
帰りに余裕があったら寄ってみるかな。
春日大社の「一の鳥居」横のお手洗いをお借りした後、参道をぶらぶら。
「ムクロジ」という珍しい樹らしい。
「仏教美術資料研究センター」(旧称:「旧奈良県物産陳列所」)。明治時代に建てられた洋館。
「鹿寄せ」は飛火野の一画で10時から。20分ほど前に到着。
まだ人はまばら。
「鹿寄せ」は「財団法人 奈良の鹿愛護会」主催。愛護会の方がいろいろと教えてくれます。
愛護会の方は鹿と顔見知り。「調子はどうだ?」って感じで会話。
この方にチラシをいただきました。おじさん曰く、「鹿は紙も食べるから、読んだらカバンにしまってね」。
「僕たちはペットじゃない。奈良公園で暮らす野生動物だ! ベタベタさわると怒るぞ!!」
確かにこの注意看板がそこかしこにあります。
5分前。結構人が集まってきました。
「鹿寄せ」はホルンを吹いて寄せます。ホルン奏者のお兄さん登場。
注意事項などを拡声器で説明してくれます。
「え~っ、鹿寄せは、ホルンを吹くと100頭ぐらいの鹿が林の奥から走って来て~、集まったらドングリをまきま~す。鹿がそれをどんどん食べて、食べ終わったら、勝手に帰って行きま~す。それだけのことで~す。」
そして、ホルンを吹きならして「鹿寄せ」スタート!
おっ、来た来た。写真なので分かりませんが、かなりのダッシュです。
あっという間に近づいて来て、、、
ホルンのお兄さんの周りは鹿だらけ。
この後、第二陣もダッシュで到着。ひとしきり集まったところで、ドングリおじさんの登場。
(このおじさんがドングリを持っていることを知っている鹿たちは「早くまけ!」とばかりにおじさんを小突きます。)
ホルンお兄さんがドングリまきをバトンタッチ。
この頃、観客側では鹿せんべいの販売が始まっています。
鹿は、ドングリは「大好き」、鹿せんべいは「超大好き」。ドングリで食欲に火がついた鹿が、せんべいを買った人に目がけてダッシュしてきます。
(「せんべい、買ったよね。ちょーだい。」、「せんべい、食わせろ!」とガンガンきます。)
持ってない人にも来ますが、そんな時は、「持ってないよぉ~」とバンザイすれば、どっかに行きます。
で、最後は、ローマ帝国の歩兵も真っ青の密集形態。
本日の観客はこれぐらい。飛火野が広いので、余裕で見物できます。
鹿せんべいの販売のほか、愛護会の方が募金を集めて回ります。楽しいものを見せていただきましたので、私も募金を。かわいいシールをもらえます。
集まったお金は交通事故で傷ついた鹿の治療などに使われます。
「鹿寄せ」、思った以上に楽しかったです。家族連れにもおススメですよ。
「鹿寄せ」が終わって10時半過ぎ。
奈良公園とその周辺を散策します。
「鹿寄せ」の場所からそう遠くない所にある、「片岡梅林」。
この「丸窓亭」の近くにあることから、「丸窓梅林」とも言います。
小ぢんまりと250本の梅林。ほぼ満開ですね。
「浮見堂」に下りてみました。
散策道のアセビが満開。
「浮見堂」。桜の季節がベストかな。
「春日大社」へ足を伸ばします。
参道を歩いていてすぐに気付くのは、立派な燈籠。参道を挟んで一対ではなく、片側に一対並んで立っています。
(江戸時代、いやもっと昔か。「砂糖商」、「綿問屋」、「青物問屋」などの寄進。)
樹林に囲まれた地道、「鷺原道」。
その昔、興福寺から僧が春日大社にお参りするために歩いた道だとか、、、うんっ? 仏に仕えるお坊さんも神様にお参りするのか。
3月13日に「春日祭」とやらで、勅使が参行されるのですね。
(参道の中央だけ砂利の色が違います。そして立ち入り禁止。勅使が歩く道ですな。鹿がバンバン歩いてましたが。)
本殿でお参り。諸々お願い事を。
春日大社と言えば藤の花。「砂ずりの藤」。満開の時に見たらさぞ美しいだろうなぁ。
お約束のこの景色も観てきました。
春日大社から「若草山」を経て東大寺の「二月堂」へ。
春日大社の敷地を抜けると、このあたりは「水谷道」。
若草山です。こんなに間近で観たのは初めてかも。
暑い。ゆっくり歩いていても汗ばみます。鹿はちょうどいいのか、居眠り。
若草山から10分弱で「二月堂」。
二月堂と言えば「お水取り」。あまりにも有名な行事。これですね。
夜は超混雑するので、昼のうちに見学。
今晩使う松明の最終準備でしょうか。
近くで見せていただきました。
良く見れば、竹に名前が書かれています。奉納なんですね。一本いくらするのか。
こちらは、裏に置かれた竹。昨晩までに燃やされた松明でしょう。
松明とは関係ないですが、「二月堂があるのなら、三月も四月もあってもいいじゃないか。」と思っていたら、「三月堂」も「四月堂」もありましたよぉ。
ここは「裏参道」になるようです。人も少なくて雰囲気がいいですね。
大仏殿の横に出てきました。
この門の向こうが大仏殿。有料区域。
山門はいつ見ても立派。
さて、ここで鹿せんべいの不思議。「鹿せんべいを売っているパラソルの近くには必ず鹿がいる。」
これは、観光客がせんべいを買うのを待っているのではなく、「お店の人が野菜くずなどで鹿を近くに引きつけている。鹿が少しいた方が売り上げがいいから。」らしい。(※観光案内人が説明しているのを立ち聞き。)
それよりも、私は、平積みされているせんべいを、近くにいる鹿がなぜ食べないのかの方が不思議。
お昼も回りました。奈良公園の散策は一段落したので、昼食へ。
駅の方に戻る途中の商店街を抜けて行きます。
(奈良とはあまり関係ないけど)美味しいとネットで評判だったカレー屋さん。その名も「若草カレー」。
「オム若草カレー」。
玉子のマイルド感とは逆に、なかなかドライな本格カレー。美味しいです。付け合わせの玉ねぎのピクルスも最高。
ごちそうさまでした。
昼食後は、「ならまち」をぶらぶら。奈良で一番古い町並みだとか。
普通の住居の間にこんな雰囲気のある古いお店が散在。
「奈良町資料館」に縄暖簾のようにぶら下がっているのは何だろう、、、
「身代申(さる)」というもので、家の軒先に吊るすと、人の災厄を身代りに受けてくれるそうです。
(“背中”に願い事を書きます。家内安全、無病息災、交通安全、商売繁盛、厄除祈願などなど、ご利益多数。)
奈良の名産、「蚊帳ふきん」のお店も発見。
おっ、「吉田蚊帳」って、妻が以前使っていた蚊帳ふきんのお店だぁ、、、と思ったら、それは「吉岡商店」でした。
「ならまち」のことはあまり調べてこなかったので、行きあたりばったりの散歩になってしまいましたが、雰囲気のいい町並みですね。
さて、最後は、奈良県庁へ。
奈良県庁に何をしに来たかというと、期間と時間限定でやっている屋上開放へ。
緑化された屋上のこの絶景!
大仏殿と若草山の方を望む。「こんなに歩いたのか」と自ら感心。
興福寺方面。
奈良県庁の屋上開放、もちろん無料。行ってみる価値ありですよぉ。
これにて本日の散策は終了。14時過ぎ。
奈良はやっぱりいいですねぇ。足馴らしの20000歩弱の散策、最高に気持ち良かったです。
さぁ、次は奈良でも奥の方の「広橋梅林」の散策がターゲットです。
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