令和元年も残すところ半月。
土曜日、九州国立博物館で開催中の特別展「三国志」を観に行く予定でしたが、「令和元年のうちに、あの『坂本八幡宮』にお参りしよう。」とふと思い立ちました。
博多バスターミナルの太宰府駅行きバス乗り場は毎度のことながら行列。
私の次の人は乗り切れず次のバス待ち。
「大宰府政庁前」で降車するとすぐに「大宰府展示館」という資料館がありますが、「令和」の典拠となった「万葉集」の「梅花の歌三十二首序文」のプレートがあります。
そのすぐ横が「大宰府政庁」の❝入口❞。
7世紀後半、大和朝廷は「那の津」の官家をここに移し、奈良・平安時代を通して、九州を治め、国の西の守り、外国との交渉の窓口となる役所とした「大宰府」、その規模は平城京・平安京に次ぐ大きなものだったそうです。
往時を想像させる立派な礎石が残っています。
今は公園になっていて、「令和」フィーバーの頃の騒々しさもなくなり、みなさんのんびりと。
この大宰府政庁を抜けると(北西に進むと)、あの「坂本八幡宮」があります。
坂本八幡宮は、このあたりに大伴旅人さんの邸宅があったことから「令和ゆかりの地」と言われていますが、古代、大宰府や九州を守護する寺であった四王寺が形を変えながら、現在は坂本地区の鎮守となっているお宮です。
小ぢんまりとした、心地よい大きさ、という感じ。
今は訪れる人もひと段落し、ゆっくりとお参りできます。
(混雑も覚悟していたのですが、良かったぁ。)
さっそくお参りします。
(左には「令和」の額が置かれてあって、記念撮影できるようになっています。)
急造の社務所でしょうか、御朱印の書き手が5名、受付は地域のボランティアの方でしょうか2名という態勢。
待っている間に境内をいろいろ見てみますが、❝令和もの❞があふれています。
職場の方からいただいた「令和 御朱印帳 DAZAIFU NOTE」を今こそデビュー! とばかりに持参。
10分も待たずに御朱印をいただくことができました。
何だか、いい一年の締めくくり(ちょっと早いですが)になった気持ちがしました。
5月にはおそらく大混雑だったであろう参道(?)を戻ります。
今年は各地でまだ紅葉しているとニュースでやっていましたが、ここも紅葉中。
大宰府政庁跡、坂本八幡宮、梅や桜の季節にも訪れたい、とても気持ちが豊かになる所でした。
コミュニティバスに乗って太宰府駅へ。
(あれっ?駅がきれいになってる。)
九州国立博物館に行く前に、せっかくなので太宰府天満宮にもお参りします。
いつものことで大賑わいですが、偶然知り合いの方と会ったところ、「息子が受験生なので、お参り、御朱印、お守りをいただきに。」とのこと。
確かに言われてみれば、いつもよりも日本人の参拝者が多い気がします。
太宰府天満宮レベルになると、御朱印授与態勢はシステマティック。
行列がどんどん進んで行って、10分ぐらいでいただきました。
境内をちょっと戻って、九州国立博物館へ。
長いエスカレーターを上り、長いムービングウォークを歩くと、ここに出ます。
会社の方で「三国志」を観に行ったという方が、写真をイントラにアップしていて、「音声ガイドを借りることをおススメします!」と書いておられたので、迷わず借りました。
何と、音声ガイドは「選べる豪華2種類」。
「通常版」(550円税込)は、歌手の吉川晃司さんがナビゲート。吉川英治作「三国志」の物語と対比させながら、出土品が伝える❝リアル三国志❞に迫ります。
「『真・三國無双』シリーズコラボ版」(800円税込)は、ゲーム「真・三國無双」シリーズから、4人の武将が音声ガイドに登場。
もちろん私は通常版を借りました。
いきなり「関羽像」がお出迎え。
(大迫力です。)
特別展「三国志」は全作品撮影OK。
「獅子」と「儀仗俑」(ぎじょうよう)。
赤壁の戦いのコーナーでは、「弩機」(ボーガンみたいなもの)と千本の矢で実際の戦いを再現。
曹操のお墓「曹操高陵」を実寸で再現。
出土品の、最古の白磁(隋の時代に登場する白磁の300年前!)ではないかと注目される罐(かん)(=壺)と、曹操を意味する「魏武王」(ぎのぶおう)と刻まれた石の札も展示(海外初公開)。
私の年代では「懐かしい~」と感動ものの、NHK「人形劇三国志」で使われた川本喜八郎さんの人形も勢揃い。
(左写真のセンターは曹操、右写真のセンターは劉備、右は諸葛孔明。)
孔明の森本レオさんの声が今にも聞こえてきそうでした。
たっぷり1時間半はいたでしょうか、時間の経過を忘れるほど楽しかったし、勉強になりました。
開催は1月5日までと残り僅かですが、おススメです。
もし行かれる方は、音声ガイド、借りてくださいねぇ。(笑)
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