「九州国立博物館」で開催される、「至上の印象派展 ビュールレ・コレクション」に行ってきました。
本展覧会のパンフレットです。
ドラクロワ、ドガ、マネ、ルノワール、ファン・ゴッホ、ゴーギャン、モネ、セザンヌ、マティス、ピカソなどなど、そうそうたる顔触れの画家の有名作品が一堂に会している、“奇跡の展覧会”。
スイスのビュールレさんは、60点を超える名作を20年という短期間でコレクションされたとか。
初めて「開会式」を見ました。
これまで何度か九州国立博物館には来ていますが、今までで最高の人出に感じます。
開会式には、スイス大使館(?)からの御来賓のほか、ビュールレさんのお孫さんも出席されました。
約30分の開会式が終わると、「内覧会」へ。
入場までに15分ぐらい並んだでしょうか。
(いつも昇るエスカレーター脇には、ドライフラワー(?)の巨大ボール。)
あまりにも有名な、ルノワールの「イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢」が、何と撮影OK。
結構間近で観ることができました。
さらに接近して写メしてみました。
ちょうど、翌日の土曜日の朝、Eテレの「日曜美術館・選」で、この展覧会(東京の「国立新美術館」バージョン)のこの絵の特集をやっていましたので、とても勉強になりました。
この絵が描かれた当時、イレーヌ嬢は8歳、ちょっとびっくりです。
ルノワール渾身の本作品、実は発注したイレーヌ嬢の両親(貴族)には不評だったそうです。
ちょうど従来の古典的絵画技法から印象派の最新の技法が登場しつつあった時代で、この作品は当時は斬新過ぎたそうです。
もう1点、撮影OKの作品があります。
モネの「睡蓮」。
正確には、「睡蓮の池、緑の反映」(高さ2m×幅4.25)。
モネの代表作の1つであるこの絵は、これまでスイス国外には一度も出たことのなかった門外不出の大作だそうです。
実際、大きな作品でした。
個人的感想ですが、撮影可能な2つの作品なら、私は「イレーヌ嬢」の方に圧倒的に引き込まれました。
このほかにも、セザンヌの「赤いチョッキの少年」、ゴッホの「日没を背に種まく人」や「自画像」など、「見たことあるっ!」という作品がいっぱいありました。
残念ながら、時間がなくて、何点かを集中的に観ただけで、全作品をゆっくり・じっくりというわけにはいきませんでした。
それでも、この展覧会の素晴らしさ、これだけの作品が集まっている奇跡を感じるには十分。
ここ九州国立博物館での展示が終わると、名古屋で開催され、あとはチューリッヒに帰って、おそらくは二度と日本には来ないだろう、と館長さんがスピーチで言っておられました。
このクラスの展覧会は、会期が後ろになるほど混雑するそうですので、早いうちの来場がおススメ、とも。
いやぁ~、素晴らしい展覧会でした!
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