ミシュランの☆がなんぼのもんか分かりませんが、日本酒と会話を楽しみたければここですね。
よっしーさんのアレンジで、谷町四丁目からほど近い、ミシュラン一つ星の「かむなび」に行って来ました。
店構えは分かりにくいです。目印はこれのみ。
これがあるのはここ。
でも、店に一歩入ると、「かむなび」ワールド。
ほぼカウンターのみ。私たちの座ったテーブルが唯一のテーブル席。5名が限度です。
本日はビールは一滴も飲みませんでした。乾杯から日本酒。「伊勢の白酒(しろき)」。
お通しは、菊の白和えとクワイのしんじょう(だったかな?)。縁起ものですね。
よっしーさんによれば、「かむなび」の大将は、「山中酒の店」のアンテナ店「繭の穴」の料理長をされていたとか。それだけでもこの店のこだわりの程が分かるというものです。
大吟醸のいいのが入っているということで、2種類を注文。
「東一」と「遊穂」。
(「東一」は飲んだことがありますが、このラベルのは初めて。)
「遊穂」。こちらも初めてのラベル。個人的にはこちらの方が好みですな。
アテは「塩豆」。
刺身を注文しようとおしながきを見て悩んでいると、、、
「盛り合わせにしましょうか」という助け舟。で、この「造り」の全種類を入れた刺身が登場。
鳴門の寒ボラ、淡路の真鯛(炙りと刺身)、鰆のなめろう、対馬のヨコワ(赤身と中トロ)、根室の馬糞ウニ。
びっくりしますわ。このうまさ。この刺身、何か「仕事」しているような気がします。ただの刺身じゃないです。注文するなら、盛り合わせがおススメです。旬の魚を最高の仕事でいただけますよ。
既に日本酒は5種類目ですかね。相当進んでいます。
初めて見るラベルですが、「山」のラベルは大阪の銘酒「秋鹿」。右側は岩手のお酒。銘柄の読みを忘れました。
ここで、またまた最高の肴。本日のおススメの蒸し牡蠣。今年は本当に牡蠣に縁があります。
しっかり熱が入った超大粒の牡蠣は、当然のことながら最高の美味しさです。日本酒が進むこと。
で、次の日本酒へ。
銘酒「王禄」と、初めていただく愛知の「長珍」(ちょうちん)。
「長珍」、なかなかの酒です。とろっとして味わいあり。愛知といえば「醸し人九平次」ですが、これからは「長珍」も要チェックです。
意外なアテ。「納豆とフォアグラ」の何とか。クラッカーに乗っけていただきます。これがうま過ぎるぐらいうまいです。
さらに、よっしーさんがチェックしていた「鯖のなれずし」。想定外の薄さですが、店員さん曰く「ちびちびやってください。」とのこと。
これがその通り、見事な酒のアテです。何でしょうか、この香り立つ上品な味わいは。なれずしの概念とは全く違うものです。
王道「鯛のあら煮」塩バージョン。
ここで、これらのアテに最高に合うという燗用の酒へ。鮮やかなラベルの「不老泉」。
燗をしても失われない「癖」のある酒。味の主張が強いアテにピッタリです。
「柚子のゆべし」。
輪島などで見かけるゆべしとはちょっと違うような、、、間違いなく酒のアテです。これもちびちび食べるやつです。
そして仕上げの酒は「日高見」。すっきり仕上げましょう。
食事も〆へ。「稲庭うどんのペペロンチーノwithシャコ」(料理名は適当に書いています)。
ガーリックテイストが最高の一品です。稲庭うどんをこんなふうにアレンジできるのなら、今度妻に頼んでみよう。
ご飯ものも。「山田錦の玄米のチャーハン」。
何だこのチャーハンのうまさは! 表現不能です。食べてください。
これで上がりと思ったら、お口直しの一品がきました。何ちゃらのカステラ(?)(全く忘れました)。
「かむなび」。とにかく、上質の日本酒を、ちょっと知らない肴で楽しむ店です。刺身も料理の全てにひと仕事されていて、日本酒好きの客をこれでもかと満足させてくれるお店です。
今年もいい〆ができました。ごちそうさまでした。