今日はクリスマスイヴ。
というか、年末。年末といえば、テレビの特番で必ずあるのが「忠臣蔵」。今年のクリスマスイヴは、「忠臣蔵」好きの妻と播州赤穂に行って来ました。
大阪から2時間もかかりません。JRで一本なので道中快適。ゆっくり起きてゆっくり出発しても昼頃には播州赤穂駅に到着です。
駅の観光センターでマップを入手。
妻はさっそくお土産チェック。キティちゃんの「忠臣蔵ストラップ」が目を引きます。四十七士+浅野内匠頭+吉良上野介の49種類そろっています。
売れ筋の筆頭は、やっぱり大石さん。
それと肩を並べるのは、、、何と吉良さんです。面白いものですね。
さて、まち歩きスタート。
まずは、松の廊下で藩主が刃傷沙汰に及んだ凶報を知らせるための急使が息も絶え絶えに喉を潤した「息継ぎ井戸」。
地味というか渋過ぎるスポットです。妻はこの井戸のことを知っていたようで、マニアおそるべしです。
お次は浅野家の菩提寺「花岳寺」へ。おそらくは一番の見所です。お寺に続くメインストリート?はひっそり。
このさびれ感が大好きです。
少し前には「赤穂義士祭」があったんですね。
山門です。
写真ではあっさりと写っていますが、実際はなかなかの重厚感。いい山門です。
境内には大石内蔵助さんが手植えした松「大石なごりの松」の「二代目」が枝を張っています。
休憩所には「初代」の「なごりの松」(の株)がありますが、どうやら枯れてしまったのですね。
お寺に参拝。御賽銭を入れて夫婦でお願い事。珍しい造りで、賽銭箱の後ろが土間になっていて自由に入れます。天井には迫力満点の虎の絵。こりゃすごい。
「鳴らずの鐘」。凶報を知らせるために当時は「撞いてついてつきまくった」と解説が書かれています。その後全く撞かれなくなったので「鳴らずの鐘」。戦争時、金属供出を求められましたが、「忠臣蔵」ゆかりの鐘ということで、地元の皆さんが守りきったとのことです。
花岳寺をあとに次のスポットへ。街を歩くとサザンカが今を盛りと満開です。
10分ほど歩くと、赤穂城跡です。ここは大手門。
広い通りを振り返ると、お天気最高。日が差しているので、寒さも随分とマシです。
どうやら城内は整備を進めているようで、石垣が見事に再現されています。
敷地内には義士の住居跡(長屋)もありまして、こちらは片岡さんの家。
「大石神社」もあります。
忠臣蔵で見事主君の恨みを晴らしたためか、大願成就の神社のようです。
参道が2本あって、もうひとつの参道には四十七士の石像が両脇に並んでいます。ちょっと有名どころをご紹介。
堀部安兵衛さん。
大石主税さん。
大石内蔵助さん。
石像は、義士名の下に記された奉納主から寄贈ですが、半分ぐらいは名字が同じです。おそらくは末裔の方々なんでしょうね。妻曰く、ご子孫の集まり“赤穂義士会”という組織があるらしいです。おそるべしマニアの知識。
境内は良く整備されていて気持ちのいい神社です。
「義士みくじ」をやってみました。夫婦ともイマイチでしたので、結んできました。年末年始は慎重な生活態度が必要なようです。
で、記念写真を。
これまた城の敷地内にある「赤穂市立歴史博物館」へ。
このあたりは米蔵があった場所らしく、そのせいか、博物館もこんなデザインです。
赤穂の塩の勉強をしたければこの博物館は良さそうです。私たちはスルーして、本丸跡へ。
相当立派な門構え。中は遺構のみですので、ちょっと「えっ?」となりますが、天守跡に登ると、気持ちのいい眺望が広がります。
見晴らしがいいですねぇ。
遠く山の方を見ると、赤穂の「赤」の字が。
とにかく気持ち良く散策できるように整備されています。海外からの観光客も多いのか、「忠臣蔵」の英語版も売っていたりします。赤穂は忠臣蔵一色。
大手門に戻って、お土産物屋さんへ。お土産のキーワードは、「忠臣蔵」、「赤穂塩」、これですな。
饅頭も塩味。
いつもお世話になっている、妻のお姉ちゃん一家にもお土産を。大判せいべい、忠臣蔵の陣太鼓バージョン。帰宅後、普通サイズのせんべいと記念撮影。
他にもいろいろと買いまして、観光も一段落。
ここで遅めの昼食です。行きに気になっていた、大手門前の食事処のこれに決まり!
あなごの「穴重」。
それと、牡蠣の名所、坂越(さこし)がお隣町ですから、「かき天丼セット」。
「穴重」、びっくりする美味しさです。これ、大阪でも出してほしい。香ばしい中にもふっくらしたあなごは、わさびをつけていただくと最高です。うな重よりもさっぱりした感じで、本当にうまい。
「かき天丼」は、大粒の牡蠣の天ぷらが乗っています。これまたうまいです。ペロッとイケますね。それにしても、今年は牡蠣に縁がありました。牡蠣最高!
満腹なって駅方面に戻ります。行きに閉まっていた「赤穂緞通(だんつう)」の工房に立ち寄り。
かなり普通のプレハブハウス。入りづらいので、妻を押し立てて「見学いいですかぁ」。
緞通とは高級じゅうたん。鍋島、赤穂、堺の緞通が「日本三大緞通」とのことです。ここ、赤穂緞通は、木綿の毛足を手ばさみ一本で短く刈り込んで模様を浮き出させるのが特徴。想像を絶する手間暇がかかるようです。
こんな柄も。
畳一畳の大きさの緞通を仕上げるのに約半年。百年前の緞通もまだ使えるぐらいの耐久性です。お値段は「百万円~」。
ふらりと立ち寄ったこの工房。素晴らしかったです。「赤穂緞通」、これから意識して探してみようかと思います。
播州赤穂駅に戻ってきました。切符を買いに窓口に行くと、さっそく発見。
駅のお土産物屋さんで、塩饅頭(2ヶ)を購入。最後の最後に駅前で焼いていたたい焼きを買って電車に。
行きも帰りもずっと座れました。JRで一本。爆睡していたらあっという間に大阪でした。
クリスマスイヴに播州赤穂。楽しい散策でした。車の人は、赤穂御崎など海の方にも足を伸ばすようですが、まち歩きだけなら徒歩で半日あれば十分。
天満駅を降りると、駅前のケンタッキーがえらいことに。
クリスマスは「チキン」ですか。だったら焼き鳥屋も混んでるのかな?
一旦帰宅して、ぼちぼち夕食に出かけま~す。(「双龍居」へ続く。)