地域医療振興協会理事長吉新通康氏はかつての同僚。1981年に自治医大地域医療学教室を二人で立ち上げました。
彼は今や大会社の社長。この協会はすでに80億の貯蓄があるとか。
このたび、北海道に初進出。池田町立病院が「十勝いけだ地域医療センター」となって、公設民営。この協会が指定管理者となって10月1日に運営を始めました。
お金の動きはどうでしょう。まず池田町が28億かけて施設を建設しました。町立病院部分60床、老健部分20床となっています。そして、毎年2億円を協会側に支払うそうです。つまり、2億円は赤字を出してもよいですよ、という関係のようです。
東京で今話題になっているのが、練馬光が丘病院。日大が運営していたのですが、2010年度の累積損出が90億円弱に達したとのことで、来年3月末で運営撤退。そこで、地域医療振興協会が後継法人に選ばれたそうです。
さて、来年度はほかにも浦安市川医療センター、三重県志摩病院を運営するというのですから、一挙に攻めに入る。
本当によい医療の展開ができるのでしょうか?
利益優先の株式会社が、公益法人の衣を着て病院経営に乗り出すだけと批判されないように、ただただ祈るばかりです。たくさんの志ある方々が熱心に医療に取り組んでいる協会のはずですから。