旅芸い者放浪記

前沢政次 ブログ

『ひとはなぜ、人の死を看とるのか』(鈴木荘一著)

2011-10-28 22:56:19 | 交友

プライマリ-ケア学会の尊敬する先輩鈴木荘一(しょういち)先生から、最新のご著作が送られてきました。

荘一先生からは1987年ごろ、学会で在宅ケア制度の検討委員会で直接ご指導をいただきました。

先生は日本人医師としてはじめてイギリスのホスピスを見学に行きます。創設者であるシシリー・ソンダーズ先生から多大な影響を受け、日本でがん末期患者の疼痛対応に先駆者として活躍されます。

人間と歴史社の佐々木久夫代表が聞き手です。見事に荘一先生の「魂の歴史」を引き出しています。ターミナルケアはプライマリ-ケアの一部として、その哲学が描かれています。

お二人はこのインタビューを1年もかけて行ったそうです。400ページの大著です。死の受容、宗教、安楽死と尊厳死、日本人の死生観、医師教育などなど琴線に触れる言葉がちりばめられている。

魂の歴史をどう継承するか。課題は大きいと思います。