旅芸い者放浪記

前沢政次 ブログ

北海道プライマリ-ケア研究会

2011-10-06 06:45:10 | 学会活動

10月2日(日)に北海道プライマリ-ケア研究会が開催されました。

7つの一般演題発表と震災支援の特別講演がありました。

ただこの研究会も岐路に立たされています。日本プライマリ-ケア連合学会が会員が増え(9月末現在6,400名を超えた)大きくなってきたにもかかわらず、この研究会は会員が減ってきました。

この研究会の会員で、連合学会の会員でもある人は約40%、連合学会の会員でこの研究会の会員を兼ねている人は約25%となっています。

きちんと分析しているわけではありませんが、原因は年齢ギャップ(道研究会は高齢、連合学会は若い人が増加)、会費(若い医師には連合学会年会費15,000円、道研究会費6,000円は厳しい)、研究会の内容(特別講演、一般演題だけではマンネリ化し若い医師に魅力がない)などにあります。

連合学会北海道ブロック支部イコール道研究会とすることはできません。理由は上記の原因が改善される可能性が低いと思われるからです。

ぼくの考えでは、道ブロックには複数の団体・組織がゆるやかに連携することです。三次医療圏が6つあるのですから、地域別に研究会があってもよいでしょう。学生部会、若手医師部会、など世代別の組織も必要です(全国ではすでに活発に活動しています)。

そしてプライマリ-ケアを名乗るのであれば「多職種協働」が地方においても一つの柱にならなければならないでしょう。兵庫県など素晴らしい例もあります。

後志では寿都の中川貴史先生が多職種協働教育(IPE)を柱に後志プライマリ-ケア研究会を立ち上げようと考えてくれています。

道プライマリ-ケア研究会も会費の値下げ、プログラムをワークショップ形式にする。若手医師や多職種が参加しやすいようにするなど、改革が期待されています。