一級建築士の「住宅のヒントと秘訣」

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外壁仕上げ

2007年08月07日 11時37分13秒 | 住宅ノウハウ・実例
みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。

外壁の塗り壁仕上げ方法を、どうするか迷うことがあります。

ジョリパットの「ゆず肌仕上げ」が品があって、私は好きなのですが、満足に仕上がらないことがあります。

モルタルの上に吹き付けるのですが、吹き付けムラが生じることがあります。

足場の上で吹き付けるので、体勢が一様ではなく、足もとは足場板が邪魔になるし、胸の高さ、頭のうえの方も一様にするのは、確かに難しいかもしれません。

吹き付けムラは、足場を解体して初めてわかるので、手直しは大変です。その上に汚れ防止のチタンコートを掛けていたら、ジョリパットの仕上げ材の吹き付け直しだけでなく、もう一度チタンコートのやり直しが必要です。


ジョリパットのメーカーを呼んで、色ムラを見てもらったことがありますが、「これで問題ありません。材料の出荷量も適切でした。」というコメントに対して、

「え~、例えばあそこを観てよ、明らかに色ムラでしょう。」と指摘すると、「あぁ…確かに、そうですね…」


失敗の無いように、メーカーに「2回吹き付けでなく、材料を5割増やして3回吹き付けにしたら、色ムラは無くなるか?ゆず肌仕上げで色ムラにならない、正しい吹き付けのコツはあるか?」

とTELでスタッフに質問をさせたことがあります。

返事は、
「正しく吹き付けてもらえば、2回で充分です。問題ありません。」だけのコメントでした。その正しくというのが、難しいのですが。

そのため、心配な場合コストは少し掛かりますが、コテ仕上げに変えることもあります。ですが、これだ!というコテ仕上げ方法は、まだメーカーサンプルにはありません。

室内に塗るときは、私がコテをもたせてもらって、最初に塗って、「こんな風にお願いします。」と伝えたこともありますし、

外壁のコテ塗りのときに、立会い、メーカーのサンプルの塗り方とは少し異なる方法をお願いして、確認後に全面に塗ってもらったこともあります。


この「ゆず肌仕上げ」、下地のモルタルを平滑に仕上げますが、そのモルタルのコテムラも出やすいので、大きな外壁面に塗るときは、左官屋さんの腕も必要なようです。

足場を解体してみたら、左官屋さんのコテむらも気になって、やり直したケースがあります。左官屋さん、塗装屋さん、両方の腕と慎重さが必要な「ゆず肌」仕上げです。

ゼネコンの大手が建てたマンションで、曲線に仕上がったバルコニーがアクセントになっていたのですが、モルタルに吹き付け仕上げでした。斜めからの光を受けるので、コテムラが激しく目立ち、私は気になりました。

ですが、気にならない人が多かったので、感じ方の差はあるかもしれません。



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