一級建築士の「住宅のヒントと秘訣」

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軽量鉄骨の増築について

2018年04月25日 10時21分39秒 | 住宅ノウハウ・実例
▲軽量鉄骨造の構造
ブレースという筋交いがたくさん入っています 


軽量鉄骨の増築といっても、

通常に構造計算された建物と
ハウスメーカーとしてのプレハブで構造計算書がない場合とに分けて考えないといけません。

ときどき、この相談にお越しになりますので、
結論から申し上げますと、

プレハブ認定で構造計算書がないハウスメーカーの建物に2階部分などの上階に
増築する場合は、そのハウスメーカーに依頼して検討してもらうことになります。

1階部分に荷重がかかるので、その1階が構造強度がもつように考えられていたか?
基礎は大丈夫か、全体のバランスはどうなるか、地盤は?などなどの確認が必要になります。

通常の軽量鉄骨なら、構造計算を行うことができるのですが、
プレハブメーカーの場合は、部材のデーターを公表していないので
他の人には、構造計算できないからです。

詳細な構造計算書が確認申請などに付いていないハウスメーカー系の軽量鉄骨造なら
おそらく大臣認定のプレハブです。

そのメーカーが、個別にデーターを公表してくれれば、構造計算による検討は可能ですが
基礎の問題も含めて構造計算上OKになるかどうかは不明です。

通常の構造計算では成り立たない部材を使ってコストを落とし
実験データーで認定を受けてOKを取っていることがあるからです。

無理な場合は、上階にではなく1階に増築とか改築などで解決でないかなど、
別の考え方を検討してアドバイスしています。

 


▲壁だけでなく天井部分にもブレースという細い鋼材でつないで強度を保っています。
軽量造の改築の場合は、これにも注意して、邪魔だからと勝手に取らないようにしてください。

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ご意見があれば、お気軽にどうぞ!

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