シマノPROから新作カーボンハンドル、VIBE EVOが発売されました。
ステムとハンドルが一体型となっているタイプで、新世代のフル内装できるケーブルルーティングに対応しています。
なんと言っても新型のデュラエースSTIを想定して作られた形状であること。シマノだから出来る同時開発のメリットが早くも生かされています。
それはSTIレバーとの相性。STIとハンドル上面がキレイに一体化。その上面にバーテープを巻かなくても滑りにくいシリコングリップが内蔵されています。
それと新型のサテライトスイッチがキレイに収まる取り付け穴が設けられています。
全てが新型コンポを取り付ける前提で設計された次世代ハンドルです。価格85,000円。
すでにプロチームで活躍している、メリダの新型モデル、スクルトゥーラVが発表されました。
スクルトゥーラVチームのフレームはカーボンレイアップの最適化と、より弾性の高いカーボン素材を広範囲に採用したことで、フレーム重量は822g(M サイズ)と同サイズの前モデルと比べ38g削減、4.4%の軽量化に成功しました。
さらに、REACTOの開発で得られたデータをスクルトゥーラのフレーム設計にも反映し、空力性能も向上させています。
フレームの主な変更点としては、前影部の面積の減少、ヘッドチューブとフォークにリアクト同様の設計の採用。
シートポストクランプはフレーム内に隠し、シートステーの取り付け位置を下げています。
さらに新たに開発したメリダオリジナルのステム一体型のハンドルでブレーキケーブルなどの完全内装化も行い、大幅な空気抵抗の低減を実現しました。
フレームのペダリング効率とステアリング性能を向上。
ボトムブラケット部のたわみ具合は前モデルと比べても変わらない状態を維持しつつもフォークの横方向への剛性を12.8%向上させ、ペダルに入力された力を効率的に推進力へと変換します。
これまでフレームの『快適性』は本格的なアスリートではなくレジャーを楽しむサイクリストにのみ重要な特性であると考えられていましたが、身体や筋肉の疲労を軽減させることは、ライダーがより力強く、長く走り続けるためには必要な特性でもあると近年のテストで明らかになりました。
そのため新型スクルトゥーラでは、パフォーマンスの向上に繋がる快適性も備わっています。
正に万能。全ての性能を高次元でまとめあげている。オールラウンドの神髄です。
最後に一番期待しているのが、ホイールです。
全て一から作り直し、刷新されたデュラエースホイール。
まず重量の軽さ。
リムは自社生産を諦め、信頼度の高い某カーボンリム製造屋で作らせています。その分、自社ではハブにこだわっています。
回転の良さやラチェットの滑らかさに加え、アルミ素材でフリーボディを作る、徹底した軽量化。
アルミボディにカセットが食い込んでしまう心配は、カセットの嵌合するスリットを増やして解決。そのため新型デュラエースホイールは12スピードカセット専用となります。
新しいカセットを作ったからこそ同時に開発できたメリットが最大限生かされています。
リムハイトによって剛性レベルを変える。リム剛性だけじゃなく、スポークの太さや組み方でそれぞれ違う特性を持たせています。
ハイトによって使うシチュエーションが違うので、軽さと剛性のバランスがうまく考えられています。
ロゴもシンプルでSHIMANOロゴは見あたりません。
リムテープ不要のチューブレス対応。テープ劣化などの不安解消とランニングコストも心配なし。
そして価格。他社より断然安い。フルカーボンチューブレスで212,300円。リムハイト関係なく同価格。
アルテグラグレードも新作で、こちらは143,000円。同じくテープレスのカーボンチューブレス。アルテホイールは11スピード以下にも対応しています。
当店は新しいシマノホイールショップとなるため、画期的で嬉しい様々な特典があります。それはまた追ってご紹介したいと思います。
新型デュラエースの詳細をお伝えします。
実は新しくなっていないパーツもあります。チェーン、ローター、BB、ペダル。
チェーンとローターはXTRの流用。BBとペダルは変更せず9100系。
カセットは12スピードですが、既存のホイールにもそのまま入ります。ご安心を。
カセットの最大歯は34Tになりますが、リヤディレーラーは一つだけ。最初からGSの設計です。
変速スピードは倍くらい速いのに、踏み込んだままでも変速できます。
充電はリヤディレーラーから。今までダウンチューブやハンドルに付けていたジャンクションは廃止され、RDのボタンで様々な設定や電池残量確認ができます。
シンクロなどは変わりません。3モードから選べます。
STIの形状がやや内側に傾いています。最近のレースで流行りの上ハンドルを持ってエアロポジションを維持する時に持ちやすくて効果的。
オプションのスイッチは2種類。スプリンター用か、ヒルクライム用か。併用が出来ず、どちらか一方しか増設できません。
パワーメーターを搭載したクランクも発売されます。アルテグラクランクでもリリースします。
これはパイオニアの技術を踏襲してベクトル表示が可能な設計になっています。
しかし、ベクトル表示ができるサイコンがないため、最初はシマノのアプリで表示できるようになるらしい。ちょっと先の話ですが。サイコンは大手の提携メーカーが開発中。
ディスクブレーキも第2世代。
ブレーキローターがパッドに接触しないようにクリアランスが広がりました。
それなのにブレーキタッチが大きく変更。
効き始めが早く、効かせる範囲も広がっています。
ちょっとだけ効かせたいところから、ロックする深い場所までブレーキレバーをコントロール出来る幅が長くなり、より自在に操れる。
コーナーの攻め方が変わり、スキルの差でタイム差も広がる、正にプロ仕様。
新型のデュラエースR9200シリーズ、アルテグラR8100シリーズが同時発表されました。
ご紹介内容が多いので数回に分けてお伝えします。
まずは共通の内容から。新作はデュラエース・アルテグラどちらも電動変速しかありません。
ブレーキはディスクとキャリパーどちらも用意されています。
リヤは12速。フロントは2速。トップのギヤは11Tと変更ありません。中間のギヤが増え、より細かく選択できる感じです。
変速スピードが格段に速くなっています。
電動変速のシステムは、無線と有線を組み合わせています。
STIは無線。ボタン電池が入っています。
バッテリーからRD、FDへと有線でつながれています。
全て有線で使うことも可能。バッテリーの消費や確実性などを考慮してプロチームでは有線で使われる可能性が高い。
ブレインとなる司令塔のチップはリヤディレーラーに組み込まれています。そのためRDの価格が高くなっています。
気になる価格はデュラエースが412,600円。アルテグラが252,777円。
入荷、発売時期はデュラエースが10月1日。アルテグラは11月以降。
発表にはなりましたが、安定した入荷は見込めません。来シーズンに向けて予定している方はお早めにご相談ください。
サンマルコの2022年モデルが発表されました。
流行のグラベルを含むさまざまな地形で使用することができる多目的な「オールロード オープンフィット レーシング スーパーコンフォート」や、新たに加わったオープンフィット形状のオフロードモデル「グラウンドショートシリーズ」が新作として登場しています。
オールロードは、流行のグラベルを含むさまざまな地形で使用することができる多目的なサドルとして設計されました。
人気のアスピデモデルのラインと、オフロード用のよりたっぷりしたパッドを組み合わせました。
この勝利の組み合わせには、グラベルでの使用に必要なカバー保護機能も追加されました。
もう一つ新登場の「グラウンドショートシリーズ」。
全長は255mm、幅はナロー(140mm)とワイド(155mm)の二種類があり、オープンフィット形状のオフロードモデルです。
GNDよりも7mm短くなり、軽量でどんなサイクリストにとっても快適なサドルになりました。