09ルイガノの新作LCR。近年、健康志向からか昔ロードを乗っていたというオジサマ方がまた自転車を乗りたいということでクロモリ人気も高いです。ロードのシルエットは細身がキレイで好きという人も多いですね。そこで、手頃な価格帯でクロモリ完成車。各メーカーそんなに多くはリリースされていなのでLCRは購入しやすいでしょう。
溶接でのつなぎではなく、メッキ処理されたラグが良い雰囲気を出しています。カラーリングも胴抜きのデカールによって伝統的なスタイリングになっています。細身のストレートフォークもシャープで締まります。クロモリの粘る走行フィールに、機材は最新を。シマノ/アルテグラと105のミックスで運動性能は申し分なし。価格262,500円。
キャノンデールのフラッグシップモデルは、マイナーチェンジされたスーパーシックス・ハイモッド。プロレースではベンナーティがスプリントで活躍している、あのフレームです。
ハイモッドとは、ハイモジュールのカーボンを使ってますという意味ですが、100%使用してはいません。というのも、キャノンデールではフレーム永久補償をするということで耐久性にも長けていないといけません。そこで、トップチューブには95%ハイモジュールの5%をインターミディエイトにしているそうです。ダウンチューブに関しては、その比率が変わりハイモジュールは90%だそうです。軽さと剛性と振動吸収性、そして耐久性。全てが高次元で融合しているからこそトップモデル。フレーム単体では1000g。ドロップエンドまでカーボン化されています。振動吸収に関しては、全モデルに優れた性能のアワーグラス・シートステイを採用し、横方向の剛性を失わずに、縦方向の快適性が良好です。剛性の高いレース系です。完成車は4種類。写真はレッド仕様。価格829,000円。
コルナゴバイクの優れた走行性能をより多くのライダーに感じてもらう事を目的に開発され、その使命を見事に果たしているコルナゴベストエントリーバイクです。
エントリーバイクとはいえ、メインフレームにはトリプルバテッド処理が施された6000番アルミパイプが採用され、ダウンチューブにはアルテ同様のジルコ加工がされています。エントリーでもコルナゴらしさを感じられるフィーリングです。アッセンブルされるパーツも、サドルにはプロロゴ新作、ホイールはシマノ新作WH-R30を。コンポ以外では、FSAの最新モデルがフルスペックされトータルでの完成度の高さを誇ります。価格220,500円(105) 183,750円(ティアグラ)
衝撃的なデビューから2年。世界各国で絶賛されたエクストリームパワーが、EPS同様にニューリーフチェーンステイを採用し更なる進化を遂げました。
進化したチェーンステイは、ボリュームが増し独特なつぶし加工されたことにより、踏み出しのレスポンスの良さとダッシュ時のリヤホイールの接地感が飛躍的に高まっており、爆発的な加速力を支えます。昨年から採用されているカーボン75フロントフォークは、ブレード先端に向けてより細く作られており、下りでの抜群の制動力と今まで以上に細かい微振動をきれいに吸収する乗り味になっています。価格588,000円。
最近では、そのスピード維持能力の高さからヒルクライマーからも高い評価を得ています。EPSとの差別化は、強靭な脚力と上半身の筋力を持つトッププロには、よりフロントを含めた剛性が高いEPSを。ヒルクライムやロングライドには、バランスよい剛性感のEパワーを。
04年にラボバンクの選手からラルプデュエズ山岳ステージ用スペシャルバイクが欲しいとの要望を受け、C50よりも軽く、低速からの加速と俊敏性に優れたフィーリングを目的に開発されたモデルです。
日本のレースに最適な軽快な乗り味。感覚的には軽量肉薄アルミバイクの俊敏なレスポンスの良い乗り味に、カーボンの持つしっとりとした路面を綺麗に捉えるマイルドさが加わった感じ。アルミバイクが好きだけど、振動はしっかり拾ってくれて疲れにくいバイクが欲しいという人に最適です。価格567,000円。
今年のツールでも、ステージレースには後半まで疲労を蓄積しにくいこのバイクを好む選手も多かったです。昨年、爆発的強さを誇ったラスムッセンは、05年ツールの出場前からエクストリームCに乗り換え、普段の練習から全てのレースで使い続けて、4万キロを走破した状態のバイクでそのまま2年連続ツール山岳賞を獲得した逸話があり、ずば抜けた製品耐久性も実証されています。軽量バイクで、ヨーロッパの石畳区間も含めた過酷な条件の中、使い続けてノントラブルという性能は、長く使用できる安心感がありますね。
ピュアレーサーからグランフォンドライダーまで幅広い方々に愛用され、世界的に大ヒットとなり、コルナゴカーボンバイクの素晴らしさを世に広めた名作CLX。09も継続ラインナップされます。
独特の放物線を描いたトップチューブとシートステイが路面からの振動を効果的に吸収し、トップチューブとダウンチューブにはジルコ加工されたパイプにより、ライダーのパワーを推進力へと変換しています。また、滑らかな流線フォルムに成型されたヘッドラグフィンと大ボリュームのBB部分がフレームのねじれを最適にコントロールし、ライダーに与えるストレスを排除します。アルテグラ仕様には、カーボン75フォークと同設計のフルカーボンフォークが装着されており、380gと軽量で高剛性な完成度の高いフォークです。価格462,000円(アルテグラ) 399,000円(105)
流線的フォルムから、ロングライドバイクと思われがちですが、プロ選手にも供給され「強く踏み込んだ時の剛性感が非常に高く、トップエンドの伸びがすごい」とコンメントしています。下からの振動は抑え、踏み込みパワーは逃がさない、そんな高次元の性能を実現している、エントリーからエリートまで使用できるバイクでしょう。
コルナゴアルミバイクの代名詞でもあった名作ドリームをベースに開発され、世界中でベストセラーを記録しているアルミ+カーボンバックフレームにシマノ105を搭載した完成車モデルです。
メインフレームにはトリプルバテッドの6000系アルミパイプに、コルナゴイズムであるジルコ加工を施し更にはハイドロフォーミングを効果的に使うことで、必要な部分のみ剛性アップすることで下りの安定性と加速力につながっています。カーボンセクションは上位機種譲りのフルカーボンパイプで、シートステイはアーチ型にすることで路面からの突き上げを緩和し快適なライディングを実現しています。チェーンステイはEPS同様のコンセプトであるリーフチェーンステイが採用され、縦方向に偏平加工されることにより得られる高剛性がライダーの力を推進力へと変え、横方向にはFEMにより解析された左右非対称な絶妙の曲線構造が振動吸収性能の向上に大きく貢献しています。
アルテはイタリア国内においては、U23のエリート選手や多くのアマチュアライダーにレースで実戦投入されており、ハイコストパフォーマンスバイクのイメージを超越した性能を本場のレースで発揮しています。レースエントリーには最適で、コルナゴらしい中高速の伸びを体感してください。価格262,500円。
往年のスチールフレーム、マスターXライトは今年も変わらずリリース。これが09新色のザベルブルー。ミルラムのエリック・ザベルが今シーズン限りでの引退を考えていることをツール前にエルネストに打ち明けたところ、旧東ドイツ出身であるザベルの祖国の色である独特のブルーを模したカラーリングに、昔のコルナゴデカールを付けたフレームで、人生最後になるであろうツールドフランスを走らせてあげようというコルナゴの心意気で用意したザベルスペシャルカラー。それをマスターで採用し、メッキとのカラーリングが非常に美しいです。
1983年に発表されてからマイナーチェンジが繰り返され、現在のXライトに至ります。クラシックスタイルで、愛好者も多いモデル。ですが、乗り味はあくまでもコルナゴ。クロモリ素材だからといって他社の同素材フレームにある、乗り心地が良くツーリングに向くフレームとは全く違い、高い剛性をベースに現代のロードレースを戦っても遜色ない走りをするレーシングクロモリバイクの乗り味を貫き通しています。価格283,500円。
コルナゴらしさを色濃く残している最後の車種かもしれません…HPチェーンステイはこの車種のみで、あの独特な二股形状はカッコイイ。C50は09もラインナップされます。カラー展開はエクストリーム系と全て共通になります。
コルナゴがフェラーリ社と協力してカーボンフレームの製作を始めて22年。当時は新素材としてアルミバイクが世界のレースシーンを席巻しており、カーボンバイクの可能性にはどのメーカーも興味は持ちながらも技術的なノウハウを得られずにいた頃、エルネストは同じレースに情熱を燃やすエンツォ・フェラーリの元を訪れ、今でこそ主流となったカーボンフレームを作り始めます。
C40時代から何度もマイナーチェンジが繰り返され、04年にC50が登場。しかし初年度のC50の出来は悪く、剛性感が高過ぎていました。翌年にはフルモデルチェンジされ、剛性重視から一変しカーボンの持つしなやかさと反発の強さを上手く活かしたバネ感あるバイクへと変貌を遂げました。これにより、フレイレを始めとするスプリンターから「スプリント状態に入ってからの最後の伸びは、誰かに押してもらっている感じ」と言われ、今でも愛用者が多いです。脚力がトップ選手ほどない一般のライダーにはC50は非常に乗りやすく、オールラウンドに使えるベストバイクです。価格514,500円。