新作になります、ヴェレーノ。上位機種のエストレモのコンセプトを受け継ぐセカンドグレード。
セカンドグレードとは言え、キャッチコピーは「圧倒的な加速の感動と上質な存在感」。カレラが言う圧倒的加速感って危ないですね(笑)かなりの高剛性が期待できます。3Kカーボンを採用したモノコックフレームで、前三角と後三角のつなぎ目やヘッド周辺の剛性が非常に高く作られています。BB周辺、リアのウィッシュボーンの付け根、ヘッド周辺のダイナミックな形状は、パワーロスのない安定したライディングとキレのあるハンドリングへとつながっています。このフレームの高いポテンシャルによって、ライダーは本能のままにバイクを操れます。価格348,000円。
タイム新作のVRSバイブレーザーです。これはVXSのモデルチェンジバイクになります。
カーボン繊維に沿って振動吸収性の優れた、バイブレーザーと呼ばれる繊維を折り込み、通常の2倍もの振動吸収特性に仕上げたフレームです。柔らかくて進まないフレームとは違い、タイムフレームの優れた軽量性、反応性、安定性、剛性感の性能を犠牲にすることなく、振動をすばやく取り除く性能を格段に向上させています。振動吸収性が高いということは、ライダーの疲労蓄積低減はもちろん、荒れた路面での安定性によりハンドリングが向上、更には路面追従性もアップするためペダリング効率も上がります。長距離走行には最高。安心、安全なフレームでスピードを上げても信頼できます。価格548,000円。
GIANTの新しいカテゴリー、DEFYシリーズ。08までのOCRシリーズの後継となりますが、かなりのバージョンアップにてリリースされています。
長距離走行向きモデルとして、主にエントリーやツーリング系の方に人気だったOCR。その快適性はそのままに、走りのキレを向上させ、ロングランイベントやヒルクライムにも使用できる走りの質感がアップされました。完全に新設計されたフレームは、TCR同様、フロント剛性を高める新規格ヘッドと、大幅な剛性アップを実現した新規格BBを採用。走りはレーシーに、乗り心地はマイルドに。シートポストがエアロ化され、見た目もシャープになりました。レースはたまにしか出ず、主に長距離ライドやサイクリングという方に最高ですね。コース状況によってはディファイを使う選手もいるかもしれませんね。完成車価格241,500円~。
LOOKトップモデルは変わらず595。若干のマイナーチェンジにより、熟成された感がある、世界でもトップレベルのカーボンフレームでしょう。
変更されたのは、ヘッドセット。非常にメンテナンス性が良く、剛性、そして軽量になったヘッドフィットシステムを導入。タイム社でも独自のヘッドシステムが好評ですが、似た感じでステムを上から押し付けることでベアリング調整をするのではなく、独立したヘッド調整機構が備わっています。LOOKの場合はBBを脱着する工具で調整が可能。フレーム性能は言うまでもなく最高峰。レスポンス、スタビリティ、安定感、振動吸収性全てが高次元でバランスされています。今年、インテグラルのシートポストをカットしましたが、カット面のキレイさと切削の困難さは、身をもってカーボンの作りが濃密であることを感じさせてくれました。09もトップに君臨することでしょう。価格499,800円。
ビアンキのコペティションを基準に設計されているトップモデル。928と付いたモデルが多いビアンキですが、これはスーパーレジェラというセカンドネームが付いています。
生産のほとんどをアジアで行っていますが、レース用バイク製造部門はレパルトコルセで今も作られています。良質なカーボンをユニディレクショナルに合わせ、更にナノカーボンも採用された最新のカーボンテクノロジーが随所に使用されている新作。接合部付近はボリュームを増し、剛性アップを図りつつ重量は900gと軽量に抑えました。フォークも315gと他社と比較してもかなりの軽量。軽量フレームにありがちな不安定さもうまく抑え、来季のトッププロもこのフレームを使うことでしょう。価格512,400円(アルテグラ完成車)
北京オリンピック、男子ロードレースにてゴールドメダルを獲得した自転車こそオルベア、オルカだったことは記憶に新しいですね。バックボードにはI'm Goldの金文字とサミュエル・サンチェスの笑顔。
オルカは08シーズン途中からマイナーチェンジされ、09も継続でリリースされるトップモデル。08オルカに比べ、BBシェルからダウンチューブにかけて20%の剛性アップ、トータルで80gの軽量化。しかしオルカの優秀性はSSNテクノロジーだと思います。未だ、他社ではマネできない全てのサイズで同じ走行フィールを実現したフレーム。開発担当が来日しており、様々な話を聞かせてくれましたが、このSSNは本当に大変だったようです。形状は同じように見えますが、中身のカーボン繊維から編み方、積層数とあらゆる箇所が違い、オルカの5種類のサイズは全て違うモデルと言ってもいいくらい、製造過程が違うようです。逆に言うと他メーカーのモデルが、どれだけバラつきがあることやら…。最もインプレや製品情報を信じられる高性能カーボンフレームではないでしょうか。価格399,000円。