09オルベアの価格破壊モデル。アクアの完成車。バックカーボンは無くなり、フルアルミフレームのみになりました。
元々、フルアルミでもカーボンバックのような優れた振動吸収性を持つオルベアのアルミフレーム。振動吸収性は高いですが、芯のある踏み感がありエントリーレベル以上の性能を誇るフレーム。これにティアグラコンポで148,000円。レースにも使うのであればこのくらいの仕様が良いでしょう。価格破壊モデルはシマノ/ソラ仕様の99,800円。より幅広い方に乗りやすく、購入しやすいモデルとしてリリースされ、スペックこそ入門用バイクに近いですが、実際に乗ると上位機種に劣らない力強い走りを見せてくれます。エントリーバイク購入の際には間違いなく選択肢の1つに入るモデルとなるでしょう。
スコットのアルミシリーズ、スピードスター。09はS10からS60まで全8種がラインナップ。コストパフォーマンスの高さから08で人気だったモデルです。
ハイドロフォーミングの独特な形状をしたフルアルミのフレームで、このスピードスターシリーズ共通です。フレームが同一ということで、性能も分かりやすく、予算や好みのカラーによって選択できます。もちろんパーツグレードが良ければ、レースシーンにも使えます。ガチガチなアルミ感ではなく、ほど良い柔らかさがあるのでエントリーにも安心です。09では日本向け専用スペックモデルもラインナップされており、クランク長やステム、ハンドルといったサイズが重要なパーツを日本人向けに小さめにしており、パーツ交換せずに乗れる親切セレクト。写真は105コンパクトのS20。価格218,400円。
ガラッとモデルチェンジされました。クォータのエントリー完成車、カルマ。08でも好評価だったカルマ105ですが、更に進化してリリースされます。
流線系フォルムでスタイリッシュなイタリアデザインです。カラーリングはあまり変わってないですね。大きく変わったのはシートチューブからシートポストにかけての楕円チューブ。楕円のシートポストは製造が難しいようですが、このグレードにも採用するクォータのカーボン形成技術の高さを感じますね。加速性能と振動吸収性が高バランスされたフレームで、更なる進化が期待されます。ボリュームアップされたフォルムながら08より軽くなって、フレームが1140g。シマノ105にデダパーツとフルクラムホイール。パフォーマンスバイクオブザイヤーを獲得するだけのことはあります。価格299,800円。
08デビューの人気フレーム、チネリ/ウィリン。09では2種類がリリースされます。このSLと付いたバージョンは、フレームは同じコロンバスのモノコックカーボンですが、フォークが強化されたレーシング向きとなっています。
09ウィリンは、完成車価格に驚き。フレーム価格は248,000円なのに、ベローチェ完成車で328,000円と安いです。コンポ以外のパーツは当然チネリでまとめ、ホイールもカンパのカムシンとお得感。更に驚きは、ウィリンSLの完成車にはシマノ105が搭載されています。デローザもそうですが、09カタログにはシマノ組みも載るようになりました。オールイタリアというこだわりは少なくなってきているかもしれませんね。ウィリンSL価格298,000円 105完成車450,000円。普通はこの価格になると思いますが、ヴェローチェ組は破格。
オルベアのセカンドグレード、オニキスがフルモデルチェンジされました。
変更された大きなポイントはSSNテクノロジーが採用されたこと。オルカでも紹介した、サイズによる乗り味の差をなくした画期的製造方法。このシステムこそ、ライダー一人一人の事を考えた高性能フレームでしょう。剛性バランスが良くなり、非常に乗りやすくストレートフォークの影響かレスポンスも良好です。オルベア開発者曰く、オルベア社のカーボンは一生ヘタらないと…。すごい自信です。ヘタらないということは折れるなんてことはあり得ません。そう言われると、ちょっと高くてもカーボンフレームは長く使えて性能も変わらないなら、お買い得なのかもしれませんね。高価なカーボンフレームですが、オルベア社は今期、中国工場を設立し増産体制を整え価格も抑えられており、高性能で安価という大企業だからこそできるすばらしいモデルでしょう。価格328,000円(アルテグラ仕様) 268,000円(105仕様)