河野美砂子の「モーツァルト練習日記」+短歌+京都の日々の暮らし

9/7(土)15時 京都府民ホール・アルティ シューマン「ピアノ三重奏曲第2番ヘ長調」Op.80 

番外編・レヴィン氏演奏会・つづき

2006-12-05 00:41:22 | モーツァルト関連
前の日記の続きです。

プログラム前半は、「ソナタ ヘ長調K.533+K.494」「転調するプレリュード K.deest」「プレリュードとフーガ ハ長調K.394」。

ヘ長調ソナタは、不思議なことにあまり演奏会で取り上げられないのですが、今回レヴィン氏は、繰り返し全部アリで、確信に満ちて演奏されました。
(普通、全部繰り返すと「ちょっと長すぎる?」とか思うけど。そこは、日本モーツァルト協会会員さんがお客様なので心配ないのね。)

あらためて、いい曲やった~。
この曲の前後のソナタはけっこうみんなポピュラーなのに、なんでこのソナタに限って人気ないの?

先日の私の演奏会(11月7日「モーツァルトに会いたい」)で気づいたことの一つに、晩年作品のハーモニーの魅力があるけど、まったくその通りの曲。
ぜひぜひ私も弾いてみたい~。

レヴィンさんの演奏は、なんというか、力に満ちているというかエネルギッシュ。

フォルテピアノという楽器は、すべて木でできてる。
つまり、「現代ピアノ」は弦の張りを強くするため、ピンを支える土台に鋼鉄を使ってるのに対し、フォルテピアノのピンを支えるのは木で、弦の張りがそんなに強くない。
つまり、音量はそんなに出ない。
鍵盤(タッチ)も、ものすごく軽くて繊細。
だから、人によっては、フォルテピアノを弾く時にはすごくタッチに気を使うということもある。

でも、レヴィンさんはそんなのまったく関係なく、ただ「音楽」あるのみ、という感じ。
彼は、本当にモーツァルトのほとんど全作品を知ってる(実際に音に出してみた)のでは?と思われるほどの情報量があるので、「タッチ」などと言ってるヒマないのかも。

というより、モーツァルトは、実はオペラ(ドラマ)の作曲家だった、ということを身をもって知っているので(詳しくは明日書きます)、その辺のピアニストがチマチマ弾くモーツァルトを嘘くさく思わはるのかも。

次の「転調するプレリュード」が面白かったけど、これはまた日をあらためて。♪

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