河野美砂子の「モーツァルト練習日記」+短歌+京都の日々の暮らし

11/23(土)13時30分 NHK文化センター京都「マズルカ⑫最終回」Op.67、Op.68全曲 

歌の運命

2007-12-28 21:45:55 | 短歌
今日12月28日の朝日新聞(大阪本社発行)夕刊文化面
「単眼複眼」で、拙歌

  笛はかるく右手にかかげたましひの旅に出たまま帰りては来ず

(「文藝春秋」2007年9月号掲載「笛をかかげて・悼、河合隼雄さん」より)

がちょこっと取り上げられた。

この歌は、
まず「短歌現代」9月号に吉川(宏志)クンが取り上げ、
この12月の角川書店「短歌年鑑」で篠弘氏がそのことについて厳しい意見を書き、
そして今回の朝日新聞、と、
書かれた内容はともかく
何回か取り上げられた歌になった。

その歌がいいとか良くない、ということを越えて
話題になる歌、というのがあって
それはもうその歌の運命、
としか言いようのないものと感じる。

この一連七首は
発表した場が「文藝春秋」という
歌壇とは異なる場だったせいか
その反応も大きかったが、

思えば
締切二日前に河合先生が突如逝去、
私は
それ以前に用意していた何首かを急遽差し替え
この一連を書いたのだけれど

それも
なんというか、河合先生のお力を
とても感じる。
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