半身浴にて

ようやく秋の気配。

今日は一日
京都の街は飴色の光に満ちて風が涼しかった。

夏の暑い盛りでも私は
半身浴（40度）を15分～20分あまり
毎日かならずするのだけど

ただお湯につかるっていうのは退屈で退屈で
たいていの場合、なにかを読む。

一番いいのは
新聞の、短歌俳句欄。
そこのページだけ抜き取って、適当に折り曲げながら。

間違ってお湯のなかに落としても平気（以前、ハードカバーの歌集をドボンしたことアリ）。

今日見つけた、その新聞の短歌俳句欄より。

・蛇に鼻を噛まれし犬の傷つくは心なるべしそっとしておく
（正治伸子・朝日歌壇/佐佐木幸綱選）

・兜虫（かぶとむし）壜の中にて吼（ほ）ゆるかな
（梅内賢喜壽・朝日俳壇/長谷川櫂選）