河野美砂子の「モーツァルト練習日記」+短歌+京都の日々の暮らし

11/23(土)13時30分 NHK文化センター京都「マズルカ⑫最終回」Op.67、Op.68全曲 

ランドールとイ短調・アマ手紙・20

2006-11-04 01:42:14 | アマデウスへの手紙
モーツァルトさん、こんにちは。

やっと当日のプログラムノートが書けました。
それで今頃気づいたんですが、第1部最後に弾く「ランドール変奏曲」と、第2部最後の「イ短調ソナタ」、ともに、モーツァルトさん22歳のときの曲。
「ランドール」の方が早くて、その何ヶ月かあとに「イ短調」ができたようですね。

この二つの曲、存在感という点では共通するものがあるかもしれないけど、他のあらゆる点で違ってますよね。

「ランドール」は、作曲技法というか、いろんな展開の方法をモーツァルトさん自身が楽しみながら書いていて、プラス、お客さんに喜んでもらうのがまたうれしい。

「イ短調」の方は、技法やお客さんという「外」のことにはあんまり興味がなくて、総合的な「音楽」として、というのかな、うまく言えないけど、つまり「ランドール」と対照的。

きっと、どちらかが本当のモーツァルトさんで、どちらが仮面、ということではないのでしょうね。
どちらもモーツァルトさん。

この2曲、何ヶ月か違いで生まれた兄弟って、わたし、全然わかってなかった。
はずかし~。

でも、偶然この2曲を、第1部第2部のトリに選んだこと、ウレシイです。♪
コメント
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