放送局型第122号受信機 修理記録 その2(令和4年08月18日)
その2(令和4年08月18日) 改造部分を除去してオリジナル部品に戻す作業
まずはシャーシ上の改造部品を全て撤去して、オリジナルの部品のみ残します。
大幅に改造されおり、オリジナルに戻すための不足箇所を下記に示します。
真空管がすべてなく、不足分は、12Y-R1、12Z-PI、24Z-K2、B49の4本です。
12Z-PI、24Z-K2のUZソケットが必要です。
抵抗器、コンデンサーの一式がすべてありません。
同調用の主バリコンがありません。
ダイヤル板がありません。
なお、修復にあたっては、同調用のコイル、マグネットスピーカー、再生バリコン、電源SW、木製ケースなどが残留していたのは不幸中の幸いです。
まずは、不足部品の確保と、配線ができるようなシャーシ状態への復元を目指します。
家中を大捜索してほぼ必要な部品は確保できましたが、B-49はさすがに手に入らないので、抵抗器かコンデンサーのどちらかの代用品で対応します。
また、ダイヤル板は、当初新規の偽造品を作成しようと思っていましたが、放送局型123号の余剰のダイヤル板があったので、今回転用するこことしました。
ここまでくると、後は所要の抵抗器、蓄電器を集めれば、配線作業に進めます。
不思議な正面パネルの部品配置について
同調ダイヤル、再生ダイヤル、点滅ダイヤル(本来電源SWの意味ですが、ここでは電燈のON/OFFの意味のようです)の3つのつまみがありますが、メーカーによっては、再生ダイヤル、点滅ダイヤルの配置が逆転したものがありますが、認定機種でこのような相違が放置されていたことは驚きです。
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