手製本活動(その11:製本教室)
平成26年7月24日実施した製本教室の制作模様です。
今回は、一名のかたが欠席となりました。現在3グループによる個別作業をおこなっております。
本日は講座終了後、広島の東急ハンズの2階が新装オープンし、アメリカ製のレザープリンターを設置したということなので早速見学に行ってまいりました。
革装や布装製本の表紙を箔押しではなく、このレザープリンターが利用できないか調査してまいりました。
店側としては、当面店の素材でしか利用できないということで利用は断念しましたが、レザー加工による文字入れ(図案を含む)には十分対応可能と思われました。
ただし、1回の使用料も高額のため、まだまだ実用性に問題はありそうです。
是非日本製の安価のプリンターの開発をお願いしたいものです。
■表紙の作成工程の角背チームの作業状況です。
①表紙の裏にはる黄ボール紙(厚さ2mm)として、背と表・裏の型紙を切り出します。
②今回はB4版の美術用紙に表紙を印刷していますので、この切り出した黄ボール紙を型として鉛筆でなぞり、表紙の枠を確定します。
③最後に、水溶きボンドにて、表紙の用紙に、切り出した黄ボール紙の型紙を貼り付けます。ここでの注意事項は角のまるめ処理です。
■本体部作成2:見返し、天地のやすりかけ、寒冷紗貼り、はなぎれ、しおり、クータ貼りの工程の丸背チームの作業状況です。
①捨紙をはがし、全体的にお掃除します。
②本来は裁断工程ですが、天をやすり(#240)がけし平らにします。
③クータを準備し、しおり紐や花布を教材の中から選び、見返しを貼ります。
④しおり紐、花布。寒冷紗の順番で背に貼ります。
⑤最後に、クータを背に貼って完成です。
■目引き、背固めの工程の丸背チームの作業状況です。
①本体に紙バンドを巻き、丸い筒とヘラを使用して丸みだしを行います。
②金鋸で背に1.5ミリメール程度に深さの溝を切ります。
③背に水溶きボンドを塗り、切った溝に麻紐を入れていきます。
⑤最後に和紙を背に張ります。
⑥丸み出し、目引き、背固めの工程の終了です。
※製本教室の案内は下記のとおりです。
中国新聞文化センター教室部
教室名:クレドビル教室 お問い合わせはTEL082-962-4111へ
講座名:手製本(ルリユール)入門
コース:第2・4木曜 10:00?12:00
講師:広島手製本倶楽部主宰 森川 昌幸
講座内容:自分の本を作りたいが、製本については全く知識がないといった初心者を対象とした講座です。
製本の基礎として、前期3ヵ月間は角背、後期では丸背の製本実習を行います。
専門的な製本道具を用いず、手作り製本が楽しめるようになります。
製本技術をマスターすれば、自分史、ホームページ、ブログや絵手紙など自分のアイデアを活かした本を作ることができるようになります。
受講料:3カ月 10,692円
備考:教材費 2,500円
広島手製本倶楽部は以下のアドレスです。
http://minouta17.web.fc2.com/book_index.html
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