韜晦小僧のブログ 無線報国

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短波受信機RH-901型の修復作業記録 その1 (2016年07月25日)

2016年07月26日 16時25分04秒 | 04戦後の軍用無線機

短波受信機RH-901型の修復作業記録 その1 (2016年07月25日)

本機については、何時、誰から、いくらで購入したのか全く記憶がありません。
今回中身を初めて確認する次第です。
ケースを外すと、真空管は8球のGT菅の構成で、いわいる高1中2の大変標準的な回路構成です。
回路も戦時の技術を継続しており、地1号受信機のST菅をGT菅へ換装しただけのように見受けられます。
本機は、戦後の米軍の技術のライセンス生産の採用ではなく、純国産技術による受信機といえます。
大きな特徴としては、円形の回転式のコイルパック群を採用しています。
また、軍用としては珍しくスピーカを内蔵しています。
背後の空中線端子近辺には、落雷対策用の避雷器のようなものがあります。
本機については、東京無線電機㈱、東洋通信、安立電気で生産されています。
残念なことに、本来は電源部は別筐体のはずですが、アマチュアの手により、本体内に無理やり電源が組み込まれています。
また、面白いことに電源トランスと大型の電解コンデンサーは接着剤で固定されています。
大変興ざめです。
通電する前に、電源部系統のチェックを行いましたが、問題ありません、
とにかく通電です。
少しエージングしていると、低域でのノイズが確認できます。
さらに時間経過すると夜間帯とも重なり、各周波数帯で放送波を受信することができるようになりました。
全体のシステム自体は問題ありませんが、感度不足です。
本機もBFOが機能していません。
本来なら、真空管の全取替で様子を見たいのですが、新品のGT菅のストックはありません。
正攻法で、真空管試験器の出番のようです。

 

広島戦時通信技術資料館及は下記のアドレスです。
http://minouta17.web.fc2.com/


 


日本電気製RAP-261-CM(五三L中短波受信機二型)の修復作業記録 その1(2016年07月25日)

2016年07月26日 15時46分10秒 | 04戦後の軍用無線機

日本電気製RAP-261-CM(五三L中短波受信機二型)の修復作業記録 その1(2016年07月25日)

今回は、とりあえず損傷しているスナップスイッチ2個の交換を実施しました。
同型のスイッチがなく、とりあえず手元ににあるスイッチで交換しております。


 

 

現在の課題としては、以下のとおりです。
①BFOが動作していないこと。
②周波数の目盛が約100Khz程度ずれており、校正する必要があります。

 

広島戦時通信技術資料館及び広島手製本倶楽部は下記のアドレスです。
http://minouta17.web.fc2.com/