手製本活動(その12:製本教室)
平成26年8月28日実施した製本教室の制作模様です。
8月上旬は文化センター休講のため、約1か月後の開講となりました。
1か月もお休みがあると、誰が何をやっていたのかなかなか把握すること困難となり、生徒さんへ大変ご迷惑をおかけする次第となりました。
今回は、半革装にチャレンジしています。
全体の教室模様です。
■表紙の作成工程の丸背チーム(半革装)の作業状況です。
①表紙の裏にはる黄ボール紙(厚さ2mm)として、背と表・裏の型紙を切り出します。背は地券紙で切り出します。
②半革装のため、表紙・裏紙単位に布を貼り付けます。ここでの注意事項は角のまるめ処理です。
時間切れにて、今回はここまでの作業となりました。
③背には、革を使用し、背の地券紙を糊付けします。
③最後に、表紙・裏紙を糊付けし、全体的に表紙として整えます。
■本体部作成2:見返し、天地のやすりかけ、寒冷紗貼り、はなぎれ、しおり、クータ貼りの工程の丸背チームの作業状況です。
①捨紙をはがし、全体的にお掃除します。
②本来は裁断工程ですが、天をやすり(#240)がけし平らにします。
③クータを準備し、しおり紐や花布を教材の中から選び、見返しを貼ります。
④しおり紐、花布。寒冷紗の順番で背に貼ります。
⑤最後に、クータを背に貼って完成です。
クリップ止めを使用すると便利です。(生徒さんのアイデアです)
■表紙と本体部の合本処理角背チームの作業状況を以下に示します。
①事前に表紙と本体部を合わせ、チリがきれいにとれているか確認します。
②確認が完了すれば、水溶きボンドにて、背のみ表紙と本体部を仮接着します。10分程度で接着が完了します。
③表紙と本体部の見返しを接着する前に、チリ調整します。基本的には、糊付けにより2mm伸びますので、その分だけ事前に切断する必要があります。
また、本体部の変形等にり、チリが斜めになった場合もこの時点で修正します。
④表紙と本体部の見返しをでんぷん糊を使用して接着します。この時クッキングペーパーを敷いておきます。
⑤次に、船底板を利用して溝をつけます。
⑥最後、溝に竹ひごをつけ、プレスして完了です。
※製本教室の案内は下記のとおりです。
中国新聞文化センター教室部
教室名:クレドビル教室 お問い合わせはTEL082-962-4111へ
講座名:手製本(ルリユール)入門
コース:第2・4木曜 10:00?12:00
講師:広島手製本倶楽部主宰 森川 昌幸
講座内容:自分の本を作りたいが、製本については全く知識がないといった初心者を対象とした講座です。
製本の基礎として、前期3ヵ月間は角背、後期では丸背の製本実習を行います。
専門的な製本道具を用いず、手作り製本が楽しめるようになります。
製本技術をマスターすれば、自分史、ホームページ、ブログや絵手紙など自分のアイデアを活かした本を作ることができるようになります。
受講料:3カ月 10,692円
備考:教材費 2,500円
広島手製本倶楽部は以下の新アドレスに変更です。
http://minouta17.web.fc2.com/book_index.html