■John Simson / We Can Be Everything■
ジョン・サイモンにこんなアルバムあったっけ? と一瞬勘違いするのが、このジョン・シムソンの唯一のアルバムです。 John Simon と John Simson の一文字違いですからね。 見間違うのも無理はありません。
その John Simson が1971年に Perception から発売したアルバム 「We Can Be Everything」 は、ジャケットがいかにも、70年代初頭という感じ。 Bill Jerpe のときにも書きましたが、フィルムを重ねたようなコラージュ系のジャケットがちょっと流行していたのではないでしょうか?
John Simson が語りかける美しい女性は、Dedicated to Leslie というクレジットがあることから、Leslieという名前なのでしょう。 きっと彼女だったのでしょうね。 ジャケットでも彼女の顔の部分だけが、影ではなく日に照らされています。
Jon Simson はアメリカのミュージシャンだと思いますが、このアルバムは、11曲中7曲がイギリス録音、3曲がニューヨーク録音となっています。 ラストの「Rock Me Baby」1曲はクレジットのミスでどちらの録音か明記されていませんが、おそらくニューヨーク録音だと思います。
印象に残る曲はゴスペル調のコーラスをバックに力強く歌い上げる「God Bless The Lord」、キャッチーな「My Love, My Life」などですが、個人的にはニューヨーク録音の3曲が好みです。 アルバム冒頭を飾る「Humboldt County」は、牧歌的なアレンジにフルートやストリングスが色彩を添える感じ、「Allison」もシンプルな楽曲ですがフルートが印象的です。 少し、Duncan Browne のファーストアルバムを想起させられます。 「Goodnight Lullabye」は曇ったピアノの弾き語りにハープシコードが挿入されるあたり、むしろイギリス録音かと思ってしまうほど。 ラストの「Rock Me Baby」はタイトルとは裏腹にしっとりとピアノで歌い上げるラストにふさわしい作品です。 こうしてアルバム全体を通していえるのは、「曇り空のなかの淡い光」というようなイメージです。 アルバムを通して印象的なアレンジを施している Patrick Peter Adams の貢献が大きいといえるでしょう。 この人のストリングスアレンジは、まるでメロトロンかと思ってしまいます。
さて、このアルバムについて、ネットで検索していたら、John Simson の近況がわかりました。 彼はこの唯一のアルバムを発表したのちに、カントリーシーンで活躍した女性 Mary Chapin Carpenter (彼女のアルバムでは「Come On Come On」がファイバリットです)など複数のミュージシャンのマネージャーとして音楽業界で活躍。 2000年には、Sound Exchange という NPO の Excective Director(理事に相当?)に就任しています。 この Sound Exchange とは、全米レコード協会(RIAA)が設立した著作権管理団体で、小規模のインターネットラジオ局から著作権使用料を徴収することを目的として活動しているようです。 このサイトに現在の彼の写真が掲載されています。 口もとあたりを見ると間違いなく、We Can Be Everything のJohn Simson だと分かります。
■John Simson / We Can Be Everything■
Side-1
Humboldt County *
Ellie Riley
God Bless The Lord
Go West , Young Man
Been So Long
Side-2
Just A Matter Of Time
My Love , My Life
Allison *
Rapid River Run
Good Night Lullabye *
Rock Me Baby
Producer : Terry Philips
Studio : Morgan Sound Ltd. Willesden ,England
Keith Ellis : bass
John Simson : piano , guitar
Adrienne Curtis : electric guitar
Mike Kellie : drums
Phil from “Wales” : organ
Paul Curtis : acoustic
Brian & Paul , Doris Troy , Barry St. John ,
Judith Powell , Elria Strike : Background Vocals
Patrick Peter Adams : string & horn arrangement
* Humboldt County , Allison , Good Night Lullabye
Producer : Jimmy Curtis
Studio : Blue Rock , New York
Danny Bloch : bass
Justin Grauer : guitar
Louise Goldberg : piano
Dawn Marr : harpsichord & cello
Valentina Charlep : viola & violin
Patrick Peter Adams : string & horn arrangement
Cover Photograph : Ed Spenser
Album Design : James Martin Stubelger
Perception Records PLP 16
ジョン・サイモンにこんなアルバムあったっけ? と一瞬勘違いするのが、このジョン・シムソンの唯一のアルバムです。 John Simon と John Simson の一文字違いですからね。 見間違うのも無理はありません。
その John Simson が1971年に Perception から発売したアルバム 「We Can Be Everything」 は、ジャケットがいかにも、70年代初頭という感じ。 Bill Jerpe のときにも書きましたが、フィルムを重ねたようなコラージュ系のジャケットがちょっと流行していたのではないでしょうか?
John Simson が語りかける美しい女性は、Dedicated to Leslie というクレジットがあることから、Leslieという名前なのでしょう。 きっと彼女だったのでしょうね。 ジャケットでも彼女の顔の部分だけが、影ではなく日に照らされています。
Jon Simson はアメリカのミュージシャンだと思いますが、このアルバムは、11曲中7曲がイギリス録音、3曲がニューヨーク録音となっています。 ラストの「Rock Me Baby」1曲はクレジットのミスでどちらの録音か明記されていませんが、おそらくニューヨーク録音だと思います。
印象に残る曲はゴスペル調のコーラスをバックに力強く歌い上げる「God Bless The Lord」、キャッチーな「My Love, My Life」などですが、個人的にはニューヨーク録音の3曲が好みです。 アルバム冒頭を飾る「Humboldt County」は、牧歌的なアレンジにフルートやストリングスが色彩を添える感じ、「Allison」もシンプルな楽曲ですがフルートが印象的です。 少し、Duncan Browne のファーストアルバムを想起させられます。 「Goodnight Lullabye」は曇ったピアノの弾き語りにハープシコードが挿入されるあたり、むしろイギリス録音かと思ってしまうほど。 ラストの「Rock Me Baby」はタイトルとは裏腹にしっとりとピアノで歌い上げるラストにふさわしい作品です。 こうしてアルバム全体を通していえるのは、「曇り空のなかの淡い光」というようなイメージです。 アルバムを通して印象的なアレンジを施している Patrick Peter Adams の貢献が大きいといえるでしょう。 この人のストリングスアレンジは、まるでメロトロンかと思ってしまいます。
さて、このアルバムについて、ネットで検索していたら、John Simson の近況がわかりました。 彼はこの唯一のアルバムを発表したのちに、カントリーシーンで活躍した女性 Mary Chapin Carpenter (彼女のアルバムでは「Come On Come On」がファイバリットです)など複数のミュージシャンのマネージャーとして音楽業界で活躍。 2000年には、Sound Exchange という NPO の Excective Director(理事に相当?)に就任しています。 この Sound Exchange とは、全米レコード協会(RIAA)が設立した著作権管理団体で、小規模のインターネットラジオ局から著作権使用料を徴収することを目的として活動しているようです。 このサイトに現在の彼の写真が掲載されています。 口もとあたりを見ると間違いなく、We Can Be Everything のJohn Simson だと分かります。
■John Simson / We Can Be Everything■
Side-1
Humboldt County *
Ellie Riley
God Bless The Lord
Go West , Young Man
Been So Long
Side-2
Just A Matter Of Time
My Love , My Life
Allison *
Rapid River Run
Good Night Lullabye *
Rock Me Baby
Producer : Terry Philips
Studio : Morgan Sound Ltd. Willesden ,England
Keith Ellis : bass
John Simson : piano , guitar
Adrienne Curtis : electric guitar
Mike Kellie : drums
Phil from “Wales” : organ
Paul Curtis : acoustic
Brian & Paul , Doris Troy , Barry St. John ,
Judith Powell , Elria Strike : Background Vocals
Patrick Peter Adams : string & horn arrangement
* Humboldt County , Allison , Good Night Lullabye
Producer : Jimmy Curtis
Studio : Blue Rock , New York
Danny Bloch : bass
Justin Grauer : guitar
Louise Goldberg : piano
Dawn Marr : harpsichord & cello
Valentina Charlep : viola & violin
Patrick Peter Adams : string & horn arrangement
Cover Photograph : Ed Spenser
Album Design : James Martin Stubelger
Perception Records PLP 16
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