■Bob Stromberg / Life In The Morning■
子供を背負う父親のジャケット。 二人ともいい表情ですね。 これは、人柄が悪かろうはずのない Bob Stromberg が 1977 年に発表したアルバムです。 おそらくはファーストだと思いますが、google で検索しても、このアルバムについて記述されているサイトを発見することはできませんでした。 本人の公式ページによると、現在はコメディアンとして活躍している Bob Stromberg が人知れず残してくれたこのアルバムは、SSW ファンならば誰にでもお勧めできる名盤です。
アルバムは全 12 曲入っており、70 年代の作品としては大盛り感があります。 しかもステ曲なしときたら、アルバムの満足度はかなり高いものとなりますよね。 クレジットでは、ギター・ピアノ・ベース・パーカッションというシンプルな編成で、ストリングスやホーンは見当たりません。 実際、聴いてみてもこの必要最低限のメンバーで、穏やかで心温まるような楽曲のオンパレードです。
アルバムタイトル曲「Life In The Morning」は、いきなり名曲。 ギターと遠慮がちなピアノに乗せて、ややソフト・ロック的なアレンジのなかを、Bob の肩肘張らないボーカルがただよう佳曲です。 この曲で、アルバムへの期待が一気に高まってきます。 つづく「Two Hands」はアップテンポの弾き語り、「Fill Me Again」はサビの部分でリズムセクションの存在感が出てきますが、パタパタしたドラムスの音にはローカル感まる出しという印象です。 雨の曲のわりには、さわやかな印象の「The Rain Song」では、Bob の奥さんと思われる Judy Stromberg のハーモニーが味わえます。 歌い方にやや熱がこもった感じのバラード「Can You Remember」も、薄くはいるシンセとピアノのサポートが素晴らしい曲。 ギターのみのシンプルな「Thought I Would Be Happy」で A 面が終了。
B 面は、カントリー調の「Have Your Way」で始まります。 シンプルななかにもツボを押さえたメロディ、そして Judy との息の合ったコーラスなど聴き所満載です。 Bob の祖父がスウェーデンから移住してきたことを歌にした「The Immigrant Song」は、なごみテイストのアレンジ。 ギターの弾き語りが繊細な印象のラブソング「Surely You Have Made Me Happy」、ピアノのイントロで始まり、まるで日本のニューミュージックのような「You Are The First Melody」は、BUZZ の中期のようなサウンドです。 Judy とのハモりも素晴らしく、秀逸なミディアムバラードに仕上がっています。 「No Place Could Ever Be Home」は、ギターとピアノによるしっとりとした作品。 途中のコーラスに心揺さぶられます。 ラストの「Yesterday」は、SSW テイストの薄めなポップソング。 サビでは繰り返し Jesus と歌われるなど、この曲だけ CCM(Contemporary Christian Music)のような感じです。
冒頭のほうにも書きましたが、現在の Bob Stromberg は 'Funny Man’ の愛称で活躍するエンタテイナー。 1995 年からは、Triple Espresso というコメディー・グループを結成してテレビやショウで活躍しています。 ここのサイトも充実しており、T-シャツなどの物販も行っていました。 Bob Stromberg はミュージシャンとしては商業的には全く成功することがなかったのでしょう。 彼のプロフィールやバイオグラフィーからも、このアルバムに関する記載が一切ありません。 現在、入手困難だからという理由だけで記載していないのならばいいのですが、もし Bob Stromberg や周囲のスタッフが、現在のビジネスを優先するあまりに、過去を封印しているとしたら、残念なことですね。 もちろん、そのようなことではないことを祈っていますが、この「Life In The Morning」はあまりにも内容が素晴らしいだけに、何かをきっかけにして評判が広まっていってほしいものです。 ついに CD 化される、なんていう日が来るといいのですが。
■Bob Stromberg / Life In The Morning■
Side-1
Life In The Morning
Two Hands
Fill Me Again
The Rain Song
Can You Remember
Thought I Would Be Happy
Side-2
Have Your Way
The Immigrant Song
Surely You Have Made Me Happy
You Are The First Melody
No Place Could Ever Be Home
Yesterday
Lyrics And Music by Bob Stromberg
Tracy Danz : guitar
Judy Stromberg : vocal
Randy Nelson : piano
Jeff Carlson : bass
Frank Donaldson : percussion
Recorded at Curtom Studios , Chicago
Produced by Delta Records , Chicago
Covenant Press DRS 77-746-CP
子供を背負う父親のジャケット。 二人ともいい表情ですね。 これは、人柄が悪かろうはずのない Bob Stromberg が 1977 年に発表したアルバムです。 おそらくはファーストだと思いますが、google で検索しても、このアルバムについて記述されているサイトを発見することはできませんでした。 本人の公式ページによると、現在はコメディアンとして活躍している Bob Stromberg が人知れず残してくれたこのアルバムは、SSW ファンならば誰にでもお勧めできる名盤です。
アルバムは全 12 曲入っており、70 年代の作品としては大盛り感があります。 しかもステ曲なしときたら、アルバムの満足度はかなり高いものとなりますよね。 クレジットでは、ギター・ピアノ・ベース・パーカッションというシンプルな編成で、ストリングスやホーンは見当たりません。 実際、聴いてみてもこの必要最低限のメンバーで、穏やかで心温まるような楽曲のオンパレードです。
アルバムタイトル曲「Life In The Morning」は、いきなり名曲。 ギターと遠慮がちなピアノに乗せて、ややソフト・ロック的なアレンジのなかを、Bob の肩肘張らないボーカルがただよう佳曲です。 この曲で、アルバムへの期待が一気に高まってきます。 つづく「Two Hands」はアップテンポの弾き語り、「Fill Me Again」はサビの部分でリズムセクションの存在感が出てきますが、パタパタしたドラムスの音にはローカル感まる出しという印象です。 雨の曲のわりには、さわやかな印象の「The Rain Song」では、Bob の奥さんと思われる Judy Stromberg のハーモニーが味わえます。 歌い方にやや熱がこもった感じのバラード「Can You Remember」も、薄くはいるシンセとピアノのサポートが素晴らしい曲。 ギターのみのシンプルな「Thought I Would Be Happy」で A 面が終了。
B 面は、カントリー調の「Have Your Way」で始まります。 シンプルななかにもツボを押さえたメロディ、そして Judy との息の合ったコーラスなど聴き所満載です。 Bob の祖父がスウェーデンから移住してきたことを歌にした「The Immigrant Song」は、なごみテイストのアレンジ。 ギターの弾き語りが繊細な印象のラブソング「Surely You Have Made Me Happy」、ピアノのイントロで始まり、まるで日本のニューミュージックのような「You Are The First Melody」は、BUZZ の中期のようなサウンドです。 Judy とのハモりも素晴らしく、秀逸なミディアムバラードに仕上がっています。 「No Place Could Ever Be Home」は、ギターとピアノによるしっとりとした作品。 途中のコーラスに心揺さぶられます。 ラストの「Yesterday」は、SSW テイストの薄めなポップソング。 サビでは繰り返し Jesus と歌われるなど、この曲だけ CCM(Contemporary Christian Music)のような感じです。
冒頭のほうにも書きましたが、現在の Bob Stromberg は 'Funny Man’ の愛称で活躍するエンタテイナー。 1995 年からは、Triple Espresso というコメディー・グループを結成してテレビやショウで活躍しています。 ここのサイトも充実しており、T-シャツなどの物販も行っていました。 Bob Stromberg はミュージシャンとしては商業的には全く成功することがなかったのでしょう。 彼のプロフィールやバイオグラフィーからも、このアルバムに関する記載が一切ありません。 現在、入手困難だからという理由だけで記載していないのならばいいのですが、もし Bob Stromberg や周囲のスタッフが、現在のビジネスを優先するあまりに、過去を封印しているとしたら、残念なことですね。 もちろん、そのようなことではないことを祈っていますが、この「Life In The Morning」はあまりにも内容が素晴らしいだけに、何かをきっかけにして評判が広まっていってほしいものです。 ついに CD 化される、なんていう日が来るといいのですが。
■Bob Stromberg / Life In The Morning■
Side-1
Life In The Morning
Two Hands
Fill Me Again
The Rain Song
Can You Remember
Thought I Would Be Happy
Side-2
Have Your Way
The Immigrant Song
Surely You Have Made Me Happy
You Are The First Melody
No Place Could Ever Be Home
Yesterday
Lyrics And Music by Bob Stromberg
Tracy Danz : guitar
Judy Stromberg : vocal
Randy Nelson : piano
Jeff Carlson : bass
Frank Donaldson : percussion
Recorded at Curtom Studios , Chicago
Produced by Delta Records , Chicago
Covenant Press DRS 77-746-CP
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