日々雑感 ~写真と思い~

今日と言う日は、二度と来ない。 
だから今日を大切に・・そんな私のデジカメ散歩 

* 朋あり 遠方より来たる・・の感 *

2018年02月19日 | 雑感

 

 

 私は、デパートからお中元やお歳暮を送るとき、期日指定にする。 家によって考慮して。 
先方へ品物が届く前に、近況伺いや常日頃のお礼など書かせて頂き、送らせて頂きました葉書を出す。
 普段はお礼の品には、手紙を書いてデパートで同梱して頂くことがある。 
 
「そんなもんわざわざ出さんでもいい」と夫は言う。 それが夫と合わないところである。
「だって 持って行く代わりにデパートで送ってもらうんじゃない。 何も言わず送って、先方から
お礼の電話を頂くって失礼じゃない、目下ならいざ知らず目上の方なら尚更のこと」

 お昼に宅配が届いた 宮崎だったので、一年前にご実家に帰られた夫の友人からだと分かった。
 送り状には、品名”津之輝” 横に”手紙”と書いてあった。 夫宛だし、帰るまで開けないでいた。 
 夫に一番に開けて喜ぶ顔が見たいから。

 みかんだった。 私は広島県人みかんの島育ちだが、”津之輝”は初めて聞く名前だった。
 一個一個丁寧にくるまれていた。 
 箱に団塊の世代の男性には可愛い、柄の入った封筒が添えてあり、封筒の中には、
短いが丁寧な文字で近況とお礼が書かれてあった。
 男性でこのように手紙が添えてあったのは、身内以外初めてだと思う。
  品物はもちろん嬉しいが、それ以上に友人の手書きの手紙の心遣いに心惹かれる。
 (分からないかなぁ・・夫には・・)

 
 昔の船場の同業仲間である。 今でも当時の仲間6、7人で年に一度くらい集まってあちこちで
食べて飲んで、長きにわたり親交を深めている。 
 難波やジャンジャン横丁は分かるが、おっちゃんたちのUSJにはびっくり。
 いつも仲間に呼び掛けして下さる方には、本当に有難いと感謝に思っている。
   私はその時の楽しげな様子を撮った夫の写真を、コラージュ、ラミネートして手紙を添えて皆さんにお届け。

 
 ”津之輝”送りし友は一年前、大阪から実家のある宮崎へ引っ越して行かれたのである。
 夫とTVを見ているとき、宮崎やその方の地域が出ていると、「あいつ見てるかな」
 「なんでやのん、全国放送違うたら放映日違うし」 そう言いながら「でもはよう電話したら?」と勧める。
 仲間が教えてくれた住所で今年、夫は年賀状を出した。 富士山をバックに自分が写った、年賀状用の写真はがきで。 

 ”年賀状を頂いてありがとうございました。 連絡もせずにすみません・・”と、手紙の中に書いてあったが、
それにしてはお高いお返事を頂いたものである。

 私がもし彼と同じ立場なら、TVで地域を見て思い出して電話をくれたり、何気ない時にでも懐かしく電話くれたら
どんなに嬉しいか知れない。

 友達を大切にしている夫、いい関係を持っている友達が沢山いる。
 いい人生を送っているそんな夫を、まぶしく思う時がある。 

 珍重なので、義父母の遺影の前にお供えし、みんなで味わって頂いた。 
 赤っぽいオレンジ色、皮が薄く種が殆どない、少しの酸味がよけいに濃厚さを倍加している。 
 まだ新しい品種で、いわゆるプレミア柑橘として扱われているようだ。


 【朋あり 遠方より来たる】
 
 私には、(友人の代わりやわ・・)みかんの中にその方の笑顔が見えた気がした。
 大阪へ来られた時は、是非我が家へお立ち寄り下さい。 

 

  
  おいで頂き ありがとうございます 書き出したものの 訪問までには中々至りませんので
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