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日々雑感 ~写真と思い~

今日と言う日は、二度と来ない。 
だから今日を大切に・・そんな私のデジカメ散歩 

* 神戸へ *

2013年12月07日 | 風景・お出かけ

夫が半ドンだったので、「おかんとこへ行こうか」 
前から神戸の夫人の所に行きたいと口にしていたので、前夜夫の方から切り出してくれた。
捻挫がなければウィークデーにいくのに、荷物を持って3度も電車乗りついでは無理。
「シチューなんかいいで、作って何回分かパックにして」 これもまた夫が言ってくれた。

夫人には朝電話し、午前中出来る限りのお惣菜を色々と作った。 好物の鮭のバラ寿司も。
娘が誕生日にくれたお花もおすそ分けにと言うと、夫が「いいねぇ」

高速を降りたら、街路樹は秋の終わりを告げているようだった。
しかしいつもこの界隈のプラタナスは感激するほど、色濃いくて好きな風景。  今日は、車窓からの写真ばかり。

手のしびれでお箸を持つ手が少しおぼつかない。
夫人の好きな回転ずしへ。 1人ではとても食べに行くことが出来ないのでリクエストなのだ。
食べる量は少し落ちたが、食欲はあるのでまだ安心である。  
持参する2、3日分のお惣菜を切るのに、以前より食材を意識して少し小さめに刻むようになった。
会った時の表情から、長話になるほどに安心な本来の笑顔になりほっとする。

杖をついていても急にふわーっと倒れかける時もあり、出歩くことが無いので夫が「おかん、ドライブしよう」
気の向くまま・・、晩秋の紅葉を眺めながら六甲山のケーブルの前に出た。 
「おかん、うちのとケーブル一緒に乗ってき」 とんでもないことだが、来年は桜の季節でも、企画してみようか。
最初は山の紅葉にも目をやっていたが、しまいごろはどちらでもいい風と感じた。
蛇行する山道、夫人がよろけないように肩や膝を抑えたり・・夫人もそんなことで早く降りたかったのだろうか。
それでも見せてあげたいと言う、夫の思い。 


それでも住まいの家に帰るまでの道や街は、あちこち懐かしそうだった。
神戸で生まれ神戸に育った87年間、夫がお昼を食べた後いつもドライブをするのは、婦人が外をあまり出歩けないことに加え、
思い出の中を会話しながら会社で夫と一緒に働いたことで、私以上に知ることが多いことがらを復習しながら、
婦人を笑顔にして差し上げているような気がする。



「おかん、車がいるけん5時までには帰らんといけん」 
もう少し居てあげたい気持ちもあるが、予定を30分オーバーし、またベランダから身を乗り出して痺れる手を振り見送られた。
「生きる楽しみがない・・」そんな言葉も会話の中で聞きながら・・なので、後ろ髪惹かれる思いの帰り道。

夫は苦しい嘘をついて、夕暮れ・・向かうのはココエ尼崎シネマ・・