日々雑感 ~写真と思い~

今日と言う日は、二度と来ない。 
だから今日を大切に・・そんな私のデジカメ散歩 

* 神戸にて・・ *

2013年01月03日 | 雑感

昨日の月が凍りそうな朝である。

最高気温6度。  
カセットコンロ、食材、お菓子や、衣類のお土産・・かなりな荷物になっていた。 
寒いし荷物持っては大変だろうと、次女一家が送ってくれた。  有り難い、電車だったら、足を引きずっていただろう。

次女一家はどこかで時間をつぶし、帰りも迎えに来てくれると言うので、本当に有り難い、助かった。
次女となつめかんたも荷物を持ってあがってくれて、夫人にお年玉のお礼を言った。 
年末に来たときの夫人の写真に、4人の孫の写真を加えて印刷してあげたので、嬉しそうだった。 
私が神戸に来た時は私は子供になるので、なつめたちはひ孫になる訳で。

朝から起こった色々な自分の状態に、開口一番「みくちゃん、もうなぁ情けのうて死んだほうがましやわ」
しばらくは放心状態で考え込んだと言う。
私がもし1人暮らしでそんな状況に面したら、同じ事を思ったかも知れない。 涙が出そうになった。
(よし、今日はいっぱい話を聞いてあげよう、そんな気持ちを払拭できる位に)

家で食材を切って行ったので、話を聞きながらすき焼きを作った。
いっぱい炊いたすき焼き(後のおかずに残るようにと)を囲んで、2人で食べた。
我が家では買わないお肉をはりこんだので、良かった~めっちゃ美味しくて喜んで食べてくれた。  
震災の後一度鍋を囲んだことがあったが、それ以来かも知れない夫人にとって鍋を囲むなんていうのは。

「あんたにもお母さんいるのにね、お母さんとこんなことすることないのにね、申し訳ないわ」と言いながら嬉しそうだ。
「母は兄夫婦がしっかり見てくれているから、何も言う事ないんですよ」お正月に聞いた兄嫁さんの話をした。
「私は来させて頂くことで、兄嫁さんの気持ちをほんの少しでも感じられるかも知れないし、核家族であることが、
申し訳ないしそんなつもりもあって寄せてもらっているし、全然気になさることはないですよ」
しびれが増してきた手で毎日1人でご飯を炊いて、1人で食べて・・やっぱり家族がないと寂しいなぁ。
カセットコンロは置いて帰ることにした。 「今度はけんつくさんと3人で、うどんすきしましょう」

今日はいつも聞く話しに加え、戦争の頃の話をしてくれた。  お兄さんや弟さん、お母さんの話しとか、いっぱい聞いた。
「好きな人おられたんでしょう? 戦争に行かれて戦死なさったとか聞いていましたけど」 
3年前に亡くなった親友の方と楽しんだ若い頃好きだった男性のことや、そんな青春時代の話・・・初めて聞いた。  
楽しそうに話してくれた。  2人で泣いたり笑ったり。 
仲の良い兄弟、やさしく寛大なお母さん、友達の事・・いい話しはいくら聞いても飽きないしつきない。

垂水のアウトレットに行ったらしい次女一家は、須磨で渋滞に巻き込まれ、迎えに来る時間が1時間近く遅れた。
その分長く話が出来たので、それはそれで良かった。
ベランダから暗く黒い夫人の影がいつまでも降る手、なつめが何度も振り返り「ありがとう!さようなら!」を言う。
「とうちゃん、まだ見てるよ、バイバ~イ」 気遣う気持ちが嬉しかった。 

息子のお店は2日から。 休みは31日と1日だけ。  
大晦日は、中学時代からの親しい友人を迎えて息子の家で鍋を囲むのが慣例となっている。 夕方から夜中まで。
いつの間にかみんな結婚し子供が出来て・・貴重な1日が準備や食事で潰れるが、それ以上に友人たちと
いい関係を続けていることに、私たちはとても喜んでいる。
まだ3日、愛ちゃん母子の夕食は寂しいので、夜は次女のところで鍋をしようと声をかけていた。

香港からかかってくる電話で夫はいつも「愛ちゃんはどないにしてる?」と聞く。 
自分がいたら息子がいない分あちこち連れて行ってあげると言っていたのに、出来なくて申し訳なさで。
「今夜は一緒に鍋をするよ」って言ったら安心していた。

買い物をしてマンションへ迎え行って・・もうお風呂もすませたひろとたち、ゆいちゃんは寝ていた。
3人で急いで準備して賑やかなうどんすきパーティーが始まったのはもう7時半だった。



4人いたらまぁすごい。 ほんとこの子たちどんな風にいとこして行くんだろうねと、笑いながら思う。
お昼はすきやき鍋、夜はうどんすき鍋・・囲むっていいね、それは人の”和” 心の和み、いい一日だった。

今度神戸の方の区役所で施設のことなど一度聞いて来ないといけない。 
今までは考えたくないだろうと夫人には言わなかったが、2人でそんなことの話をした。
朝の夫人の話は、そんなことへの現実味を感じさせたから。