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日々雑感 ~写真と思い~

今日と言う日は、二度と来ない。 
だから今日を大切に・・そんな私のデジカメ散歩 

* 悲喜こもごも・・ *

2012年01月28日 | 雑感

       

昨日は、神戸の夫人の誕生日だった。    夕方夫とお祝いの電話をした。
前から、「日曜には誕生日のお祝いをしましょう」  と言ってあったのだが、次女のインフルが治ったとしても
万が一私がもらっているかも知れないし、何日後夫人に感染でもしたら・・と延期を告げる為に。
楽しみにしていただろうから、言うのも申し訳なかったのだが。

「おかん85歳やなぁ、おめでとうさん」と話を始め「おかん、ちょっと今回見合わせるわ」と言いつつ、話が変わったようで、
私に電話を変わった。 声のトーンが低かった。 同じ棟で一番気の合う友達が亡くなりこれから隣の人と通夜に行くのだと言う。
「え!亡くなられたの?!」 夫人は先達て転んで少々頭を打ったその精で、ちょっと気が変になったと言うが、不安げな声。
私より2つ年上の見るからにやさしそうな女性的な人だった。 性格は好きではないがいつも覗いてくれるお隣さんとは対照的。
1年半くらい前に、亡くなったその方とは夫人の家で会った。 やさしい物腰でとても好感が持てて (この方なら安心)そう思った。
いざ何かあった時一番頼りになるのはご近所さんである。 すぐにかけつける訳にもいかない私たちは少しの時間がかる。
「どうか夫人をよろしくお願いします」と、夫人のおかずを作った時には、お隣さんとその方にも、おかずや花や果物など届けていた。 

肝臓が悪く病院へかかっていて、昨年入院したりもした。 最後に会ったのは三田で買った花を3人に届けた晩秋、顔色が悪かった。
1月また入院したが「退院したよ」と夫人から聞いていたのに、また2日前入院した所だったと言う。
3年前幼なじみ親愛である同級生が急死され、昨年夏には同じ棟の一人住まいで毎日会い仲の良かった方が病気で亡くなり、
それでなくても身近な大切な人が1人減り2人減り寂しい思いをされていたのに、夫人の心はいかばかりだろう。 
夫人は血の繋がった身内の最後の人、弟さんが亡くなって天涯孤独になったとき、襲った悲しみや不安で涙が出尽くしたと言う。
以来親友が亡くなった時も悲しいのに寂しいのに涙が出なかったと言われた。
私もショックだ。 話が合うその方は、心から相手を思いやり家庭的で包容力があり私も姉のような気持ちで一緒にお茶したりしたのに。
いつも行ける訳でない私には、夫人をお願いする大切な大好きな方だったのに。
残されたご主人と息子さん・・悲しみを通り越して、家庭は全て奥さま任せだったからこれからどんなにお困りだろうかとお察しする。
やっぱり妻が夫を見送るべきだとしみじみ思う。  年賀状を出している親愛なる小学校の恩師も近年奥さまを亡くされたが・・。

親友の方が阪神大震災の後、近所なのに崩れなかった家で夫人と暮らしていた時、何度か訪ねたが、嬉しかったからとお礼に
玄関の”おもと”の鉢を下さった。 「玄関に置くと縁起がいいのよ」と。 夫人の誕生日をお声かけし一緒に祝った事があった。
この方も結婚されず1人住まいだった。 この方が亡くなった時、形見分けみたいに夫人に我が家の”おもと”を株分けしてあげた。
うまく育たなくてとこの間寂しそうだったので、また我が家のを株分けしてさしあげようと思っていたところだった。

仕事が忙しい夫だが休みになったので孫たちの相手をしてくれた。  腰が足が・・ちょっときているので助かった。
用事をしながらも昨夜のことがショックで、夫人お願いする一番の人がいなくなった事、夫人の寂しさを思うと涙が出て来る。
1人住まいなのに、大切な人を 次々と3人も失った夫人。  私もどうしよう・・と言う気持ちである。
夫人のことをお願いしますと言う人は、性格的に合わないお隣さんだけになった。  私たちはどれほどの事も出来ないので、
お隣さんにお願いするしかない。  親戚でもない私達の事を「感謝しいや」と夫人に言うらしく「言われなくてもしてるよ」と言い返す。
「あの子たちに家のカギをあずけておきなさいよ」と言ったのも、この方である。  

悲しみの気持ちのまま・・・お昼になった。 長女が香港から帰国するので関空へ迎えに行くのである。
長女の車をとりに行ったら、京セラドーム付近で会ったと、愛ちゃん親子に会い迎えに連れて行くと一緒に帰って来た。 
あり合わせでお昼を食べたが、さっさと愛ちゃんが洗いものをしてくれて有難い。

見送りは出来なくても、せかっくの帰国出迎えには行ってやらないと寂し過ぎると言うものだ。 
かんたが寝たので私は車に残った。 4時長女が「着いたよ」と電話が入ったが、「お父さんに電話して」
愛ちゃんたちが来ていることは内緒にした。 次女からも「着いた?」と電話が入る。
 
      

飛行機がいくら安全と言っても、顔を見るまでは落ち着かない。 40分も遅れていると聞いていたので
元気な笑顔を見てほっとした。 愛ちゃんや甥っ子姪っ子を含め6人の出迎えは想定外嬉しかったであろう。
愛ちゃんと、寝たゆいちゃんをマンションでおろし、我が家へ。 お土産披露の後夫は孫3人をお風呂に。
賑やかに夕食をして、今夜は家に帰ると言うなつめたち、そしてひろとを乗せて帰って行った。
寒い夜の冷気の中、車を見送る私たち「近いからいつもみんなで賑やかに出来ていいね」 吐く息が白い。

悲しみはぬぐいされないが、次女のインフルが回復した安心と、長女の帰国の喜び、複雑な胸の内悲喜こもごも。