日々雑感 ~写真と思い~

今日と言う日は、二度と来ない。 
だから今日を大切に・・そんな私のデジカメ散歩 

* 母と共に 三都桜の旅 (一日目大阪)*

2011年04月11日 | イベント

1月お正月をはずして義母の顔を見に帰省した時、実家へも立ち寄ったその時兄の口から
「お袋に背中に負ってでも一度、吉野の桜を見せてやりたいと思っている」と聞き、
大阪へ寄って京都の姉の所へ寄って・・と、そんな計画を聞いておりました。
思いもかけない大震災がありましたが、「今年が最後の遠出旅行になるかな」そう言っていた兄夫婦の思い。
セイ君と吉野の桜を見に行った事のある長女が参加する話になり、兄弟を合わせてあげたいと言う兄嫁さん、
私たち夫婦、千葉の妹夫婦も参加することになり、思いがけない旅がばたばたと決まりました。

母に会うまで千葉夫婦の事は内緒、ジョークの効いた似た者夫婦、我が家へ到着し荷物を広げかけたら
「今天保山の文字が・・」そんな兄の電話に慌てて3階へ! 母たちが我が家へ到着して少しして携帯から家に電話、
「お母さん、檸檬から電話よ」「今着いたよ」「良かったねお母さん旅行に来れて(多分そんな話)」
話をしながら妹は2階へ降りてきて、子機で話している母の目の前に・・「ありゃ!」母はびっくり。
(もちろん来たときから玄関の靴も隠しておきました)
少ししてまた家に電話、「檸檬の旦那さんからやわ。 仕事やろうに以心伝心すごいね~」私も白々しい演技。
母が子機で話していると、また檸檬の旦那さんが部屋に入って来てと、そんな演出。 作戦大成功です。
母の驚きと喜びは言うまでもありません。 笑いで、本当は感激なはずの涙が飛びました。

我が家でこのお弁当箱を使う時、(母に料理を食べてもらうことなんて無いよね・・)と思っていたので
楽しみながら作りました。 本当はゆいちゃんを預かるはずでしたが熱があって来れませんでした。

兄が「料理とってくれたんかと思うた」嬉しいお世辞を言ってくれました。 
昨年10月胃を全摘した兄です、揚げ物はやめて食材を刻んだりしながら軽く食べ易い和食にしました。 
簡単ではあっても母や兄に食べてもらえたのは、ひそかな感激でした。
夕方から参加の予定だった夫もお昼に帰宅して来ました。 落ち着かず早い目に仕事を済ませたそうです。

土曜夫が大阪城のさわりだけでも是非連れて行ってあげたいと、2人で下見しておいた通り・満開です。・
有名で会っても来ることの無い場所、みんな大喜びでした。 母もゆっくり歩きながらの散策です。
兄夫婦が時折2人してハートマークに手をやりポーズします、兄ってこんな? 
兄嫁さんの笑顔は最高です。 この笑顔を見れば母がどんなに大切にしてもらっているか、分かるでしょう。

今夜泊まるホテルは、検索の達人の長女が手配。 みんなが集まって話せるように、眺めがいいように、
そして私と母が一緒に寝るようにと、上の階のスイートをとってくれました。
目の前に広がる大阪城、大阪城ホール、大川の景色・・ゴージャスなホテルからの景色は最高でした。

兄夫婦、千葉夫婦、夫と長女、各部屋にケーキセットが特典、スイートの部屋へルームサービスです。
ホテル内のお店で、ワンカット1500円だったメロンケーキ・・美味しかったです、やはり。

この次はアクアライナー(水上バス)4時の予約をとっておりました。 
以前私が満開の桜の時期、友達と利用し感激したので歩かず楽しめるので是非と企画しました。
大阪城港の乗り場は、ホテルの前にあるのです。 母が歩くのを軽減出来ることも有難いです。
ホテルを出たら雨! ですが船内から眺めるのでOKです。 色んな船がありますが、屋根付きで正解。

 両岸は満開の桜・・橋の下を通り桜並木を通り抜けるのです。

いつしか雨がやみました。 

 突然の雨でお花見だった人たちは退散でしたが、往復1時間水上バスはいい企画でした。

 ホテルでくつろいだ後は、息子の務める法善寺横丁のお店へ向かいます。
今日が5歳の誕生日のひろとはパパのお店なので、迎えに行って参加です。
水掛け不動さんへお参り。 右隣で法善寺のお坊さんが大震災への鎮魂の灯りを灯しておられました。



お世話になっている大将や先輩さん笑顔で迎えてくれました。
3階の炉のある素敵な部屋です。 


母の米寿、ひろとのお誕生日、みんなの旅に「乾杯!」

料理はおまかせ。 中座の火災で焼失した法善寺横丁のお店。 お皿1枚から全て新しくなりました。
ひろとはパパのにぎり寿司のメニュー。
敷居もお値段も高くて、私たちもまだ3度目です。 普段食べられない海鮮料理、目で舌で味わいました。

 1月アドマチック天国でお店が紹介され、桂三枝さんやゲストさんにも食べていただいた料理もありました。
仕事柄、お盆もお正月も帰省できない息子です、法事とて同様で叔父や叔母にも会う事もありません。
厳しい仕事柄故もう14年になる息子の働く姿、みんな喜んでくれました。
ましてや母と写真を撮るなどあり得ない、母と孫・・初めてのツーショットに胸がいっぱいになりました。

3時間もゆっくりさせていただきました。 
ホテルに帰り、それぞれの部屋へ。 母と部屋から大阪城の夜景を不思議な気持ちで眺めました。
母と枕を並べるなんて帰省しても、無い事です。 夜中を過ぎるまで語り合いました。
子供の頃からのことずっと・・疲れているでしょうと気遣うのに、興奮しているのか、母は寝ようとしません。
「こんなに幸せでいいんじゃろうか」「ありがたい」と「幸せ」は、母の決まり言葉ですが、何度も繰り返しました。
スイートは何から何まで違うのですね、初めてです。 アメニティーセットまでもゴージャスでした。
桜色を闇で包み、一日目大阪の夜は更けて行きました。