日々雑感 ~写真と思い~

今日と言う日は、二度と来ない。 
だから今日を大切に・・そんな私のデジカメ散歩 

* 新歌舞伎座・さよなら公演に・・(15日) *

2009年06月17日 | 歌・音楽・映画・観劇

初めて新歌舞伎座で観劇をしたのが高卒後京都の産婦人科病院で働いていたとき確か19の時だった。
○印乳業から頂いたチケットで非番の看護婦(当時)何人かで大阪へ、大阪だって初めてでなかったかな。
ミスユニバースだった山本富士子さん、本人は当然だけど衣装や舞の美しさは田舎者の私には感激で、
大阪と言う都会と、あのときの白塗りの美しいお顔と、舞う姿は今でも心に焼き付いている。 

51年の歴史を持つ新歌舞伎座も老朽化した建物、中座もそうだったが狭い座席、余裕のない通路、
少ないトイレ、体系も変化している今は映画館でも甲子園球場さえ、リニューアルしているのだし当然。
役者にしても設備だってもっと使い勝手がいいに越したことはない。 
しかしこの古いけれど建物の風情が、観劇に来る楽しみでもあり値打ちだったような気がして残念な思い。

51年の幕を閉じるさよなら公演は、連続50回公演をされている杉良太郎さんがプロデュースする”拝領妻始末”。
市内に住む夫のお姉さんと観た。 姉は杉さんの大ファンで、近所にいた友人と欠かさず観ていて、
今年、前川清と梅沢・・の公演を一緒に観たとき、杉良太郎のさよなら公演のパンフを見て、
「これはいかなあかん!」と目を輝かせていたから私も気になっていた。
チケットが手に入り、二回でも行くだろうと電話すると、友人は行かないとのこと一人で行こうと思っていたようだ。
大喜びでチケット代私のも「えーそんな!」「デジブックのお祝いよ」美味しいお弁当、いつも買ってくれるのに。
姉と何度ここに来て観劇しただろうか、こんなとき男兄弟4人の中の姉にして私は心地いい妹になれる。
(デジブック、実家の兄嫁さんが母にも見せてくれ、その日母や兄からもおめでとうの電話があった)

2年前、息子の山田純大さんを藤山直美さんの与謝野晶子を演じる”妻を娶らば”に出演して知った。
以来、TVでも杉さんの息子と言うことで注目していた。 杉さんが演じていた役を、今回一度やってみたかったと
純大さんがその役を・・座長、及び主演。 姉はこの話を何度も見たそうだが、声は驚くほどそっくりである。 
演技は親の年季にかないはしないが、親子共演なんこのうえなく素晴らしい。 藤あや子はいつか観に来たのかなぁ。
見ていても暖かくていいものである。 おしん役で知られた小林綾子さんとの夫婦役、情愛たっぷりに演じていた。
歴史は大の苦手だったが、非情な時代の上下関係・・えげつないとはこのこと、ストーリに加え、
舞台装置のすごさ、迫真迫る演技に、みんな泣かされた感動の物語であった。 

ファイナルオンステージ、歌謡ショーは楽しかった~。 杉さんの着物早替えで歌、純大さんの新曲披露、
お二人白のスーツでトークや歌、やはり親子で・・と言うのは見ていても微笑ましいと言うか、いっそう心にくる。
杉さんは貫禄、純大さんもまた歌が上手、若くかっこいいし声にまろみとやわらかさを感じて素敵!
新歌舞伎座は高島屋に来ると、見ずにはおれない大好きな建物であった。
2010年上本町駅隣の複合ビルに場所を移すそうだが、桃山風なこの姿は陰も形もないであろう。
そんな寂しさで何枚かシャッターをきった。

山田純大さんと言えば、”妻を娶らば”の記事でご縁のあったお友達あっきーさんが熱烈ファンである。
土、日とお友達と泊りがけで、関東から公演を見に来られるそうだが感動観劇満足されるお顔が浮かぶ。
もちろんお会いしたことはないのだが。