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26日 マリインスキー・オペラ ムソルグスキー「ホヴァーンシチナ」

2008-01-27 | ・メータ ・ゲルギエフ ・飯守

マリインスキー・オペラ
ムソルグスキー「ホヴァーンシチナ」ショスタコーヴィチ版
1月26日(土)14:00開演終演18,30・2回休憩 
             5F1-9 空きが・2列でユッタリ16,000円安い
1月27日(日)14:00開演・・ダブルキャストで今日は替わります。

 合唱の力強さ、女声、男声と聴き応え十分ですね、合唱が民衆、宗派、銃兵軍・・ 
歌手人もバス・バスバリトンが共演、競演で3人も素晴らしい、其れに絡む、ソプラノ、アルト、テノールが存在感あります・・
 オケも弦群の力強い弾きこみ、打楽器の切れ味も良く、終始重たい暗めの旋律が・・
何処か楽劇に似ていますね・・5幕ではトリスタン・・神々の黄昏の終幕を連想させます??・・
 鍵を握るマルファ・オリガ・ザヴォーワのアルト・メゾ?が素晴らしいです
今が旬かな・・野菜で例えれば、時の物は味が良い

指揮 ワレリー・ゲルギエフ  マリインスキー劇場管弦楽団
出演
イヴァン・ホヴァーンスキー公(銃兵隊長官)・セルゲイ・アレクサーシキン(B)
アンドレイ・ホヴァーンスキー公(息子) オレグ・バラショフ(T)
マルファ・オリガ・ザヴォーワ
エンマ・タチアーナ・パヴロフスカヤ
ワシーリー・ゴリーツィン公 (T) アレクセイ・ステブリアンコ
シャクロヴィートゥイ (大貴族/B) ヴィクトル・チェルノモルツェフ
代書屋・ワシーリー・ゴルシコーフ

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 題名は「ホヴァーンスキー事件(ホヴァーンスキー騒動)」の意味で、史実を基に、ムソルグスキーの友人で評論家のウラディーミル・スターソフの助言をもとにムソルグスキー自身が台本を製作。作曲者が1881年に他界した時は未完成だったため、作曲者の旧友リムスキー=コルサコフによる実用版が作成されて、ようやく1886年2月21日にサンクトペテルブルクで初演された。

しかしリムスキー=コルサコフ版は多くの削除や改作、ワーグナー風の重厚壮麗なオーケストレーションなどによって、オリジナルをほとんど書き換えている。
 このため後に、ムソルグスキーを敬愛したショスタコーヴィチにより、オリジナルのピアノ譜と、作曲者自身の3管編成管弦楽法の手法をもとに、改めて原曲に忠実な実用譜が作り直されたが、オーケストラの規模は当時のムソルグスキーの2管編成の様式ではない。しかしこんにちでは《ホヴァーンシチナ》の上演に用いられる実用譜はたいていショスタコーヴィチ版であり、リムスキー=コルサコフ版は有名な前奏曲「モスクワ河の夜明け」が演奏・録音される程度である。

前作《ボリス・ゴドゥノフ》と同様にロシア史の一こまを扱っているが、この事件に最初にムソルグスキーに注目させたのはスターソフだった。西欧的な近代化をはかったピョートル大帝に対する、イヴァン・アンドレーヴィチ・ホヴァーンスキー公とその従者たちの謀反が扱われている。結局ピョートルが帝位に就いて謀反は挫折し、ホヴァーンスキー公側の分離派教徒の集団自決で幕切れとなる。

《ボリス・ゴドゥノフ》ほど有名ではないが、本作はある意味おいて、《ボリス・ゴドゥノフ》より親しみ易い。舞台進行は緩やかで、声楽の旋律線は、《ボリス・ゴドゥノフ》のレチタティーヴォ的な構成手法に比べて、より伝統的である。「ペルシャ人奴隷の踊り」などの情熱的な労作もある。旧ソ連以外ではなかなか上演されないが、録音は何度か行われており、日本語訳つきのDVDも出回っている。2007年にはウェールズ・ナショナル・オペラによって、ウェールズとイングランドで上演される運びである。2008年にはワレリー・ゲルギエフの来日公演において、下記のゲルギエフ版の上演が予定されている。
版の異同
作品が未完のままでムソルグスキーが死んだため、終結部のあり方をめぐっては、作曲者の歿後に多くの問題を引き起こした。結果的に、録音で今のところ確認できるものでは、次の4つの終結が存在している。

リムスキー=コルサコフ版
遺稿をすべて引き取ったリムスキー=コルサコフによって1882年加筆され完成された。古いものは新しいものにとって変わるという、スターソフも納得するテーマのもとにピョートル軍を肯定。分離派教徒が自ら火をつける集団自殺の後にピョートル軍が登場し、プレオブラジェンスキイ行進曲で肯定的に終わる(ハイキン盤など)。

ストラヴィンスキー版
スターソフへの手紙をもとに、音楽が次第に消えていくのに合わせて分離派教徒たちが退場して幕になる終結部をムソルグスキーは考えていた、とパーヴェル・ラムは推論した。1913年ストラヴィンスキーは、厳かで悲壮な分離派教徒の合唱が次第に弱まって幕になる(ラムの見解と一致する)終結部を完成させた(アバド盤)。

ショスタコーヴィチ版
1959年、映画製作のため完成させた。三管編成。リムスキー=コルサコフ版の流れを踏襲しているが、プレオブラジェンスキイ行進曲のあと、そのあまりの悲惨さに唖然とするかのように音楽が弱まる。その後に悲しいロシアの運命を嘆く第1幕の「民衆の合唱(リムスキー版では省略されたもの)」をもう一度繰り返し、さらに序曲「モスクワ川の夜明け」を繰り返して静かに終わる。ロシアの本当の夜明けは革命を待たなければならなかったというプロパガンダが背景にあるようだ(チャカロフ盤)。
ゲルギエフ版
ショスタコーヴィチ版を使うが、プレオブラジェンスキイ行進曲以下はカット。その代わり分離派教徒の合唱の音楽がブラスによって重々しく奏されて、悲劇的に終わる

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マリインスキー・オペラ
プロコフィエフ「3つのオレンジへの恋」
1月28日(月)19:00開演
指揮 ワレリー・ゲルギエフ  マリインスキー劇場管弦楽団

『三つのオレンジへの恋』(みっつのおれんじへのこい、l'amore delle melarance)は、カルロ・ゴッツィによって書かれた寓話劇。1761年に初演。1921年にセルゲイ・プロコフィエフによってオペラ化された。
原書のあらすじ
ハートの王は極度のうつ病にかかった王子のことで悩んでいる。家臣のパンタローネは王子を笑うことによって治すために道化師トルファルディーノを呼び寄せることを提案する。王子の病気が治ると王位をとることができなくなってしまう姪のクラリーチェと大臣のレアンドロはこの計画に反対する。レアンドロは魔女モルガーナに相談する。そして、宴会の日が来るがトルファルディーノは王子を笑わせることが出来ない。ところが王子は邪悪な魔女ファタ・モルガーナが転んだのを見て笑い、怒ったモルガーナに三つのオレンジに恋をするという呪いをかけられてしまう。王子はトルファルディーノをつれて三つのオレンジがあるクレオンタの城へ旅に出る。

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 2月のオペラ・演奏会予定
2月 2日 マリインスキー・オペラ イーゴリ公 NHK
2月 3日 新国立 サロメ 初台
2月 8日 ノリトン シュトゥッガルト 川崎
2月14日 ハーディング 東フィル 東京オペラシティ
2月15日     〃   〃   サントリー
2月17日     〃   〃   渋谷
2月23日 飯守指揮 ワルキューレ 上野・文化会館
2月24日   〃    〃      〃
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ムソログスキー
プロコフィエフ

キャスト・マリインスキー・オペラ歌手のコメント