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2月17日 椿 姫 ヴィオレッタ :パトリツィア・チョーフィ 、アルフレード :ウーキュン・キム 新国立

2011-02-19 | 新国立オペラ・・
椿 姫       五公演2回目(20,23,26日)3F・L9-3・6,300円・妥当な額

1幕、パトリツィア・チョーフィ、のアリアから・・歌唱、演技と素晴らしく・・
   高音声域が見事です、惹き込まれました・・
華やいだ生活の中に・・道を外した・・娼婦という影が・・幸せな結婚生活は長続きせず・・病から死へ・・
 刻々と感情表現が変化し・・父ジェルモンとの対立・・病から死へと歌唱と演技が・・ヴィオレッタの生き様を表現していた・・

 ウーキュン・キム、声に柔らかさ、艶も、そして高音声域も確りしていた・・
今回はお二人の歌唱を聴けて、楽しむ事ができた・・

2幕のパパ・ジェルモンとヴィオレッタの対峙・・意外とアッサリ系に受けましたが
昨年のトリノが最高の出来でここトリノ

最近ロシア人による、ドイツ物を聞いて、今回、日本人と外人歌手によるイタリア物を・・指揮者の個性、実力の違いが・・これも面白い
 ゲルさまは己の音楽観を信じて、個性豊かな音楽創造で、指揮者が中心で、音楽、舞台を創っていた・・
 方や広上指揮は、音楽の機微、息使い、呼吸感は皆無で、歌手の伴奏に・・
2幕の聴き所で顕著に出ていた様な?・・
歌手にお任せが・・平坦で盛り上がりに欠けていた様な・・・
 パトリツィア・チョーフィ、ウーキュン・キムの歌唱、演技だけが際立っていた様な・・

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ヴィオレッタ : パトリツィア・チョーフィ新国立HP
シエナ生まれ。これまでにミラノ・スカラ座、ウィーン国立歌劇場、英国ロイヤルオペラ、パリ・オペラ座、フェニーチェ歌劇場などに出演。レパートリーには、「椿姫」ヴィオレッタ、「リゴレット」ジルダ、「ルチア」タイトルロール、「ポッペアの戴冠」タイトルロールなどがある。2011年はサン・ディエゴで「ばらの騎士」ゾフィー、ビルバオで「ロミオとジュリエット」ジュリエットなどに出演予定。
新国立劇場初登場。
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アルフレード :ウーキュン・キム
 ソウル生まれ。03/04シーズンよりザクセン州立歌劇場の専属歌手。バイエルン州立歌劇場、ハンブルク州立歌劇場、メトロポリタン歌劇場などに出演。レパートリーは「魔笛」タミーノ、「リゴレット」マントヴァ公爵、「椿姫」アルフレードなど。今後は2010年ザクセン州立歌劇場で「ファウスト」タイトルロール、11年バイエルン州立歌劇場で「ラ・ボエーム」ロドルフォなどに出演予定。
新国立劇場初登場。
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ジェルモン : ルチオ・ガッロ
イタリア生まれ。これまでにウィーン国立歌劇場、ミラノ・スカラ座、メトロポリタン歌劇場などに出演。「マクベス」タイトルロール、「オテロ」イアーゴ、「トスカ」スカルピアなどをレパートリーとする。今後は2011年パリ・オペラ座で「オテロ」イアーゴなどが予定されている。新国立劇場では「西部の娘」ジャック・ランス、「ドン・ジョヴァンニ」タイトルロール、「オテロ」イアーゴに出演し、絶賛を博した。
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装置 : マルゲリータ・パッリ  衣裳 : カルロ・マリア・ディアッピ
照明 : セルジオ・ロッシ
振付 : ティツィアーナ・コロンボ  再演演出 : 三浦 安浩
舞台監督 : 斉藤 美穂
・フローラ : 小野 和歌子     ・ガストン子爵 : 樋口 達哉
・ドゥフォール男爵 : 小林 由樹  ・ドビニー侯爵 : 東原 貞彦
医師グランヴィル : 鹿野 由之 アンニーナ : 渡辺 敦子
ジュゼッペ : 竹内 公一    使者 : 黒田 諭
フローラの召使い : 佐藤 勝司 合唱指揮 : 三澤 洋史
 合 唱 : 新国立劇場合唱団  管弦楽 : 東京交響楽団
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 指揮 :広上 淳一
東京音楽大学指揮科に学ぶ。第1回キリル・コンドラシン国際指揮者コンクールに優勝し、国際的な活動を開始。ノールショピング響首席指揮者、日本フィル正指揮者、コロンバス響音楽監督を歴任する傍らフランス国立管、ベルリン放送響、ウィーン響など欧米各地で客演。またオペラの分野でも、シドニー歌劇場をはじめ国内外で活躍。08年から京都市交響楽団常任指揮者。
新国立劇場初登場。
演出 :ルーカ・ロンコーニ
チュニジア生まれ。ローマで演劇を学んだ後俳優として活躍。63年演出家に転身、斬新な作品を次々と発表し、鬼才演出家として名を成す。67年トリノのテアトロ・レッジョでオネゲル「火刑台上のジャンヌ・ダルク」などを手掛けてオペラの演出に進出。ルキーノ・ヴィスコンティたちの後を受けた第二世代として独自の世界観と美学を以って、イタリアを中心に世界の主要歌劇場で活躍。

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.『椿姫』(つばきひめ)は、ジュゼッペ・ヴェルディが1853年に発表したオペラである。原題は『堕落した女』を意味するLa traviata(ラ・トラヴィアータ)。日本では原作小説『椿姫』と同じ「椿姫」(La Dame aux camelias(椿の花の貴婦人)の意訳)のタイトルで上演されることが多い。
概要
作品は全3幕からなり、アレクサンドル・デュマ・フィスの小説に基づきフランチェスコ・マリア・ピアーヴェが台本を書いた。長編の原作から、要領良く主要なエピソードを取り上げて、聴きどころに富んだ構成となっている。悲劇でも音楽的には明るさ、華やかさ、力強さを失わないヴェルディの特質がもっとも良く発揮されており、人気の源泉となっている。
作曲の経緯
1852年、パリに滞在したヴェルディはデュマ・フィスの戯曲版『椿姫』の上演を見て感激し、当時新作の作曲依頼を受けていたヴェネツィアのフェニーチェ劇場のために、翌1853年初めに比較的短時間で作曲された。

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24日 アンドレア・シェニエ ・マッダレーナ:ノルマ・ファンティーニ

2010-11-28 | 新国立オペラ・・
                 5公演・5回目 4F・2-54・3150円・オペラのユニクロ・・安い価額で上質な商品、出来が

 千秋楽を観ました、初日に比べれば、歌手、オケとの共振性が一段とアップと感じました
マッダレーナ:ノルマ・ファンティーニ ・3幕で感情表現と歌唱力が・・ 肉体は死んだも同然、ジェラールに体を捧げても・・魂・心はシェニエに、不滅の愛は・・死をもって・・
 ジェラール:アルベルト・ガザーレとマッダレーナ:ノルマ・ファンティーニ の対峙が・・涙を誘う・・<我が身をジェラールに捧げることでシェニエを救えるのなら本望、とまで言う。その献身に感動したジェラールは改心し、シェニエを救命するために全力を尽くすと誓う>・・・

4幕、アンドレア・シェニエ:、マッダレーナ: ・・・・・二人の死へ・・
アンドレア・シェニエ:ミハイル・アガフォ・・歌唱は声量でおす感じが、8割の余裕力が無いので、アリアでも二重唱でも・・私の心に響かない・・残念

 初日左端、千秋楽右端で観ましたが・・右端の方が良かった、合唱の動きも良く観え、初日より、1幕の女声合唱の美しさと・・弦奏の美しい事・・

観てて、トスカ、アイーダ、トリスタンもミックスした筋書きにも・・想えましたが

ウンベルト・ジョルダーノ
・アンドレア・シェニエ

■指揮 フレデリック・シャスラン
■演出 フィリップ・アルロー
■出演
アンドレア・シェニエ:ミハイル・アガフォ
マッダレーナ:ノルマ・ファンティーニ ・・・・
ジェラール:アルベルト・ガザーレ・・インタビュー ・・・久し振りに、以前リゴレットを聴いてます
■管弦楽 東京フィルハーモニー
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アンドレア・シェニエ・出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
作表・話・編・歴
『アンドレア・シェニエ』(Andrea Chénier )は、イタリアの作曲家ウンベルト・ジョルダーノによる全4幕のオペラである。1896年3月ミラノ・スカラ座で初演された。18世紀、革命前後のフランスを舞台に、実在の詩人アンドレ・シェニエ(アンドレアはイタリア語読み)の半生を描き、ヴェリズモ・オペラの傑作のひとつとして数えられる作品。
台本:ルイージ・イッリカ
演奏時間:約2時間
初演:1896年3月28日、ミラノ・スカラ座にて、ロドルフォ・フェッラーリの指揮による
目次
作曲と初演の経緯
本作品に厳密な意味での原作は存在せず、台本作家ルイージ・イッリカ(後にプッチーニの数々の名作オペラを手がける)はジュール・バルビエ『アンドレ・シェニエ』、ポール・ディモフ『アンドレ・シェニエの生涯と作品』などを参考にかなり自由な創作を行っている。

この『アンドレア・シェニエ』台本は当初、貴族出身の富裕な作曲家アルベルト・フランケッティがオペラ化の権利を保有していたが、フランケッティと同じく楽譜出版社ソンツォーニョ社に属する若手であったウンベルト・ジョルダーノが良い台本に恵まれず苦闘しているのに同情したフランケッティが、1894年に無償で権利譲渡したものである。

ジョルダーノの作曲は1895年11月頃完成したと考えられている。この1895年-96年シーズンのスカラ座ではソンツォーニョ社が劇場運営を担当、同社に属する若手作曲家のオペラ作品を集中的に上演し、ヴェルディやプッチーニなどライヴァルであるリコルディ社帰属作品を完全に排除するという行動に出て大混乱を極めていたが、1896年3月28日の『アンドレア・シェニエ』初演はシーズン中で唯一の成功作となった。

主な登場人物
アンドレア・シェニエ(テノール) - 詩人。
カルロ・ジェラール(バリトン) - コワニー伯爵家に仕える召使。フランス革命後は革命政府の高官(ジャコバン派)。
マッダレーナ・ディ・コワニー(ソプラノ) - コワニー家の令嬢。
ベルシ(メゾソプラノ) - マッダレーナの召使。ムラート。
コワニー伯爵夫人(メゾソプラノ)
マデロン(メゾソプラノ) - 老女。
ルーシェ(バスまたはバリトン) - シェニエの友人。
密偵「インクレディービレ」(テノール) - ジェラールの手下として働く。
と場所:1789年から1793年にかけて、パリおよびその郊外


第1幕
コワニー伯爵家の大邸宅。召使たちはパーティーの準備に忙しい。幼い頃から書籍に親しむ聡明なジェラールは、貴族階級には滅亡の運命しかない、と密かに憎悪を独白する。やがてパーティー招待客が続々と入場、その中には詩人アンドレア・シェニエもいる。人々はパリ市内での不穏な形勢などの噂をしている。パーティーが始まり、優雅だが毒にも薬にもならないような新作バレエが披露される。伯爵夫人はシェニエに即興詩を所望するが、気難しい彼は「詩興が湧かない」と断る。令嬢マッダレーナは「美貌の自分が頼めば彼は何か言うわ、それも『愛』という言葉を入れて」と友人たちにささやいた後、やはりシェニエに詩作を依頼する。シェニエが「詩情とは愛のように気まぐれなもので」と言いかけるので、マッダレーナは「予想が当たった」と哄笑する。嘲られたことで怒るよりむしろ悲しんだシェニエは即興詩を朗誦する。美しい大地と大空を賛美する文句で始まったその詩は、やがて貧者を無視する教会、庶民に重税を課する政府、悲惨な社会状況を見ようともしない貴族階級への批判の言葉となる。パーティー参加者は怒って退席するか、あるいは聞かぬ振りをする。シェニエはマッダレーナに、「愛」という言葉を戯れに用いることの非を説き、「貴女は愛をご存じない」と言う。自らの至らなさを悟ったマッダレーナはシェニエに謝罪して退場、場を白けさせてしまったシェニエもまたその場を去る。パーティーでは何事もなかったように優雅なガヴォットが奏でられるが、そこに飢えに苦しむ貧民の一群が現れる。彼らをこの邸宅に招いたのはジェラールだった。彼は貴族への嫌悪を叫び、召使の制服を脱ぎ捨て、貧民たちと共に去る。伯爵夫人は「自分はジェラールのような卑賤な者にも衣食住を与えてやったのに」と彼の恩知らず振りを嘆く。パーティーでは再び、何事もなかったように優雅なガヴォットが再開され、人々は踊る。

第2幕
セーヌ河畔、人々が賑やかに行き交う中、シェニエはカフェーのテーブルで友人ルーシェを待っている。かつてコワニー家に仕え、マッダレーナの召使をしていたベルシ(現在は娼婦になっている)は、シェニエに密かに近づこうとし、密偵の目にとまる。シェニエはルーシェと落ち合い、ルーシェの用意した通行証を受け取る。シェニエは恐怖政治の横行に危険を感じ、パリを離れるつもりである。そこへ群衆の喝采する中、議会の議員の一群が歩道を通る。ロベスピエール、サン=ジュストら革命の領袖に交じって、ジェラールもやってくる。彼は密偵に、行方不明となったマッダレーナの消息を追うように命じていたのだった。密偵は、ベルシの動きが怪しいこと、シェニエも関係がありそうなことを報告する。人々が立ち去り夕闇が迫る中、ベルシはようやくシェニエに「もうすぐ貴方を慕う女性が参ります」と言づてを囁く。シェニエは独り待ち、密偵は物陰で監視している。そこへマッダレーナが現れる。彼女はあのパーティーの晩以来、シェニエを密かに恋慕していた。シェニエの方はマッダレーナを思い出せないので、彼女は例の詩句「貴女は愛をご存じない」を口に出し、二人はたちまち熱烈な恋愛関係に落ちる。密偵の報せを受けたジェラールが駆けつけ、シェニエと決闘となる。剣の腕に勝るシェニエによってジェラールは深手を負う。シェニエがその場を去った後、ジェラールが発見され、群衆も集まって大騒動になる。

第3幕
革命裁判所の大広間。諸外国との戦争が激化している。ようやく傷の癒えたジェラールは群衆に対して献金と義勇兵従軍を訴えるアジ演説を行い、人々は熱狂的に応じる。マデロンと名乗る老女は、「既に息子と孫ひとりを革命の犠牲とし、これが私の最後の孫です」と少年をジェラールに差し出す。裁判開廷準備のため人々はいったん外に出され、ジェラールは残る。密偵が現れ、シェニエは首尾よく逮捕され、マッダレーナもその事実を知っただろう、彼女は助命嘆願にジェラールを訪ねるだろう、その時に彼女の肉体を得てしまえ、とジェラールを焚きつける。ジェラールはシェニエに対する告発状をしたためる。虚偽に満ちたその文章を書きなぐりながら、ジェラールは「自分はかつて従僕だったが、今でも残忍な暴力に仕える僕に過ぎない」と自嘲する。案の定マッダレーナが現れる。ジェラールは、マッダレーナを得たいがためにシェニエを逮捕したことを白状し、「幼い頃は貴女と一緒に遊んだのに、成人すると俺は召使、貴女はご主人様になった。俺はどんな策を用いてでも貴女を我が物にしようと決意したのだ」とその邪心を吐露する。マッダレーナは、革命により家は没落、母は亡くなり、ベルシが身を売って得た金でようやく生きている状況を嘆き、我が身をジェラールに捧げることでシェニエを救えるのなら本望、とまで言う。その献身に感動したジェラールは改心し、シェニエを救命するために全力を尽くすと誓う。革命裁判法廷が開廷される。かつての権力者・支配階層が糾弾されるさまを見ようと、多数の庶民が傍聴し、抗弁しようとする被告たちに罵詈雑言を浴びせかける。シェニエの番になる。彼は「自分は国を愛する詩人で、裏切者ではない」と述べる。傍聴人席からジェラールも立ち上がり、告発自体が虚偽であったことを暴露、法廷は大混乱となる。法廷は被告全員に有罪・死刑を宣告し、群衆が歓喜する中、マッダレーナはアンドレアの名を絶叫する。

第4幕
サン・ラザール監獄、未明。早朝の死刑執行を待つシェニエは生涯最後の詩を朗読する。ジェラールとマッダレーナ登場。マッダレーナは看守を買収し、自分はシェニエと同時に死刑となる、レグリエーという名前の若い女性の身代わりになると言う。ジェラールは「ロベスピエールにもう一度助命を掛け合ってこよう」と言って去る。シェニエとマッダレーナは、愛し合ったまま共に死ねる幸せを歌う。刑執行の時を迎える。看守が死刑囚の名を点呼する。「アンドレア・シェニエ」「私だ」、「イディア・レグリエー」「私です」。2人は誇らしげに馬車に乗り込み、ギロチンへと向かう。
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 作曲と初演の経緯 本作品に厳密な意味での原作は存在せず、台本作家ルイージ・イッリカ(後にプッチーニの数々の名作オペラを手がける)はジュール・バルビエ『アンドレ・シェニエ』、ポール・ディモフ『アンドレ・シェニエの生涯と作品』などを参考にかなり自由な創作を行っている。 この『アンドレア・シェニエ』台本は当初、貴族出身の富裕な作曲家アルベルト・フランケッティがオペラ化の権利を保有していたが、フランケッティと同じく楽譜出版社ソンツォーニョ社に属する若手であったウンベルト・ジョルダーノが良い台本に恵まれず苦闘しているのに同情したフランケッティが、1894年に無償で権利譲渡したものである。 ジョルダーノの作曲は1895年11月頃完成したと考えられている。この1895年-96年シーズンのスカラ座ではソンツォーニョ社が劇場運営を担当、同社に属する若手作曲家のオペラ作品を集中的に上演し、ヴェルディやプッチーニなどライヴァルであるリコルディ社帰属作品を完全に排除するという行動に出て大混乱を極めていたが、1896年3月28日の『アンドレア・シェニエ』初演はシーズン中で唯一の成功作となった。 主な登場人物 アンドレア・シェニエ(テノール) - 詩人。 カルロ・ジェラール(バリトン) - コワニー伯爵家に仕える召使。フランス革命後は革命政府の高官(ジャコバン派)。 マッダレーナ・ディ・コワニー(ソプラノ) - コワニー家の令嬢。 ベルシ(メゾソプラノ) - マッダレーナの召使。ムラート。 コワニー伯爵夫人(メゾソプラノ) マデロン(メゾソプラノ) - 老女。 ルーシェ(バスまたはバリトン) - シェニエの友人。 密偵「インクレディービレ」(テノール) - ジェラールの手下として働く。 合唱 舞台構成 ルイージ・イッリカによるオリジナル台本ではそれぞれの場面は「景 quadro 」で区切られているが、ここでは楽譜での表記に従い「幕 atto 」で表す。 第1幕 - パリ郊外にあるコワニー伯爵家の大邸宅。1789年、冬。 第2幕 - パリ、セーヌ河畔にかかるペロネ橋のたもと、1793年6月。 第3幕 - 革命裁判所の大広間、第2幕のしばらく後。 第4幕 - サン・ラザール監獄の中庭、第3幕のすぐ後。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 新国立 HP ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

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ぴあクラシック」特別企画27日(土)
マリインスキー・オペラ】プレ・トークショーへ(当選のお知らせ)

 プログラム引換え券が当る!!)抽選会も・・・
私は抽選会で・・写真・ゲルギエフが当り・・しかも、プログラム引換え券と交換して下さった方が、・・感謝、感謝・・ぴあさんにも・・運が良い日でした

プレ・トークショー・・内容は、来日2公演の予告編を拝見しました・・短時間ですし、トーク会話も・・来日の参考にはそれ程?・・・

假屋崎 省吾(華道家)・・TVで会話を拝見したそのもので、良くお喋りしますね・・
進行:石戸谷 結子(音楽ジャーナリスト)・・初めて拝見しました・・短時間にオペラの観所、聴き所を解説するのは・・難しさを感じますね

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この度は、「ぴあクラシック」
特別企画【マリインスキー・オペラ】プレ・トークショーにご応募いただき、ありがとうございました。【来場のご案内】日時:2010年11月27日(土)17:00開演・・18時
   会場:タワーレコード渋谷店B1「STAGE ONE」(渋谷駅ハチ公口徒歩3分)
ゲスト:假屋崎 省吾(華道家)
進行:石戸谷 結子(音楽ジャーナリスト)                
 当日は、日本未公開映像上映や(プログラム引換え券が当る!!)
                                     
ぴあ株式会社「マリインスキー・オペラ」プレ・トークショー受付係  
03(3265)5888(平日10:00~18:00) 

12日 アンドレア・シェニエ・マッダレーナ:ノルマ・ファンティーニ ・ジェラールト・ガザーレ

2010-11-14 | 新国立オペラ・・
12日 アンドレア・シェニエ   5公演・初日 新国立・3F1-3・6,300円・安い  
 初見のオペラ観でした、2幕、3幕の重唱は聴き応えありますね、演出は余計な擬音、映像が??・・合唱の動きが?・・ 私の中では、演出の理解不能を割り引いても・・歌唱、歌手で楽しめました特に、マッダレーナ:ノルマ・ファンティーニ とジェラール:アルベルト・ガザーレの3幕が白眉ですね・・ 

 後4公演、アンドレア・シェニエ:ミハイル・アガフォ・・本調子には?・・私は24日に今一度聴きに・・
1,2,幕1時間(30分休憩)3,4幕1時間 全4幕/イタリア語上演/字幕付】断頭台の露と消えた詩人シェニエと、伯爵令嬢マッダレーナの悲恋。

ウンベルト・ジョルダーノ・アンドレア・シェニエ ■指揮 フレデリック・シャスラン ■演出 フィリップ・アルロー
■出演アンドレア・シェニエ:ミハイル・アガフォ マッダレーナ:ノルマ・ファンティーニ ・・・・・目当てに・・ ジェラール:アルベルト・ガザーレ・・インタビュー ・・・久し振りに、以前リゴレットを聴いてます ■管弦楽 東京フィルハーモニー ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 作曲と初演の経緯 本作品に厳密な意味での原作は存在せず、台本作家ルイージ・イッリカ(後にプッチーニの数々の名作オペラを手がける)はジュール・バルビエ『アンドレ・シェニエ』、ポール・ディモフ『アンドレ・シェニエの生涯と作品』などを参考にかなり自由な創作を行っている。 この『アンドレア・シェニエ』台本は当初、貴族出身の富裕な作曲家アルベルト・フランケッティがオペラ化の権利を保有していたが、フランケッティと同じく楽譜出版社ソンツォーニョ社に属する若手であったウンベルト・ジョルダーノが良い台本に恵まれず苦闘しているのに同情したフランケッティが、1894年に無償で権利譲渡したものである。 ジョルダーノの作曲は1895年11月頃完成したと考えられている。この1895年-96年シーズンのスカラ座ではソンツォーニョ社が劇場運営を担当、同社に属する若手作曲家のオペラ作品を集中的に上演し、ヴェルディやプッチーニなどライヴァルであるリコルディ社帰属作品を完全に排除するという行動に出て大混乱を極めていたが、1896年3月28日の『アンドレア・シェニエ』初演はシーズン中で唯一の成功作となった。 主な登場人物 アンドレア・シェニエ(テノール) - 詩人。 カルロ・ジェラール(バリトン) - コワニー伯爵家に仕える召使。フランス革命後は革命政府の高官(ジャコバン派)。 マッダレーナ・ディ・コワニー(ソプラノ) - コワニー家の令嬢。 ベルシ(メゾソプラノ) - マッダレーナの召使。ムラート。 コワニー伯爵夫人(メゾソプラノ) マデロン(メゾソプラノ) - 老女。 ルーシェ(バスまたはバリトン) - シェニエの友人。 密偵「インクレディービレ」(テノール) - ジェラールの手下として働く。 合唱 舞台構成 ルイージ・イッリカによるオリジナル台本ではそれぞれの場面は「景 quadro 」で区切られているが、ここでは楽譜での表記に従い「幕 atto 」で表す。 第1幕 - パリ郊外にあるコワニー伯爵家の大邸宅。1789年、冬。 第2幕 - パリ、セーヌ河畔にかかるペロネ橋のたもと、1793年6月。 第3幕 - 革命裁判所の大広間、第2幕のしばらく後。 第4幕 - サン・ラザール監獄の中庭、第3幕のすぐ後。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 新国立 HP ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

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13日 フィガロの結婚 新国立   ・ヴェルディ:レクイエム 、スーパー・コーラス・トーキョー

2010-10-14 | 新国立オペラ・・
 フィガロの結婚     4公演、2回目 新国立・4FR7-4・3150円・妥当な額

 舞台、歌唱から、熱氣を感じない・・ワーグナーを聴いてまもないので、残音が残っていた様で・・・
 歌手も良さが解らない・・歌手の声質が似ていて、それと演技も?・・
伯爵とフィガロ・・伯爵夫人、スザンナ、ケルビーノ、・・人物像がうすい?
 
伯爵夫人・ミルト・パパタナシュ・・容姿、声も若婦人?の感じを受けましたが・・
アリアでは聴き応えある歌唱が・・今後大化けしそうな予感も・・

 全体は、若手芸術家30代?の養成オペラを観て、聴かされている想いが

Wolfgang Amadeus Mozart:Le Nozze di Figaro
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト/全4幕
【イタリア語上演/字幕付】
オペラ劇場
スタッフ
【指 揮】ミヒャエル・ギュットラー
【演 出】アンドレアス・ホモキ
【美 術】フランク・フィリップ・シュレスマン
【衣 裳】メヒトヒルト・ザイペル 【照 明】フランク・エヴァン
キャスト
【アルマヴィーヴァ伯爵】 ロレンツォ・レガッツォ
【伯爵夫人】ミルト・パパタナシュ
【フィガロ】アレクサンダー・ヴィノグラードフ
【スザンナ】エレナ・ゴルシュノヴァ
【ケルビーノ】ミヒャエラ・ゼーリンガー
【マルチェッリーナ】森山京子【バルトロ】佐藤泰弘
【バジリオ】大野光彦【ドン・クルツィオ】加茂下 稔
【アントーニオ】志村文彦【バルバリーナ】九嶋香奈枝合 唱】新国立劇場合唱団【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団
 チェンバロ奏者の方・ブログブログ

・・・・・・2007年10月のキャスト・・・・
指 揮)沼尻 竜典   (演 出)アンドレアス・ホモキ
キャスト
【アルマヴィーヴァ伯爵】デトレフ・ロート 【伯爵夫人】マイヤ・コヴァレヴスカ
【フィガロ】ロレンツォ・レガッツォ
【スザンナ】中村 恵理    【ケルビーノ】林 美智子
【マルチェッリーナ】森山 京子
【バルトロ】佐藤 泰弘    【バジリオ】望月 哲也
【ドン・クルツィオ】加茂下 稔【アントーニオ】志村 文彦
【バルバリーナ】國光 ともこ【二人の娘】三浦 志保、小林 昌代
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 14時ー17時15分(25分休憩1回)・・・急いでサントリ-ホールへ
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 此れは素晴らしい出来が・・
日程/会場 2010年10月9日(土)/東京国際フォーラム ホールC
日程/会場 2010年10月11日(月・祝)/パルテノン多摩 大ホール
13日 サントリーホール
『ヴェルディ:レクイエム』
~ “スーパー・コーラス・トーキョー” デビューコンサート ~
9日、11日の公演も・・
曲目 ヴェルディ:レクイエム
指揮 イオン・マリン
出演 ヴィクトリア・ヤストレボヴァ(S)、
  藤村実穂子(A)藤村さんが歌唱とは知らなかったHP
マリウス・ブレンチウ(T)、ロベルト・スカンディウッツィ(Bs)
合唱 スーパー・コーラス・トーキョー
演奏 東京都交響楽団 
学生S~C3,000 シルバーS~B5,000 (8月7日一般発売)
問合せ ミュージック・ウィークス・イン・トーキョー事務局(イチマルマルニ内)
 03-3264-0244
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http://ameblo.jp/wien-musik/・・ウィーン・フィル来日指揮者がまた変更に??
私は川崎公演のチケット買っている・・払い戻しを?・・
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5日 アラベッラ ・ミヒャエラ・カウネ ・マンドリカ・トーマス・ヨハネス・マイヤー 新国立

2010-10-06 | 新国立オペラ・・
5日 アラベッラ       6公演・二回目   新国立3F・R3-2・5250円・安い

 初見のオペラですが、楽しめました、随所に美しい旋律が・・1幕の姉妹の奏でる二重唱から美を感じさせます・・ばらの騎士をダブらせて観るのも面白いですね
 1幕は重唱以外・・音楽の流れ、脇の歌手の線の細さを感じましたが・・ウトウトしてしまいました
 2幕から一転音楽の流れ、歌唱と精気みなぎる展開に・・
アラベッラ・ミヒャエラ・カウネ、マンドリカトーマス・ヨハネス・マイヤー・・
 マンドリカの恋・愛の告白と、アラベッラの高貴な振る舞い、けして一時の戯れな恋でない・・純真な心・・愛の賛歌が・・ミヒャエラ・カウネの核心に満ちた、歌唱、役作りと想いますが・・
 3幕は、・・鍵・・が、劇のキーポイント・・変奏ワルツ的?な旋律(ドタバタ)とか・・其の後の2重唱が素晴らしい・・・愛 愛 愛 を感じさせますね

 マッテオ・オリヴァー・リンゲルハーン、ズデンカ・アグネーテ・ムンク・ラスムッセン・・
 ズデンカが・・鍵・鍵・劇のまさしくキーポイント・・
<ひと気の途絶えた深夜のロビー。ややあって忍んでいたアラベラの部屋から出てきたマッテオは階段を降りて来るが、ちょうど舞踏会から帰ってきたアラベラと出くわし驚く。ついさっきまで愛し合ったズデンカをアラベラと思い込んでいるマッテオは、アラベラのそっけない態度が信じられず口論になる> 
 舞台装置・ホテル、1幕から3幕の深夜のロビー・・趣味が良い舞台と色あいが良い
時間と0があれば、今一度観たいですね・・

リヒャルト・シュトラウス/全3幕
【ドイツ語上演/字幕付】
オペラ劇場
スタッフ
【指 揮】ウルフ・シルマー
【演出・美術・照明】フィリップ・アルロー
【衣 裳】森 英恵
キャスト
【ヴァルトナー伯爵】妻屋秀和  【アデライデ】竹本節子
【アラベッラ】ミヒャエラ・カウネ【マンドリカ】トーマス・ヨハネス・マイヤー 
【マッテオ】オリヴァー・リンゲルハーン【ズデンカ】アグネーテ・ムンク・ラスムッセン【エレメル伯爵】 望月哲也
ci/">ブログ
【ドミニク伯爵】萩原 潤     【ラモラル伯爵】初鹿野 剛
【フィアッカミッリ】天羽明惠   【カルタ占い】与田朝子
【合 唱】新国立劇場合唱団【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団

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 アラベラ』(ドイツ語原題:Arabella)作品79は、リヒャルト・シュトラウスが1929年から1932年にかけて作曲した3幕のオペラ。台本はフーゴ・フォン・ホフマンスタール。
概要
詩人で劇作家のフーゴ・フォン・ホフマンスタールは、『エレクトラ』以来6作のオペラの台本(リブレット)をシュトラウスに提供したが、本作は2人の共同作業の最後となった。かつてはドイツ語圏以外で上演される機会は少なかったが、近年は上演が増え、シュトラウスの作品の中でもとりわけ人気作となりつつある。
 シュトラウスによって《第2の『ばらの騎士』》を目指して書かれた『アラベラ』だったが、ロココ時代を舞台に時代錯誤なウィンナ・ワルツが鳴り響き、ズボン役が登場する『ばらの騎士』と違い、『アラベラ』はより緊密でリアリティのある音楽が書かれ、『ばらの騎士』の二番煎じとはならなかった。
 モーツァルトのオペラになぞらえ、シュトラウス版『コジ・ファン・トゥッテ』と見なす向きもある(同じく『ばらの騎士』はシュトラウス版『フィガロ』、『影のない女』はシュトラウス版『魔笛』)。ハンガリーの富豪マンドリーカを表すために、クロアチア民謡が引用されている(クロアチアは第一次世界大戦前にはハンガリー王国領であった)。
台本
1927年、『エジプトのヘレナ』を完成させたシュトラウスは、早速次回作の台本の執筆をホフマンスタールに要請した。詩人は自作の小説『ルチドール』を基に、未完の戯曲『伯爵になった御者』のアイデアを加え、構想を練った。ソプラノ2人が主役となり、華やか舞踏会の場面すらお膳立てした、いわば高級なオペレッタという趣きのこの題材に強い自信を持っていたホフマンスタールだったが、作曲するシュトラウスの側の反応は必ずしも芳しくなかった。何より《第2の『ばらの騎士』》たる成功作になりうる台本を渇望していたシュトラウスにとっては、姉妹とその恋人たちとの恋愛劇はあまりにも他愛もない筋立てに感じられたのである。
全文
第3幕
ヴァルトナー伯爵が滞在するホテルのロビー
 前奏曲(これは『ばらの騎士』第1幕へ前奏曲と同じく、愛を交わすズデンカとマッテオの情景を描写した音楽である)。
 ひと気の途絶えた深夜のロビー。ややあって忍んでいたアラベラの部屋から出てきたマッテオは階段を降りて来るが、ちょうど舞踏会から帰ってきたアラベラと出くわし驚く。ついさっきまで愛し合ったズデンカをアラベラと思い込んでいるマッテオは、アラベラのそっけない態度が信じられず口論になる。
 揉めている二人のところに、舞踏会の連中を引き連れたマンドリーカが現れ、2人のただならぬ様子を邪推する。ヴァルトナーはマンドリーカの無礼に憤慨して、彼に決闘を申し込む。
 その時ズデンカが出てきて、自分のしでかした全てを告白し、ドナウ川に身投げすると叫ぶ。妹を優しく抱きしめるアラベラ。一堂はズデンカの献身的な愛に打たれ、マッテオも初めて見る少女の姿のズデンカに心惹かれる。
 アラベラは喉が渇いたといい、マンドリーカの従者にコップ一杯の水を頼むと部屋に引っ込む。
 激しい自己嫌悪に駆られるマンドリーカを残して人々が去ると、やがてアラベラが階段をゆっくり降りてきて、マンドリーカにコップを差し出す。これはマンドリーカの故郷に伝わる、求婚を受け入れる際の風習である。マンドリーカは幸福に酔いしれ、水を飲むとコップを叩き割り、愛を誓う。恋人たちが抱き合ううちに、幕となる。
 アラベラ(ソプラノ)
本作の主人公。没落貴族の娘ながら際立った美女でウィーン社交会の華。家のために金持ちとの結婚を決意している現実家だが、理想の男性を夢みる少女のような一面もある。
この役は「ばらの騎士」のマルシャリンとともに、ドイツオペラのリリック・ソプラノのための最も理想的な役柄の一つとされる。それゆえドイツオペラを歌う歴代のプリマドンナたちの多くがレパートリーとして取り上げてきた。特に代表的なアラベラ歌手は戦前ではロッテ・レーマン、マリア・チェボターリ、戦後ではリーザ・デラ・カーザ、ルチア・ポップ、キリ・テ・カナワらである。現在はルネ・フレミングが評価を高めている。
ズデンカ(ソプラノ)
アラベラの妹だが男の身なりをしている。内向的な性格で密かにマッテオを愛している。少年に化ける設定ゆえにアラベラより若く華奢な体型の歌手が望ましい。
マンドリーカ(バリトン)
ハンガリーの大地主。妻を亡くして以来やもめで通す朴訥な男だが、アラベラの写真を見るや一目惚れしてしまい、はるばるウィーンまでやって来る。野性の男の逞しさと貴族の優雅さを兼ね備えた美声のバリトンが求められる。
マッテオ(テノール)
アラベラに熱を上げる生真面目な士官。ズデンカを男と信じて無二の親友と思っている。リリックテノールの持ち役。
フィアカーミリ(ソプラノ)
19世紀のウィーンの舞踏会で端唄を歌って喝采を浴びたエミリー・トレチェクという実在の歌手がモデル。出番は少ないながらコロラトゥーラ・ソプラノの諸役の中でも、とりわけ高度な超絶技巧が必要とされる難役である。
ヴァルトナー伯爵(バリトン)
アラベラの父。退役軍人で没落貴族ながら気位は高い。ギャンブル狂いのために破産寸前である。
アデライーデ(メゾソプラノ)
その妻のヴァルトナー伯爵夫人。怪しげな占いに熱中している。
エレメール伯爵(テノール)
アラベラの求婚者。端役ながら高音が要求されるために配役が難しい。
ドミニク伯爵(バリトン)
同じくアラベラの求婚者。
ラルモール伯爵(バス)
同じくアラベラの求婚者。
女占い師(ソプラノ)
伯爵夫人に占いであることないこと吹き込み、金を巻き上げようとする。