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14日ズデニェク・マーカル指揮プラハ交響楽団ショパン:ピアノ協奏曲第1番仲道郁代(Pf) 他

2010-01-15 | 外来 演奏会・指揮者
                            P・3-27・6,000円安い
未完成は弦群の音色も好みでP席・右にコントラバスの低弦の支えが良いし弦のアンサンブルも良いですね・・曲は未完成でも、演奏は完成されていた様な・・

ショパン:ピアノ協奏曲第1番出演 仲道郁代(Pf)
 生聴きは初めてです・・指揮者とオケとの呼吸感が素晴らしいですね、初共演、二度目の演奏?・・仲道さんの音色が明るいし、ピアノでソプラノ・コロラトゥーラの声域と想いました・・音色が美しい、弾んでいる、特に2楽章が白眉であります
 シンフォニエッタ・・金管が10名程、パイプオルガンの前に、ファンファーレ:アレグレット が・・面白い曲想ですね・・オケ力が際立っていた様な・・

 ズデニェク・マーカル指揮プラハ交響楽団
ニューイヤー名曲コンサート2010 出演を予定しておりました指揮のイルジー・コウトは、健康上の理由により来日ができなくなり、ズデニェク・マーカルが指揮します。ご了承ください。
曲目
シューベルト:交響曲第8番 ロ短調 「未完成」
ショパン:ピアノ協奏曲第1番出演 仲道郁代(Pf)
第1楽章
Allegro maestoso
4分の3拍子、協奏風ソナタ形式。オーケストラによってマズルカ風の第1主題とポロネーズ風の副主題、第2主題が奏された後、独奏ピアノが登場し、終始華やかに曲が展開される。第2主題は通常のソナタ形式とは逆に、提示部は同主調のホ長調で、再現部は平行調のト長調で演奏される。
第2楽章
Romanze, Larghetto
ホ長調、4分の4拍子。瞑想的な弦の序奏に続いてピアノによる美しい主題が現れる。途中のagitatoの部分で盛り上がりを見せた後、ピアノのアルペジョを背景に、オーケストラが最初の主題を奏でて曲を閉じる。切れ目無く終楽章へ続く。
第3楽章
Rondo, Vivace
ホ長調、4分の2拍子。短い序奏の後、ポーランドの民族舞踊の1つである「クラコヴィアク」を基にした華やかなロンドが出る。オーケストラとピアノが掛け合い、途中に民謡調のエピソードを登場させつつ、堂々たるクライマックスを築く。コーダ部分のアルペジョは特に高度な技術を要求されるが、最大の見せ場の一つとなっている。

ヤナーチェク:シンフォニエッタ
第2楽章は木管楽器の急速なオスティナートによって開始するが、その後はより抒情的なエピソードを含み、ファンファーレ動機のヴァリアンテもはっきりと聞き取れる。第3楽章は弦楽器で静かに始まるが、トロンボーンのいかつい音型によって中断され、速い舞曲調のパッセージへと導かれる。第4楽章では、ヤナーチェクは、新たに解放された祖国を、愉快なトランペットのファンファーレによって祝っている。終楽章は、先行楽章のいくつかの素材を変ホ短調に移調させてしめやかに開始するが、それでも勝利のフィナーレに向けて忙しなく突き進むと、弦楽器と木管楽器によるさざめくような装飾音型をともなって、ついに最初の金管ファンファーレが戻ってくる。
各楽章と副題
以下の5つの楽章から成り、全曲を通して演奏すると25分弱を要する。各楽章には、当初は描写的な副題が添えられていたことから、標題的な意図のあったことが察せられる。調性は各音につく臨時記号による。

「ファンファーレ」:アレグレット Allegretto、変ニ長調、4分の2拍子
「城(ブルノのシュピルベルク城)」:アンダンテ Andante、変イ短調、8分の4拍子
「修道院(ブルノの王妃の修道院)」:モデラート Moderato、変ホ短調、2分の2拍子
「街頭(古城に至る道)」:アレグレット Allegretto、変ニ長調、4分の2拍子
「市役所(ブルノ市役所)」:アンダンテ・コン・モート~アレグレット Andante con moto — Allegretto、変ニ長調、4分の2拍子
全楽章を通して演奏すると、20~25分を要する。
楽器編成
フルート4(うち1つがピッコロと持ち替え)、オーボエ2(うち1つがイングリッシュホルンと持ち替え)、クラリネット2、ソプラニーノクラリネット1、バスクラリネット1、ファゴット2、ホルン4、トランペット12(F管3、C管9)、バストランペット2、トロンボーン4、テノールチューバ2、チューバ1、ティンパニ、シンバル、鐘、ハープ1、弦楽五部。
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 ズデニェク・マーカル(Zdeněk Mácal, 1936年1月8日 ブルノ - )はチェコ出身の指揮者。日本ではマーツァル、マカール、ズデネク・マカルとも表記されている。
 チェコスロヴァキアにおいて有望視される若手指揮者としてデビューするが、1968年のソ連軍侵攻によって「プラハの春」が潰されると、ケルン放送交響楽団の指揮者に転身して西側への亡命を果たした。その後は渡米し、ミルウォーキー交響楽団やニュージャージー交響楽団の音楽監督を務める。シドニー交響楽団の首席指揮者も務めたが、演奏者や経営陣との衝突から、任期を削られた。
 2003年にチェコ・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者に就任したが、2007年9月8日に退任。
 のだめカンタービレ_(テレビドラマ)では、有名な指揮者のセバスチャーノ・ヴィエラの役を演じている。
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ショパン博物館を全面改装 生誕200年記念、3月再オープン
 ポーランド出身の音楽家フレデリック・ショパンの自筆楽譜などを集めたワルシャワの国立ショパン博物館が、1934年の開設以来、初めて全面改装し、ことし3月1日に再オープンすることになった。
 ことしはショパン生誕200年にあたり、祖国ポーランドや多くの作品を作曲したフランスなどで、コンサートを中心に千以上もの記念行事が予定されており、博物館の再開はその目玉となる。
 博物館はバロック様式の建物で、老朽化のため2008年春から工事に着手。従来の3階建てを全面改装、新たに地下室を設ける。総工費は約8100万ズロチ(約26億4千万円)。
 再オープン後は地下がコンサートホールとなり、1~3階にはショパンが最後に使ったピアノや、楽譜、友人あての手紙など約450点を展示。ポーランドやフランスなどでの音楽活動や生涯を、携帯型の音声ガイドなどで体系的に分かりやすく説明。英語やフランス語、ドイツ語のほか、日本語でも聞ける。(ワルシャワ=共同)(01:57
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 小澤征爾指揮者が半年休養・・
おっかけ日記 この方のブログが情報満載

3日 指揮 : アダム・フィッシャー ・ハイドン・フィルハーモニー :交響曲第101番 他 

2009-12-06 | 外来 演奏会・指揮者
3日              サントリーホール P・6-11・5,000円・安い

 パパ・ハイドン1732-1809は、二人の作曲家への影響力を感じさせます、この出会いも必然ですね・・その時の出会いが、今後の人生に大きく左右される・・

モーツァルト1756年1月27日 - 1791年12月5日
1785年 - (29歳)弦楽四重奏曲集をハイドンに献呈(「ハイドン・セット」)。
1786年 - (30歳) オペラ『フィガロの結婚 K.492』初演。
1787年 - 父・レオポルト死去。オペラ『ドン・ジョヴァンニ K.527』初演。
1788年 - (32歳) “3大交響曲”を作曲。
ベートーヴェン1770年12月16日 - 1827年3月26日
・交響曲第1番ハ長調作品21は、1800年に完成させた自身1曲目の交響曲
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 初見の指揮者、オケでしたが楽しめました、最近生聴きで101,104番は聴いてますが、バロック奏法、モダン奏法の違いもありますが、音楽の明るさ、洒落っ氣・・遊び心を感じさせる・・
 小林響(Vn)・・この方も初めて聴きました・・音色、高音が綺麗ですね、この音色は初めて耳に、心深く響きがのこりますね・・リサイタルで聴いてみたいですね

アダム・フィッシャー指揮
オーストリア・ハンガリー ハイドン・フィルハーモニー
曲目 ハイドン1732-1809
:交響曲第101番 ニ長調 Hob.I-101 「時計」・1794
シュミーディンガー:ハイドンに関するメタモルフォーゼ ハイドンへのオマージュ
小林響(Vn)、
楽器内側に張られたラベルにはストラディヴァリ本人の手書きで「d'anni 92 (92歳の作品)」とイタリア語で書かれている珍しい楽器です。透明な黄褐色のニスが楽器のほぼ全体に綺麗に残っており、楽器の保存状態も音色も格段に優れています。1874年以降、英国の収集家ムンツが所有していたため「ムンツ」と呼ばれています。1737年に死去したストラディヴァリが、最晩年に製作した楽器の1つとして知られている名器です。1726製

ムンツ
:トランペット協奏曲 変ホ長調 Hob.VIIe-1 1796・ハンス・ガンシュ(Trp)
、:交響曲第104番 ニ長調 Hob.I-104 「ロンドン」・1795
音源104番
アンコール
Joy Webb :share my yoke
ハイドン :歌劇「報われた誠意」序曲
ハイドン :交響曲第45番 第4楽章「アダージョ」・・照明が暗くなり、一人、二人と退席して・・指揮者も退場・・余韻を楽しみ・・音楽は素敵だぁ・・
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ハンス・ガンシュ(Hans Gansch、1953年4月13日 - )は、オーストリア生まれのトランペット奏者。ニーダー・エースターライヒ州キルンベルクに生まれる。ブルックナー音楽院から1974年、リンツ・ブルックナー管弦楽団の首席トランペット奏者となる。1976年まで務めた...
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ハンス・ガンシュ[トランペット]
ハンス・ガンシュ. ハンス・ガンシュ [トランペット/オーストリア] 艶やかで力強い音色から、こまやかで繊細な表現まで... 抜きんでるパワーで"ウィーン・フィルにガンシュあり"とその名を轟かせ、退団後も幅広い...
http://www.proarte.co.jp/artists2007-16.html
Hans Gansch
ハンス・ガンシュ Hans Gansch. 1953年. オースリアのKirnbergに生まれる ... 1976年〜1982年. Austrian Radio Symphony Orchestra首席トランペット奏者.
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 NHKBSで・・・
2009年 11月30日 (月)  01:00~04:00 エステルハージ宮殿の
「天地創造」   ( ハイドン ) 映像
ハイドン没後200年を記念して行われる演奏会・オラトリオ「天地創造」を 国際共同制作により収録し、放送する。
交響曲の父・フランツ・ヨーゼフ・ハイドン(1732-1809)は 「交響曲の父」とも呼ばれるオーストリアの作曲家で、 2009年は没後200年のアニバーサリー・イヤーである。 世界各地で記念の年を彩るさまざまな演奏会が企画されているが、 ゆかりの地・ウィーン近郊のアイゼンシュタット開催される「天地創造」の演奏会は その白眉として注目を集めている。
オラトリオ「天地創造」は、同「四季」とならぶハイドンの代表作。 旧約聖書創世記および「失楽園」(ミルトン) を元に書かれ、第1部で天地創造の最初の4日間、 第2部では第5日、第6日、そして第3部では楽園における人間の男女、 アダムとエヴァの姿が描かれている。
 アダム・フィッシャーは1949年ブダペスト生まれのハンガリーの指揮者。 オーストリア・ハンガリー・ハイドン・フィルハーモニーの創設者としてよく知られており、 ハイドンの作品を情熱的に取り上げ続けている。 バリトンのトーマス・クヴァストホフは薬禍によるハンディキャップを持ちながら 精力的な活動を行っており、特に宗教音楽の演奏で優れた歌唱を聴かせている。
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 3部アダムとエヴァの姿が描かれている・・
の二重唱と合唱が素晴らしく良かった・・
ソプラノ : アネッテ・ダッシュ ・・
バリトン : トーマス・クヴァスホトフ ・・
テノール : クリストフ・シュトレール
管弦楽 : オーストリア・ハンガリー・ハイドン・フィルハーモニー
指 揮 : アダム・フィッシャー

[ 収録: 2009年6月1日, エステルハージ宮殿
(アイゼンシュタット、オーストリア) ]
- 共同制作: EuroArts Music International / NHK -
アダム・フィッシャー 追っかけ フアンの方

23日・ブロムシュテット指揮チェコ・フィル ・ブルックナー:第8番

2009-11-23 | 外来 演奏会・指揮者
23日 サントリーホール           RA4-15・9,000円・安い

 ヘルベルト・ブロムシュテット指揮・・目当てで聴きに行きました、以前N響でのTV放映で聴き、是非生で聴きたいと思い・・良かったですね
 音楽の隅々まで心、血が通っている感じが・・音楽が若々しいし、3,4楽章の何層にも積み重なる旋律・音の響きが雄大、宇宙空間へ放射され・・違った世界へ誘ってくれます

 オケ軍団も、弦群の奏でる音色はやや重たい、くすんだ色合いで、特にチェロの響きが良かったですね、第1ヴァイオリンも素晴らしいのですが、後、左後方のコントラバス8本の低音を支える響きと、ホルン8本(4本ワグナーチューバ)、金管のブラス力と素晴らしいですね・・私の好きなティンパニも巧い・・
 1,2、楽章がやや早めと3,4楽章が雄大で弛緩せず音楽創造が豊かです・・
以前は良くチェコ・フィル来日時には聴きに行きましたが10年以上聴いてなかった・・素晴らしいオケ集団です

23日 ヘルベルト・ブロムシュテット指揮
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
曲目 ブルックナー:交響曲第8番 ハ短調 WAB.108(ハース版)
開演 19:00
問合せ カジモト・イープラスカジモトHP 0570-06-9960
第3楽章
Adagio. Feierlich langsam, doch nicht schleppend
8番
変ニ長調、4/4拍子“Feierlich langsam, doch nicht schleppend”(荘重にゆっくりと、しかし引きずらないように)。A - B - A - B - A の5部形式。どちらの主題も2つの要素から構成され、より細かく A1・2 - B1・2 - A1 - B1・2 - A1・2 と図示できる。
 第1主題(A)は第3楽章の冒頭で、 A1 の主要旋律は第1ヴァイオリンによって提示される。シューベルトのさすらい人の主題を引用している。最初に A2 の要素が登場するのは第21小節で、ハープが登場し、上昇型のアルペッジョ(分散和音)を奏でる。2つの主題要素がもう1回繰り返される。
 第47小節から第2主題(B)に入る。B1 の主題はチェロで2回繰り返され、B2 の主題はワグナーチューバによって演奏され、第67小節から始まる。第81小節で一時的に3/4拍子に変わりA1 の主要旋律が木管楽器群により変ロ短調で演奏されて、音楽は次の部分へと移行する。
1884年からは交響曲第8番ハ短調の作曲に従事する。1887年に一旦完成し、「芸術上の父」と尊敬していた指揮者ヘルマン・レーヴィに見せるが、彼からは否定的な返事が返ってくる。弟子達もこの作品を理解できず、ブルックナーは激しく落胆し再び自らの作品を改訂する。いわゆる第2次改訂の波である。これにより交響曲1,2,3,4,8番が改訂される。結局1892年の第8番の初演は大成功する。

チェコフィル25日 公演
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 今後の予定
12月1日(火)
ワレリー・ゲルギエフ指揮マリインスキー歌劇場管弦楽団
曲目 ショスタコーヴィチ:オペラ『鼻』から
:交響曲第1番 ヘ短調 op.10
:オペラ『ムツェンスク郡のマクベス夫人』から
:交響曲第10番 ホ短調 op.93 10番

開演 19:00 料金 S20,000 A17,000 B13,000
問合せ ジャパン・アーツぴあ 03-5237-7711 チケット
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3日 アダム・フィッシャー指揮オーストリア・ハンガリー 
ハイドン・フィルハーモニー
曲目 ハイドン:交響曲第101番 ニ長調 Hob.I-101 「時計」
:交響曲第104番 ニ長調 Hob.I-104 「ロンドン」
:トランペット協奏曲 変ホ長調 Hob.VIIe-1
シュミーディンガー:ハイドンへのオマージュ、他
出演 小林響(Vn)、ハンス・ガンシュ(Trp) 開演 19:00
料金 S12,000 A10,000 B8,000 P5,000
問合せ プロ アルテ ムジケ 03-3943-6677

6日 ・ミンコフスキ(Cond)、ルーヴル宮音楽隊・ハイドン:ロンドン(ザロモン・セット

2009-11-08 | 外来 演奏会・指揮者
 初台・東京オペラシティ コンサートホール:      3FR1-5・安い
6日

 19:00-21:40と長時間、二部構成で聞いた感じが、アンコールが盛り沢山でした・・良かったです
 古楽器・木管と弦のアンサンブルが音色が明るい、個々の演奏者の技量が高いし、自由闊達な演奏を感じましたが・・

マルク・ミンコフスキ(Cond)、ルーヴル宮音楽隊
[曲目]
【ハイドン没後200年記念】
・ハイドン:ロンドン交響曲(ザロモン・セット)より
ハイドン没後200年記念】
・ハイドン:交響曲第101番 ニ長調 Hob I:101《時計》
・ハイドン:交響曲第103番 変ホ長調 Hob I:103《太鼓連打》
・ハイドン:交響曲第104番 ニ長調 Hob I:104《ロンドン》

 第二部の演奏かな?・・約時間にして40分ほど、アンコール曲を・・
前半のロンドン・セットより・・一段と良かったです・・

5月1日ファビオ・ルイジ指揮ドレスデン国立歌劇場管弦楽団

2009-05-02 | 外来 演奏会・指揮者
5月1日(金)             サントリーホール・2F・P3-19 14,000円・安い


 ルイジの指揮が熱いですね、音楽も熱い、反応が鋭いオケ軍団ですね・・熱気を感じさせ、久し振りに興奮した・・生聴きは、やめられないですね

オケの各パートが反応が良いし、弦群の強靭な高音と温かな弱音と対比感も素晴らしい、分厚い響きのコントラバスに痺れました・・此れに木管が上手いですね

 2曲とも、音のパレット・色彩感、立体感、音色の輝きが、壮大な音楽絵巻ですね・・旋律の受渡しがP席からで、視線を右へ左へ指揮者へと・・視覚的にも各楽器の使い方の上手さも解りますね・・素晴らしい作曲者の創造性です・・・
 ルイジ指揮が07年11月、オペラ指揮では其れほど感じ得なかったのですが・・音楽の構築、流れ、メリハリある歌わせ方も好みですね・・素晴らしい
 09年のベスト1に入る演奏では・・
 愛蔵盤・LPを確認したら、同じドレスデン国立歌劇場管弦楽団でした・・

ファビオ・ルイジ指揮ルイジ 話

ドレスデン国立歌劇場管弦楽団
<シュターツカペレ・ドレスデン>
曲目
R.シュトラウス :交響詩『ツァラトゥストラはこう語った』 op.30
        :アルプス交響曲 op.64

 アルプス交響曲(Eine Alpensinfonie)作品64は、 リヒャルト・シュトラウスが作曲し、1915年に完成した単一楽章の交響曲。シュトラウスが作曲した管弦楽のための最後の作品である。

演奏時間:約50分
作曲時期:1914年11月1日 - 1915年
初演:1915年10月28日、ベルリン、フィルハーモニー楽堂でリヒャルト・シュトラウス指揮、シュターツカペレ・ドレスデンの演奏による。
出版:F.E.C.ロイカルト
作曲の経緯
シュトラウスが14歳(15歳との説あり)の時に、ドイツ・アルプスのツークシュピッツェに向けて登山をしたときの体験が、この曲の元となっている。その後、1900年に交響詩『芸術家の悲劇』(未完)を経て、1902年には『アンチクリスト、アルプス交響曲』という名称でスケッチがされた。この題名にはフリードリヒ・ニーチェの『アンチクリスト』からの影響が見て取れるといわれている。この時には4楽章形式の交響曲の構想も書かれている。
 1911年からガルミッシュ=パルテンキルヒェンの山荘で『アルプス交響曲』としてのスケッチを開始し、1914年から本格的な作曲に取り掛かった。
構成 各部分は切れ目なく演奏される(練習番号はロイカルト社のスコアによる)。

夜 Nacht
B mollの下降音階が順番に重なっていく不協和音(夜の動機)により開始される。金管楽器による山の動機が静かに登場する。何重にも分かれた弦楽器により音が厚くなっていく。
日の出 Sonnenaufgang (練習番号7)
A dur の太陽の動機がffで出てくる。調性を変えながらメロディーは引き継がれたあと、ゲネラルパウゼとなる。
登り道 Der Anstieg (練習番号11~12)
低音弦楽器による山登りの動機から始まる。流れるような旋律になった後、岩壁の動機が現れ、舞台裏でホルンを中心とした金管楽器のファンファーレが奏される。
森への立ち入り Eintritt in den Wald (練習番号21)
弦楽器の 16分音符の中、トロンボーンとホルンによる旋律が奏され、それに山の動機が絡んでくる。
小川に沿っての歩み Wanderung neben dem Bache (スコアには表記なし)
小川のせせらぎの音が聞こえるが、登りであるので山の動機も重ねられる。
滝 Am Wasserfall (練習番号40~41)

岩壁の動機に、弦楽器と木管楽器・ハープ・チェレスタによる滝の流れが重ねられる。
幻影 Erscheinung (練習番号42)
水の中にオーボエの旋律による幻影が見えてくる。最後にホルンの旋律が出てくる。
花咲く草原 Auf blumigen Wiesen (練習番号47)
山登りの動機が静かに聞こえてきたあと、曲は快活になる。
山の牧場 Auf der Alm (練習番号50~51)
カウベルによる牛の擬音が鳴る中、牛の鳴き声とアルプホルンを模したホルンの音が聞こえてくる。その後、ホルンの旋律とともに登山者は道に迷う。
林で道に迷う Durch Dickicht und Gestrüpp auf Irrwegen (練習番号59)
山登りの動機と岩壁の動機が出てくる。そして山の動機が現れ、次へとつながる。
氷河 Auf dem Gletscher (練習番号67~68)
明るくなり、山登りの動機が現れる。
危険な瞬間 Gefahrvolle Augenblicke (練習番号71~72)
遠くから雷鳴(ティンパニのロール)が聞こえてくる。
頂上にて Auf dem Gipfel (練習番号76~77)
和音が響いた後、トロンボーンが頂上の動機を鳴らし、オーボエが訥々と旋律を奏でる。そして幻影で出てきたホルンの旋律が再び現れる。山の動機と太陽の動機が一体となる。
見えるもの Vision (練習番号87~88)
頂上の動機が和音の下から現れたあと、太陽の動機が管を追加してまた登場する。
霧が立ちのぼる Nebel steigen auf (練習番号97)
ファゴットとヘッケルフォーンが不安げな旋律を奏でる。
しだいに日がかげる Die Sonne verdüstert sich allmählich (練習番号98)
太陽の動機が短調で登場し、太陽が翳ってきていることを表している。
哀歌 Elegie (練習番号100)
弦楽器により、登山者は悲しげな歌を口ずさむ。
嵐の前の静けさ Stille vor dem Sturm (練習番号103~104)
遠くから雷(バスドラムとサスペンデッドシンバル)が聞こえてきて、だんだん暗くなってくる。ぽつぽつと降り出した雨(ヴァイオリン・フルート・オーボエ)は、次第に激しくなってくる。そして、風が吹き出してくる(ウィンドマシーン)。
雷雨と嵐、下山 Gewitter und Sturm, Abstieg (練習番号109~110)
オルガンの和音とウィンドマシーンによる風の吹く中、登山者は下山する。これは山登りの動機を転回し、逆の順序で用いることで表されている。強烈な稲妻が光り、最後にはシュトラウス特注のサンダーマシーンにより落雷が起こる。その後はだんだん静かになってくる。

日没 Sonnenuntergang (練習番号129)
太陽の動機が転回され、日没を表している。登山者は哀歌を口ずさむ。
終末 Ausklang (練習番号134)
オルガンにより太陽の動機が奏され、山登りの動機も回想的に使われ、あたりは暗くなってくる。
夜 Nacht (練習番号144~145)
冒頭部の夜の動機がまた現れ、山の動機とともに静かに終わる。
編成
特殊楽器やステージ外の楽器が用いられている。

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