【ベ-グル】
小麦粉の生地を紐状にのばし、両端を合わせ輪の形にして発酵させ、茹でた後にオーブンで焼いて作られる。この製造法により、外側はカリッと焼き上げられ、内側は柔らかくてモッチリと詰まった歯触りになる。乾燥を防げば品質は数日間保たれる。また、水分量が少ないので、冷凍保存なら家庭用の冷蔵庫でも1ヵ月程度は充分に保存できる。特性として、通常パンの原料として使用されるバター、卵、牛乳を基本生地に使用していないことから、他の一般的な製法のパンと比べると脂肪ややコレステロ-ルが低い。
ベ-グルは中央ヨ-ロッパ、おそらくポーランドで発祥した。この形や製法はポーランドで確立したとみられているが、元は中世の古い時代に南ドイツからユダヤ人がポ-ランドに製法を持ち込んだプレッツェルから着想を得たものと推測する研究者がいる。
日本では、1990年代の終わりから2000年代のはじめにかけ、当時アメリカやヨ-ロッパが先んじていた健康食への感心の高まりを背景に、フオックスベ-グルが日本国内で製造したベ-グルを販売していた。その後ニュ-ヨ-クからベ-グルKがニュ-ヨ-クで製造したベ-グルを輸入し、ベ-グルの日本国内の販売に努めた。現在、ベ-グルは様々な販路で販売されている。また、日本タイプのソフトな食感のものも製造されている。
「十勝ベ-グル」の基本ベ-グル
【ド-ナツ】
「ド-ナツ」の原型は、オランダの小麦粉、砂糖、卵で作った生地を酵母で発酵させ、ラ-ドで揚げたボ-ル状の「オリ-ボル」という菓子だとされており、オランダ人はこれを「オリークック」と呼んでいた。当時は揚げたボ-ル状の菓子にクルミが載ったものであり、祭典用の菓子だっちという。そのため、ド-ナツの名前の由来は、ドウ(生地)の上にナッツが載ったものという意味から来ている。
リングド-ナツの形に至った経緯は様々な説があり、判然としないが、19世紀中頃から見られるようになったという。代表的な説としては、クルミが手に入らなかったアメリカでは、その部分に穴を開け、現在の形になったという説。また、かってハンソン・グレゴリ-という船乗りがいたが、その人物が子供時代に生焼けのド-ナツを食べたことから、中にしっかり火が通るように真ん中に穴を開けるよう母親に勧めたという説がある。
「十勝ベ-グル」のド-ナツ
パン店(満寿屋)のド-ナツ「ねじり、クリ-ム、餡」
ミスタ-ド-ナツ