道彦の散歩道

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9/24 「かしわ」と「軍鶏」

2012年09月24日 | 豆知識

【かしわ】
「かしわ」とは、鶏の肉の異名。

この語の語源には、柏手を打つ姿と鶏の羽ばたく姿が似ているからや、宮中の食膳の調理をつかさどる人を「膳・膳夫(かしわで)」といったことに関係するといった説があるが、いずれも鶏肉のことではなく、「柏手」の語源と混同された説である。
本来、この語は「鶏肉」をさした言葉ではなく、「羽毛が茶褐色の鶏」をいった言葉で、柏餅に使う柏の葉の色に似ていることから、こう呼ぶようになった。
そのため、植物と同じ「柏」と表記されたこともあり、現在当てられている漢字も、その色から「黄色い鶏」で「黄鶏」と書く。
「鶏肉」の意味で用いられるようになったのは19世紀中頃で、当時は「鶏肉」といっても茶褐色の和鶏肉をさしていたが、次第に鶏肉の総称として用いられるようになった。
現在、主に西日本で用いられている呼称だが、茶褐色の鶏やその肉をさしていた頃までは東日本でも用いられていた。

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「軍鶏」

「軍鶏」とは、鶏の一品種。丈が高くて脛が太く、大きな蹴爪をもつ。闘鶏用に飼育されるほか、食肉用・観賞用としても飼育される。天然記念物。
「軍鶏」は、江戸時代にシャム国(現在のタイ)から渡来した鶏の品種で、「シャム猫」の「シャム」と同じく原産地の「シャム」に由来する。
渡来した当時は「シャム」や、「シャム」の別称「シャロム」から「シャムロケイ」と呼ばれていたが、明治時代から「シャモ」と呼ばれるようになった。
漢字の「軍鶏」は、闘鶏用の鶏の意味からの当て字て、「ぐんけい」とも言う。
「軍鶏」はがっしりした体で気性も洗いことから闘鶏用に飼われてきたが、肉質も優れることから現在は主に食肉用として飼われている。

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