道彦の散歩道

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5/26 雑炊とおじや

2012年05月26日 | 食・レシピ

【雑炊】

雑炊とは、飯に野菜、魚介類などの具を入れ、醤油や味噌で味をつけて煮込んだ食べ物。鍋料理などで残った汁に米飯をいれて煮たもの。

雑炊は、古く「増水」と書き、ご飯に水を入れて量を増したものをいった。増水には野菜や魚介類など種々の具を入れるようになり、「雑炊」と当て字で表記されるようになった。また「雑炊」が現れた頃には、「増炊」の表記も見られた。

【おじや】

おじや語源には、「深鍋」や「煮込み料理」を意味するスペイン語「OIIa(オジャ)」に由来するといった俗説がある。

これは、オジャという煮込み料理がおじやに似ており、発音も近いことから生まれた説で、元は女房詞であった言葉がスペイン語に由来するはずがない。

「お」は接頭語で、「じや」は煮える時の音や様子を表した「ジヤジヤ」と考えられる。現代では擬音語・擬態語で「ジヤジヤ」といった表現はないが、近世には「ジヤジヤ煮る」といった例が見られることから、上記の説に間違いないだろう。

「雑炊」との違いは米飯を一度洗ってぬめりを取り、サラッと仕上げたものが「雑炊」、それ以外のものが「おじや」と言われたり、味噌味のものが「おじや」で、それ以外が「雑炊」などと言われるが、明確な区別は無く人それぞれ異なる。近世前期には「おじや」と並んで「おみそ」や「いれみそ」の記述があることから、当初は味噌味の雑炊を「おじや」と呼んでいたとも考えられる。