鳩山由紀夫元首相の尖閣諸島に関する発言が大問題になっていますね。
香港のフェニックステレビのインタビューに答えて、尖閣諸島について、
「中国側から見れば(日本が)盗んだと思われても仕方がない」と述べたからで、
私もはじめはびっくり(゜O゜)しましたが、
もう政界を去った方だし、言論の自由は認められるだろうと思っていたら・・・
菅官房長官は記者会見で、「断じて許しがたい」「発言を聞いて絶句した。開いた口が塞がらない」
など激しく非難していました。
一方、元外交官の孫崎享さんは、こんなふうに…。
真っ当な発言を攻撃する異常な国になった。
ポツダム宣言も読まない、カイロ宣言も読まない。
日本がどのような約束をしたか、それがどのように解釈されるか、全く考えず、
政府の言う「日本固有の領土で国際的に全くない」という言葉に踊らされている。
もしポツダム宣言は守るべきだとの考えを持ち、条文読めば、
一方的に攻撃できない問題であることが解るはず。
物事を相対化して考える思考が出来なくなった。
鳩山氏は、
「カイロ宣言の中に尖閣が入るという解釈は、中国から見れば当然成り立つ話だ」
と述べたに過ぎない。
私もポツダム宣言読んでいません。
(学生時代読んだような気がするけど、とっくに忘れました)
カイロ宣言は、読んだような気もしない。
だから、尖閣諸島に関する正しい知識も持ち得ないし、どちらの国のものだなんて、
判断する能力も意思も持っていません。
でも、客観的に見て、鳩山さんを非難するのはおかしいと思う。
なぜなら、彼は、「中国側から見れば・・」という話をしただけ。
相手の立場に立ってモノを言っただけで、それが正しいと言ってるわけではない。
仮に日本の主張を相手に分かってもらいたいと思えば、
まず相手の気持ちを受け入れる、言い分を聞き、相手の立場に立って考える、
そうして、「あなた方にしたらそう思うのも当然でしょう。でもね、日本の側から見るとね…」
と今度はこちら側の見方や主張を伝えて初めて、向こうも聞く耳を持ってくれる。
話し合いってそういうものでしょ?
自分の主張ばかり言い立てる人と話し合う気になりますか、貴方は?
と、菅官房長官に訊きたいですね~