この案内板が置かれていたのは、こちら。
ホテルセントヒル長崎です。
なぜ公共の施設ではなくホテルなのでしょう? ショバ代、高そう・・
長崎県はお金持ちなのね、きっと。 でも、税金なのに・・
それに、「関係自治体からなる検討の場」ですよ~
関係自治体=県、佐世保市、川棚町、波佐見町 じゃないですか~
ダム予定地の川棚でやれば、波佐見町も佐世保市もお隣さんで、すぐ集まれます。
どうして川棚でしないの?
傍聴は30人までとの制限があったのに集まったのは50人以上。
ほとんどが遠い川棚や佐世保から、高い交通費と貴重な時間を使って集まった住民です。
休日手当をもらってここにいる県職員さんたちとは違って、
身銭を切ってでも「検討」の中身をこの目で見たい!という住民の切なる気持ち、
それが理解できるような行政なら、ダム問題ももう少し早く解決しているのでしょうが…
ところで、30人を超えた場合は抽選を実施しますとの予告通り、くじ引きが始まったのですが、
私たち佐世保組5人は、日頃の行いが悪かったのか、全員ハズレでした!
でも、顔見知りの長崎の方々のご厚意で、なんと4人も中に入ることができ
皆様に心から感謝です。
シャンデリアが眩しい場違いな会場で、新郎新婦の…じゃなくて、
県土木部長桑原氏の挨拶から始まりました。
続いて、構成員の紹介。
長崎県(土木部長)、佐世保市(市長)、川棚町(町長)、波佐見町(町長)
これだけ。4自治体の4名だけ…。
「検討の場」の規約説明の後、いよいよ本日の本題の「検討の場の進め方」の説明です。
国交省から示された「ダム検証に係る検討の流れ」を図式化したものが示されましたが、
これが、超わかりにくのです。
佐世保市議会委員会の傍聴ですでに何度もお目にかかっている私でもわかりにくい!
わざとわかりにくく書かれているのじゃないかと疑いたくなるくらいです。
進め方の資料の最後のこのページだけはわかりやすかったのですが、
よく見ると、今日のこの場で、利水の一部が検討されると書かれていました。
右表の編みかけの黒っぽい部分が今日の流れだと言うのです。
県のHPに示された今日の議事内容は、
・「検討の場」の設置について
・ダム検証の進め方について ほか
と書いてありましたので、この「ほか」というのが怪しかったんですね~
検証の進め方について、一通り説明が終わって、質問はございませんかと聞かれ、
口火を切ったのが、波佐見町長で、
結論はいつ頃までに出すのか?というもの。
よくぞ聞いて下さった…と耳を傾けると、
時期については今の時点で区切ってはいない、これからの検討作業の流れ次第、
でも、なるべく早く結論を出したいのでご理解を…
では、何回くらいやるのか?と再度質問され、
それも初めはわからないという雰囲気でしたが、「最低3回は持つ予定です」
と、渋々お答え。
なに? 3回? たった3回?
思わずお隣の方と顔を見合わせました。あちこちでため息がもれていました。
しかし、傍聴者は何も発言できません。
ただじっと成り行きを見守るばかり・・・
他に質問もなく、いよいよ議事の「石木ダム事業の検証について」に入って行きました。
1.石木ダム事業の経緯(昭和48年実施計画調査~平成20年2月環境影響評価書公告)
2.流域及び河川の概要(地形・地質・土地利用の状況・治水利水の歴史・現行の治水計画と利水計画)
3.石木ダムの概要(目的・規模・費用・進捗状況など)
それらについて、資料に従って淡々と説明が進み、眠気さえ覚えたころ、
4.石木ダム検証に係る検討の内容
に移りました。
まず、治水の観点からというページで、石木ダム事業の「再点検の必要はない」という文字に
眠気も吹っ飛びました!(上の写真、上から3行目、薄いからわかりにくいかもですが)
つい最近、八ッ場ダムに関して、飽和雨量のデータの誤魔化しがあって
基本高水がデタラメだったという事実が発覚したばかりじゃないですか~
これまで使ってきたデータそのものも見直しからやらないと、
な~んにも点検したことにはならないでしょうに・・・
と心の中でボヤいていたら、続いて早くも、利水の観点からの点検に移りました。
下の四角で囲まれた部分が利水参画者である佐世保市からの回答で、
県の担当者はこれを読み上げた後、
開発水量が40,000トン必要であることを確認し、その算出方法が妥当に行われたことを確認した
と明言したのです!!
どうやって確認したんじゃー!と叫びたい衝動に駆られました・・
平成19年度に作成された29年度の水需要予測、
それがどんなに希望的観測に基づいた過大すぎる数字であったか、
専門家も指摘してるし、
その後の実績値と比較したグラフを見れば、素人でも一目瞭然なのに・・・
最後に、有識者会議が示した対策案というか代替案というか、
ダム以外の治水や利水の方策が示されました。
今後はこの中から可能性のあるものをいくつか選び出し、
それとダム案とを比較して、
ほらね、総合的に判断すると、やっぱりダムが一番でしょ?と持って行くのでしょう。
今後いろんな他の案と比較するとき、40,000トンの必要量を前提とすれば
結果は当局の思い通りに…。
さすが、頭のいい方々ですね。
でも、その冴えた頭の活かし方を、どうぞ考えて下さい。
県民のために。
未来のために。。。