日本ペンクラブ会長の浅田次郎へのインタビュー記事が2月18日の毎日新聞に出ていました。
浅田次郎は好きな作家の一人です。
十数年前はかなり嵌っていました。「勇気凛凛ルリの色」に出会って以来・・
プリズンホテル、地下鉄に乗って、日輪の遺産、鉄道員、月のしずく、天国までの百マイル、
霞町物語、シェエラザード、壬生義士伝 etc
読みやすくて、面白くて、笑って、泣いて、いつも最後は心がほっこりして・・
特に「壬生義士伝」を読んだ後は、それまで嫌いだった新選組に関心を持ったり、
浅田さんの講演を聴きに行ったり…
でも、佐世保に来て、いろいろ忙しくなって、小説も読まなくなって、すっかり忘れてるうちに、
浅田さんは日本ペンクラブの会長という、すごい役目を担われるようになっていたんですね~
で、言論・表現の自由を守る日本ペンクラブの会長として、特定秘密保護法をどう思うかなど聞かれ、
浅田さんは以下のように語っています。
抜粋します。
全文はこちらを見てください。
http://mainichi.jp/shimen/news/20150218ddm004070003000c.html
・今の日本でなぜ必要なのか、僕には疑問なんですよ。
・これを言うな、あれを言うなという法律でしょう。
・尖閣諸島沖で中国漁船と巡視船の衝突を撮影した映像が海上保安庁から流出した事件がきっかけ。
・実際には、国会議員のスキャンダルやゴシップを暴かれたくないというのも含まれているのではないか
・これからの日本はもっと開かれていくべきであって、時代に逆行しています。
・できるだけ政府に情報公開をしてほしい。
・例えば公費の使い道は基本的にガラス張りにすべきです。
・世界的に見れば、日本は米国や欧州の先進国に比べて遅れています。
・背景には、情報は国益を損なわない範囲で国民に知らせるべきだ、という愚民思想がある。
・明治政府は国民を信頼しました。それが明治維新の成功した第一の理由ではないかと思っています。
・ところが官僚制度が整備され、愚民思想が生まれ、政府と国民とが乖離してしまいました。
・考える力は学歴も性別も年齢もまったく関係ないと思っています。
・重要なことを国民に諮らず閣議決定で決めていく今の政権のやり方は、民主主義にも反し、独善的ではないでしょうか。
・日本ペンクラブは世界100カ国以上にある国際ペンの支部の一つです。
・国際ペンは、第一次世界大戦後、人類が戦争を繰り返さない一番重要な条件は、言論・表現の自由を守ることである、という考えから始まっています。
・政府も、ほかの諸団体も同じように開かれた形で言いたいことを言い、主張したいことを主張する。
・そういう自由なやり取りができる社会であることは、文化国家の一つのバロメーターです。
・たとえ国益だといっても、言論・表現の自由に優先される利益って、僕はないと思います。
・もしあるとしたら、行く手には戦争があるだけです。