佐世保便り

2008年7月に佐世保に移住。
海あり山あり基地あり。そしてダム問題あり。
感動や素朴な疑問など誰かに伝えたくて…

大雪(17cm)の被害

2016-01-26 | 佐世保・長崎

これは昨日(1/25)の朝8時。

外はかなり明るくて、もう雪は止んだようでした。

いつものように、8:00発五島行きのフェリーも出航したばかり。湾内をゆっくり進んでいます。

白い雪に覆われた岸壁が珍しくて、カメラを持ってベランダに出ると、まだまだ寒い!

急いで部屋へ舞い戻りました。

 

しばらくして、洗濯物を干そうとベランダに出てみたら、ギョっ!

またもや吹雪の世界!

ニュースによると、今日も県内は雪模様。

高速道路は封鎖、電車もバスも一部を除きほとんど運休とのこと。

どおりで静かでした。

高速道路には一台も車の姿はなく、道路も線路も雪に覆われています。

 

JR九州長崎支社によると、24日夜、佐世保、喜々津両駅では約150人が車中泊したそうです。

えー!

目の前の駅の列車の中で一夜を過ごした人たちがいたなんて・・知りませんでした。

お疲れ様でした。

また、竹松駅で止まった列車の乗客14人は近くの県消防学校で宿泊。

長崎駅と周辺施設で約60人、長崎市立図書館内で約130人が一夜を明かしたとのこと。

わずか17cmの積雪で、帰宅困難となる長崎県! 

 

また、もっとも多くの県民が受けた被害は、水道管破裂による断水です。

NBCニュースによると、

3日前から続いた寒波の影響で、長崎県内の各地で水道管の凍結や破損による漏水が相次ぎ、この影響で断水、停水が広い範囲で出ている。

長崎市では琴海地区のおよそ5千世帯で25日夜8時頃から停水。これは水道管の凍結・破損で漏水が多数発生し、水を各世帯に送る配水タンクの水位が異常に低くなったためで、同じ理由による停水や断水は長崎市内の他の地域でも発生しているが、水道局でも詳しい数は把握できていないらしい。

県内ではこのほかにも午後4時現在、わかっているだけで諫早市のおよそ1万2000世帯、平戸市のおよそ1万世帯、佐世保市のおよそ7千世帯、南島原市のおよそ5千世帯、対馬市のおよそ4600世帯、新上五島町のおよそ3600世帯のほか五島市、松浦市、雲仙市など、県内の広い範囲に及んでいて、合計の世帯数は5万5千世帯を超えている。

県は午前10時に災害警戒本部を設置。同時に自衛隊に災害派遣を要請し、松浦市、対馬市、南島原市、平戸市などに給水車を派遣し対応している。

また、各市や町では配水池やタンクの水量が大きく減少しているため、今後も大規模な断水がおきる恐れがあるとして、各家庭に対し節水に協力するよう呼びかけている。

とのことでした。

5万5千世帯ということは、10万人以上の県民が断水・停水の不自由な生活を強いられているということですね~

ライフラインに関することは、行政はもう少ししっかり取り組んでほしいものです。

ハコモノ(ダムなど)だけを造っても、配水管が古くなっていたり、質の悪い管を使っていたりしては意味がない。

ハコモノにお金をかけるより、今あるものをきちんとメンテナンスして安全安心な状態にするのが先決!

 

と思っていたら、こんな情報を見つけました。

 
 
佐世保市役所さんの写真
 

水道管の破裂などの影響で、市内で断水が発生しています。
断水に伴い、本日1月26日(火曜日)19時より随時、臨時給水を行います。
また、現在水が出ているところでも、今後断水する可能性がありますので、ご注意ください。

この佐世保市水道局からの情報をシェアした佐世保市民の方のfacebookページには、
 
このようなコメントが添えられていました。
 

取水できないのではありません古い大正時代の導水管だらけが原因です。

石木ダムは必要ありません。導水管の交換が先決な佐世保市です。

市議会、県議会のみなさん猿の声聞こえますか?

やっぱり小回り効かない日本の行政ですね。大統領制が必要ばい。

石木ダム建設予算を導水管交換予算に回せばいかがなものか?

これでは市民に節水呼びかけても無駄ですね。

市民および水道局員を苦しませるな。政治家殿。

 

全く同感です!   

 

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観測史上初の積雪を記録!

2016-01-24 | 佐世保・長崎

今朝はやけに寒いな~と思って、窓を開けてみると・・

すごい雪です!

5cmほどはあるでしょうか?

そう。5cmでもすごいんですよ、佐世保では。

しかも、佐世保の街のど真ん中に雪が積もることなんて、滅多にありませんから。

 

思い切って、ベランダに出て北の方を見ると、

わー!吹雪です!

写真がピンボケしているのではありませんゾ。

ほら!

左から右に、横殴りの吹雪が…見えるでしょ?

 

新聞を取ろうと廊下に出てみたら、

廊下にまで雪が…!

初めてです~

廊下に雪が積もっているのを見たのは。

佐世保に越してきて、8回目の冬にして初体験。

郵便受けのある1階まで降り、右手の窓から外を見ると、国道も真っ白!

エレベーターで一緒だった方は、車で行くのは怖いから、今日はバスにしますとおっしゃってました。

 わたし、今日は何も予定がなくてよかった~

 おとなしくパソコンの前で丸くなっていよーっと!

などと思ったのでありました。

 

そして、夕方のニュースによると、

 

積雪は午後5時現在長崎で17センチと観測史上最深を記録しました。

積雪のため、長崎空港発着の空の便は終日、欠航

高速道路も各地で通行止めとなり、バスや鉄道各社も運転を見合わせていて、

足止めとなった観光客のために、長崎市は、さきほど午後5時半、

長崎駅に近い市立図書館を避難所として開設しました。

あす午後6時までの雪の量は、多いところで20センチと予想され、

交通機関への影響が長引く恐れがあります。

 

なんと!わずか17cmほどの雪で生活困難地域になってしまうとは…

それにしても、よかった~

一日早く、この寒波が襲来していたら、昨日は東京から戻れないところでした。

ホッ!

 

この寒さは沖縄にも達し、名護市で、午後10時半頃、みぞれが観測されたそうです。

沖縄本島でみぞれが観測されるのは初めてとのことで、気温も5度を下回り、

記録的な寒さになっているようです。

 

そして、沖縄と言えば、気になっていた宜野湾市長選挙

残念な結果となってしまいました。

  ▽佐喜真淳(無・現)当選、2万7668票。
  ▽志村恵一郎(無・新)2万1811票。

佐喜真氏は、移設計画の具体策には触れず、ただ普天間基地の早期返還を政府に求めると訴えたのが功を奏したのでしょう。

一方、志村氏は、翁長知事と共に辺野古への移設に反対すると訴えましたが、地元の人にとっては、難しい選択となったのかもしれません。

 

負けは負けですが、でも、これだけの市民が、

我が市だけ基地を撤去できればそれでいいとは考えず、

辺野古への移設に反対の意思表示をしているのは、すごい!と思います。

 

翁長知事は、どうか今まで通りの方針で頑張ってほしい!  

 

今日の東京新聞、「平和の俳句」で選ばれたのは、これでした。

  沖縄を僕は支持する君どうする

 

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ゆるす心

2016-01-05 | 平和
アメージング・グレイスは私の好きな歌です。
ジョン・ニュートンの作詞による賛美歌でゴスペルの名曲と言われています。
讃美歌の歌詞はピンときませんが、その旋律が好きです。
 
自分で歌う時は、山ノ木 竹志さんの訳詞で歌います。


1.海に生まれ 旅をつづけた
  みどり深き 森を抜け
  幾千万の月日 重ねて
  我ら 人類(ひと)と 成りぬ

2.人間(ひと)に生まれ 旅をつづけた
  果てなき荒野 さまよい
  幾千万の生命(いのち) 流れて
  我ら この地に 在り

3.畏れ知らぬ 愚かな旅人
  戦(いくさ) 憎しみ 涙
  幾千万の試練 超えて
  我ら 共に 立つ

4.恵み深き みどりの大地
  惑星(ほし)よ 海よ 森よ
  幾千万の生命 育み
  救いたまえ 我ら

  幾千万の生命 照らして
  共に 歩みたまえ 
 
 
この歌詞ではもちろんなくて、本来の讃美歌ですが、オバマ大統領がスピーチの途中で突然歌いだしたそうです。
その様子がユーチューブにアップされていました。

 
そしてそのことが元旦の朝日新聞にも紹介されていましたので、転載させていただきます。
 
 
アメージング・グレース オバマが歌った、ゆるす心
 
朝日新聞 2016年1月1日05時00分
 

かつて奴隷取引の拠点だった米南部サウスカロライナ州チャールストン。ここで昨年6月、白人至上主義の男に射殺された牧師ら黒人9人の追悼式があった。

大勢の参列者を前に、黒のスーツに身を包んだオバマ大統領が壇上に立った。

力強く進んでいたスピーチが、突然止まった。

沈黙が10秒ほど続いた。

犠牲者の同僚であるロニー・ブレイルスフォード牧師(57)が前方をうかがうと、オバマ氏は5メートルほど先の演台で下を向いていた。

「何を言おうとしているのかな」。そう思った直後、オバマ氏は伴奏なしで歌い始めた。

《アメージング・グレース なんと甘美な響き 人でなしの私を救って下さった》

たちまち総立ちの大合唱に。天を見上げ、涙を流す人もいた。

ふだん冷静に振る舞う大統領が、この日は犠牲者一人ひとりの名を、叫ぶように読み上げた。

「事件直後の遺族の行動から、大統領はこの歌を選んだと思う」。ブレイルスフォードさんは振り返る。

追悼式の1週間前。逮捕された容疑者が出廷した。遺族は一人ひとり、モニター越しに男に語り掛けた。

「あなたは私から大切な人を奪いました。もう彼女(母)と話し、抱きしめることもできません。でも私はあなたをゆるします」

「私は自分がとても憤っていることを告白しますが、憎むことはありません。ゆるさねばなりません。あなたの魂のために私は祈ります」

地元の教会で23年、ゆるすことの意味を説いてきたブレイルスフォードさんもその言葉に圧倒された。

     *

賛美歌アメージング・グレースの作詞者はジョン・ニュートン(1725~1807年)。奴隷貿易に長年携わった後、牧師になった英国人だ。

「彼は大勢のアフリカ人奴隷の売買に手を染めた。罪の償いとゆるしを求め、この歌を作ったのでしょう」

やはり追悼式に参列した同州下院議員のジョセフ・ニールさん(65)は話す。歌は海を渡り、米国で広く親しまれるようになった。

「奴隷制は米国を分断し、南北戦争の原因にまでなった。その後も、この歌は差別にあらがう歌として歌われてきたのです」

1960年代にはミシシッピ州の公民権運動家ファニー・ルー・ヘイマーがこの歌を路上で歌った。「彼女は警察官から瀕死(ひんし)の暴行を受けても、ゆるすことを歌った。この歌はアフリカ系米国人に、苦難に耐える勇気と強さを与えてきた」

オバマ氏の歌声への熱狂的な反応は、今も苦難にある人々の琴線に触れたからだとニールさんは考える。

     *

昨年12月。サウスカロライナ州コロンビアの黒人教会を訪ねた。礼拝でコリー・ローリック牧師(63)は直前に起きたカリフォルニア州の銃乱射事件の犠牲者を悼み、信者とアメージング・グレースを唱和した。

ローリックさんは「ここの部分が特別です」と言い、その一節を朗読した。

《多くの危険と苦労、誘惑を乗り越え やっとたどりついた こんなに長い道のりを無事に来られたのも神の恵み 神の恵みは私を故郷にも導いてくださる》

退役軍人のロバート・ジョンソンさん(74)は言った。「私たちアフリカ系は、奴隷制度や人種隔離をくぐり抜けてきた。この歌詞を聴くたびに、全ての記憶が脳裏によぎるんだ」

ジョンソンさんは、軍での体験を思い出す。

白人兵士が飲食店で座って食事している時も、黒人は「向こうへ回れ」と追い返された。裏手に回ると、店の壁に開いた穴からパンが出てきて路上で食べた。

「国家のために戦おうという時に、その国で座って食事できなかった」

半世紀前の記憶。それでも、今も胸が痛む。

独立宣言で「平等」をうたった米国は今年、建国240周年を迎える。人種や宗教に起因する憎悪犯罪はなおも絶えない。7年前、初のアフリカ系大統領として華々しく就任したオバマ氏の任期は残り1年。彼が掲げた「一つのアメリカ」の理想は、いまだ遠い。

それでも、ローリックさんは「ゆるし」を説く。

「我々の歴史は、痛みの歴史。何か被害を受けた時、ゆるせなければ、いつまでも憎しみに心を支配される。ゆるすことは、自らを解放することなのです」

隣のジョンソンさんが身を乗り出して言った。「(何が起きても)私たちは前進しないといけないからね」。ローリックさんが「その通りだ」と応じた。2人は顔を見合わせて大きく笑った。

 (チャールストン、コロンビア〈サウスカロライナ州〉=金成隆一

     ◇

 <黒人教会襲撃事件> 昨年6月17日、米南部サウスカロライナ州チャールストンのエマニュエル・アフリカン・メソジスト・エピスコパル教会で、黒人9人が白人至上主義の男(21)に射殺された。男は「人種間の戦争を始めたかった」と供述。チャールストンは奴隷取引で栄えた港町で、同教会は1816年ごろに白人教会を脱した黒人らが設立。焼き打ちに遭ったり、創設者の1人が処刑されたりした。1960年代には公民権運動の拠点になり、キング牧師も演説した。

 

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春よ来い!

2016-01-03 | 雑感

今年の年賀状には「おめでとう」の言葉が使えませんでした。

新年早々、自分に嘘はつけなくて。

 

来年のお正月は、素直に「おめでとう」と言いたい。

そのためには、

「見ザル聞かザル言わザル」ではなく、

「見よう、聞こう、言おう」を心掛けたいと思います。

少し勇気がいるけれど・・・。

 

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2016年元旦 曇り?

2016-01-01 | 佐世保・長崎

2016年元旦午前11時の佐世保。

我が家のベランダから今年初めてパチリ。

左手の三浦岸壁に停泊しているのは、中国のクルーズ客船『中華泰山(チャイニーズタイシャン)』。

右手奥に見えるのは海上自衛隊のイージス艦と米海軍の艦船。

 

天気は晴れなのですが、pm2.5の影響で曇って見えます。

佐世保の代表地点大塔の数値は36μg/m3。平均値を超えています。

平均値35を超えたら、赤ちゃんとの外出を控えたり、洗濯物を外に出さない等の注意が必要なのだそうです。

 

そして、この曇り空は、この国の今を現わしているような気がします。

東日本大震災被災地の復興が足踏みしています。

原発の再稼働が次々に具体化し始めています。

昨年の安保法制の制定で、ここ佐世保市に多く住む自衛隊員の家族も不安を募らせています。

そして、石木ダム。

県は昨年の農地の強制収用に引き続き、宅地の収用手続きも進めています。

個人の財産権も、居住権も、降伏を追及する権利も顧みず、

必要性のなくなったダム建設のために13世帯の家々や豊かな自然を水の底に沈めようと…。

13世帯の半世紀にわたる抵抗と沖縄の闘いが重なります。

民の思いが届かないこの国の政治。

私たちは未だ民主主義を手にしていないのではないか?

戦後世代の私たちは生まれた時から日本国憲法の下、平和を当たり前のように享受し、

それと同じように民主主義も手にしていると思っていたのは錯覚だったのかもしれない。

 

それでも、決してくさったり諦めたりはしない。

いつでも、希望と、信じる心だけは持ち続けたい。

信じて、自分にできることを、やりつづけたい。

2016年元旦の今の実感です。

今年もよろしくお願いします。

 

 

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