20日から風邪気味で調子が悪く、石木の座り込みがお休みの土・日にゆっくりと寝ていようと思っていたのに…。
長崎の知人から、写真家の大石芳野さんの講演会をやるのでぜひ来てほしいとのメールが飛んできた。
だいたい今日、長崎では東京新聞の望月衣塑子さんの講演会が予定されている。気分が良かったらそちらに行こうと思っていたくらいなのだ。
きっと参加者が少ないので、私にまでSOSを出したのだろう。
毎月「19日佐世保市民の会」のデモにも長崎から参加してくれているし、これは行かなければならないだろう。
長崎はランタンフェスタの真っ最中で、浜の町は人でごった返している。
その中を抜けて、市民会館へと向かった。
主催者は心配そうな様子だったが、70名ほどの参加があり私も他人事ながらちょと安心した。
大石さんは74歳。体は大丈夫なのだろうかと心配になるほどほっそりされていたが、お年よりずっと若々しく、やはり第一線で頑張っている方は違うんだと思わずにはいられなかった。
話しはお世辞にも上手とは言えなかったが、自分が撮られた写真を示しながらの誠実な話し方が心に沁みた。
フクシマから遠く離れた九州に住んでいると、いまなお続いている原発事故の被害もどこか他人事のように思ってしまっている。
こんな自分ではいけないと改めて思い、毎年フクシマの子供たちを長崎に呼んで保養を行っている知人たちに頭が下がる思いだった。
しかし、話によるとその保養が批判されているのだという。
「フクシマを差別している。」という声が上がっているとのこと。
本来一般人1年間にが浴びていい放射線量は1ミリシーベルトだったはずだ。
それを20ミリシーベルトまで引き上げて、「汚染されている故郷に帰っていい」とする帰還事業を推し進めているのは国ではないか!
フクシマの現在をもっと知りたくて、大石さんの写真集「福島FUKUSIMA土と生きる」を買った。
これからしっかり見ることにしよう。