今日
あと一日で今年が終わる年の瀬、そして、私にとっては記念日でもあり…。
家族や友人たちから、有形無形の優しさが手渡される、幸せいっぱいの日。
今年もそんなほっかほかの温かい胸の中に、
なぜかすーっと隙間風のようなものを感じて…
昔よく歌った「神田川」の一節に、こんな歌詞がありました。
若かったあのころ 何もこわくなかった
ただ あなたの優しさが こわかった
その気持ちに似ているかもしれない・・・
テレビをつけると、
毎日派遣労働者やリストラされた人々の厳しい現実が語られ、
公園や駅で眠るホームレスの姿が映され、
住む所はあってもわずかな年金生活で病気の治療も受けられないお年寄りなど
近年の凄まじい経済格差を実感します。
私は、その様子を50インチのTV画面を通して、暖かな部屋で、おなかいっぱい飲み食いしながら見ている・・・
海外ニュースでは、イラクやアフガニスタンだけでなく、最近はイスラエル軍によるガザ地区への空爆や、コンゴでのウガンダ人による大虐殺も伝えられ・・・
それを、私は、全く安全な部屋で、のんびりと映画を観るようにながめている。
ニュースとして流れなくても、世界中のあちこちで飢えて死んで行く人々は日々たくさんいる。
きれいな飲み水がないために伝染病で苦しみ力尽きるこどもたちもたくさんいる。
そのことを私は知っている。
でも、今の私は彼らとはまるで別世界で飢えや戦に怯えることなく、のうのうと暮らしている。
彼らのことを思うと、申し訳ないと感じながら、でも、こちらの世界に生まれてきてよかったなどと内心ほっとしている自分がいる。
そして、そんな後ろめたさに蓋をして、今日を楽しませてもらいました。
佐世保の街は、この時季、イルミネーションで華やかです。
きっと皆さんの街と同じように。。
(こちらはハウステンボス内のお城です)