佐世保便り

2008年7月に佐世保に移住。
海あり山あり基地あり。そしてダム問題あり。
感動や素朴な疑問など誰かに伝えたくて…

川原のグラウンドゴルフ大会

2014-10-05 | 石木ダム

今日は川棚町岩屋郷川原地区の皆さんのグラウンドゴルフ大会に参加。

台風接近中のため、佐世保を出る時はものすごい強風で、歩くのがやっと。

これじゃあ行っても中止だろうな~と思っていましたが、

小高い山の上の会場に着いてみると・・・あら不思議。

風も雨もなく、暑からず寒からず、ちょうどよいゴルフ日和でした。

おばあちゃんたち、とっても巧いんです!

グランドゴルフ初心者(2回目)の私は、80代のおばあちゃんに遠く及ばず・・

参りました!

 

1ゲーム終わったところで、大昼食会!

私なんて、実はこれが楽しみで参加したようなもの。

真ん中の栗の渋皮煮、絶品です。

お店のお寿司ではありません。

すべて手作り。

地産地消です。

川原の女性たちの料理の腕前は皆一流!

映画監督の大西暢夫さんも、ご馳走にカメラを向けています。

名古屋から熊本の五木村に行く途中にたまたま寄って下さったそうですが、

なんていいタイミング!大西監督は相当鼻が良さそうです。

 

新潟の幻のお酒(名前は・・忘れました)とやらを、1つのコップで回し飲み。

よ、いい飲みっぷり!

日本酒が苦手な私も美味しく感じました。

大熊先生、ご馳走様でした。

 

みんなが美味しく食べている傍で泣いているのは I さんちのお孫さんのK君。

「人生初心者」と書かれたTシャツがカッコイイ。

 

お腹いっぱい食べて、食後にもう1ゲームやって、

ご馳走をいっぱいお土産にもらって、

本当に楽しい一日でした。

ここ、川原には、こんなに豊かな暮らしが続いています。

先祖から受け継いだ豊かな土地に感謝して、皆が米や野菜を作り、それを料理して、

13世帯が家族のように食べて笑っておしゃべりをして・・

この小さな幸せをどうか壊さないでほしい。

奪わないでほしい。

無駄なダムのために。

必要のない石木ダムのために。

川原地区を水に沈めないでください!

 

ご存知ですか?

アケビの実です。

今日、初めて見ました。

こわごわながら、初めて口にしました。

美味しいとは思わなかったけど、なんだか「自然」を感じる味がしました。

 

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石木ダムの漫画 ダムのツボ

2014-01-12 | 石木ダム

昨日の西日本新聞のこの記事をご覧になった方は、たぶん少ないのではないか…

と思い、ご紹介します。

 

いしまるほずみさんが描いた『ダムのツボ』について書かれています。

長崎県民なら多分誰もが知っている「石木ダム」。

もう何十年も懸案の重要政策ですから、新聞テレビのニュースでよく見聞きしますよね。

そういう意味で、誰もが知っている。

でも、その中身について…、建設目的は?その効果は?その費用はどのくらい?

なんてことをきちんと知っている人は、そんなに多くないんじゃないかな~

 

アタシには直接関係ないし・・

難しいことは、専門家にお任せすればいいし・・

なんて、つい思っちゃいますよね。

でもね、私たちの税金がガバっ!と使われるんですよ。

無駄なことには使われたくありませんよね。

だって、貧乏な長崎県の台所は火の車(H23年度の財政力指数は0.29で、全国最低ランク)

だから福祉や医療、教育の予算はどんどん削られていってるんだもの、

税金の使い道には、私たち自身がしっかり関心を持って目を光らせていなければ…ね。

 

そういう意味でも、石木ダムが莫大な税金を投入するに足る建設事業なのか?

考えてみたいですよね~

でも、県の説明書など読んでもチンプンカンプンだし、

数字の羅列を見るだけで眠くなるという、そこのアナタ!

この『ダムのツボ』なら、楽しく理解できますよ。

アハハ・・と笑いながら読んでるうちに、

ふ~ん、そういうことだったのか~と、目から鱗です。

 

え?

なんで知ってるのって?

知ってますとも!

この『ダムのツボ』を発行したのは『石木川まもり隊』で、私もそのメンバーだから。

読んでみたいな~と思われた方は、こちらにアクセスしてくださいね。

http://blog.goo.ne.jp/hotaru392011/e/846fbdb0b695e9cfa5c3f0ff19e537fc

 

よろしくお願い致します。 

 

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石木ダムの目的は、ダム建設そのもの・・

2013-04-22 | 石木ダム

これは、先月開催された石木ダムに関する公聴会で、

地権者のお一人が公述なさった原稿の一部です。

ここで、元佐世保市長である桟氏が、重大な発言をしていたことが公になりました。

 

つまり水不足に困っていた佐世保市は独自に水時給計画を立ててきたが、

それはことごとく県によって拒否されてきた、

なぜなら石木ダム計画があるからと。

佐世保市の計画が実現していれば、あれほど大きな渇水被害はおこらなかったと。

 

この発言について精査するよう市議会の委員会で要請された水道局は、

そのようなことを裏付けるものはなかったとの調査報告書を提出しました。

が、その調査というのは、当時の水道局職員やダム事務所職員などへの聞き取りだけで、

市長からその話を聞いたというご本人には何の問い合わせもありませんでした。

 

そこで、先週金曜日の19日、地権者のお二人が佐世保市水道局を訪ね、

その発言を裏付ける当時の新聞記事を提出しました。

 

 

この記事の渇水のところを読めば、

地権者の話が真実であることは明白です。

 

当時まだ現役だった桟市長が、朝日新聞記者のインタビューに答えて語っています。

佐世保市が石木ダム以外の水源対策を計画すると、県が圧力をかけてきた、

「石木ダム計画に影響しないように」と釘を刺してきたと。

ダム以外に水源を確保すると石木ダム不要論に繋がるからと。

 

やっぱり・・・。

石木ダムを造る目的は、

佐世保市民のための水源確保、佐世保市の水不足の解消のため、

などではなく、

本当は、ダム建設そのものだったのですね

 

それが公共事業?

誰のための公共事業???

                              

 

 

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公聴会終わる

2013-03-24 | 石木ダム

やっと公聴会が終わりました。

石木ダムの公聴会です。

と言っても???の方も多いかもしれませんね。

 

私が住んでいる佐世保市のお隣の川棚町に、石木川という小さな川があって、

そこに大きなダムが造られようとしています。

50年も前に持ち上がった計画です。

でも、そこに住んでいる人たちは、こんな素晴らしいふる里を水の底に沈めたくない、

豊かな自然を守りたい、子どもたちに残したいと頑張ってきました。

頑張りきれなくて去っていった人もたくさんいましたが、

未だに13世帯の家族が仲良く団結して、住み続けています。

石木川にゴロゴロ転がっている石よりも堅い意思を持った人々です。

困り果てた事業者(長崎県と佐世保市)は、3年半前に事業認定を申請しました。

合法的に国民の土地を取り上げることのできる法律「土地収用法」に則って、

土地を手に入れようというわけです。

 

しかし簡単にはいきませんでした。

なぜなら、この計画はもう時代遅れ。

今や佐世保の人口も減って、節水機器の普及で水需要も減り、水不足とは言えなくなってきたので、

わざわざ石木川にダムを造る必要がなくなってきたのです。

しかも、川棚川の洪水対策という理由も、石木川の流域面積を考えたとき、

その効果は全く期待できないと専門家にバッサリ否定されました。

それでも、県や市はあれこれ理由をつけて、うまく数字合わせをやって、

未だに石木ダムが必要!石木ダムは佐世保市民の悲願!などと言っているのです。

 

そこで真実に気づき始めた市民県民が立ち上がって、国へ意見書を送ったりしました。

ダム推進派も陳情に行ったりしました。

国は賛成反対両方の意見を聴き、公益性を判断するために公聴会を開催することにしました。

72組の応募のうち19組が選ばれ、起業者である県・市と合わせ、

20組の意見を聴くことにしました。

それが3月22日と23日に行われた公聴会のことです。

 

詳しい内容は、こちらを見てくださいね。

http://blog.goo.ne.jp/hotaru392011/d/20130322

http://blog.goo.ne.jp/hotaru392011/d/20130323

 

地権者はもちろん、私たちも、精一杯準備して臨みました。

できるだけのことはやったので、今は少し脱力感でボーっとしています。

 

でも、どんなに一生懸命やっても、結論は決まっているのかもしれません。

無駄な努力だったかもしれません。

でも、そんな風に諦めると、何も変わらないし、

未来に対して無責任な自分になってしまうので、そうはしたくない、

だから、これからも、絶対あきらめずに、

現実に目を向け、真実を伝え、石木川を守っていきたい…

と、改めて思いました。

                                       

 

 

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最高の流しそうめん

2012-07-29 | 石木ダム

昨日行ってきました。

最高の避暑地!

石木川支流のとある場所。

ここでやるのは…

これ!

流しそうめん!

切り出したばかりの立派な竹と冷たい山水を引いてきて…

自然にこだわったまさに本格派の流しそうめん。

石木ダムに反対している川原地区に住む皆さんが毎夏楽しんでいる「流しそうめん」。

今年も誘っていただいて、喜んで出かけました。

そうめんも薬味も準備OK!

枝豆やカボチャの煮物、手作り漬物もスタンバイ。

さあ、流すぞー!

このセットをいつも一人で準備してくれる頼もし~いオジサンの声に、

早速子どもたちが寄ってきました。

ほらほら、どんどん流れてくるよ~

大人も寄っといで~

は~い!

あらら、あっという間に流れていくのね~、しっかり掬わなくっちゃ…

美味しい?

美味しいよ~、写真なんか撮っとらんで、早う食べんば…

ほーら、あげようか、お口あーんして!

佐世保のSさんは今年初参加。とても楽しそう…

う~ん、薬味が効いて最高!

だよね~

この蝶はなんという種類なの?珍しい羽の模様だね。

そうお?この辺ではよう飛んどるけど…

何故かこの蝶は、ジュンコさんのそばばかり飛び回っていました。

(帰宅後調べてみたら、イシガケチョウであることが判明。

紀伊半島以南に生息し、渓谷沿いの照葉樹林や疎林に多く、

平野部ではほとんど見られない…とのこと。

関東の平野部に長く住んでいた私が知らなかったのは当然だった)

 

こちらはカマキリに好かれて、困ってますね~

これは、タマムシ。

初めて見ました!

あの国宝「玉虫厨子」に使われたというタマムシです。

これはもう死んでいて、頭の部分がありませんでした。

ちいさな虫が乗っかっていますが、まさかこの虫に食べられちゃったとか…?

死骸とは思えないくらいツヤツヤ輝いていました、まさに玉虫色に。

後で調べたら、事典には体長25mm~40mmとありましたが、

これはとても大きかったです。

頭がなくても5cmくらいあったような…測ってないので、自信はないけど…。

私の見誤りでしょうか?

 

お腹がいっぱいになったら、子供たちは川遊び。

川の滑り台は気持ちよさそうね~と言ったら、

あっちにいるおじさんはもっと気持ち良さそうだよ~

あらら!

おじさんは川でお昼寝ですかー?

「そうだよー!背中が冷たくて気持ちいいよー!」

  

その後、こどもたちは別のおじさんと釣りを楽しんでいました。

おじさんが餌をつけてくれています。

餌は、おにぎりの残りと、そーめんですって。

そんなもので釣れるのでしょうか???

釣れたよ! ハゼだよ!

少しのあいだにこんなに釣れて…

よかったね、こうちゃん!

帰ったらお父さんやお母さんに自慢しなくっちゃね~

 

私も写真をたくさん撮ったから、

帰ったら佐世保のお友達に自慢するね。

こんな素晴らしい別天地に行ってきたんだよ~って。

そこは石木川の流域で、ダムができると水の底に沈んでしまうんだよ~

ここに行ってみたかったら、

ここを残したかったら、

石木ダムに反対しようね~って。   

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石木ダム強制収用反対の意見書を求めて請願します

2012-06-24 | 石木ダム

ちょっと遅すぎるお知らせで申し訳ないのですが…

明日、佐世保市議会で請願の趣旨説明をします。

 

(請願の内容)

石木ダム建設のために、住民の土地や建物を無理やり奪い取る、強制収用はやるべきではない。

佐世保市民はそれを望んでいない。

ダムが必要と考える人も、それだけはやめてほしいと思っている。

この市民の声を意見書として長崎県に提出して頂きたい。

(詳しい内容や文書はこちら→http://blog.goo.ne.jp/hotaru392011/d/20120610 )

 

え?あなたも強制収用反対?

ですよね~

え?あなたも佐世保市民?

え?明日特に予定は入っていないって?

それなら、是非、傍聴に来ませんか?

誰でもOKですよ。

ただし、議会事務局でちゃんと受付を済ませて下さいね。

佐世保市役所3階の議会事務局へ9:45までにいき、受付で名前や住所を書くだけです。

 

委員会日時:    6月25日(月) 10:00~

     場所:    佐世保市役所4階 佐世保市議会「石木ダム建設促進特別委員会」室

 

 

 ※ 強制収用だけは絶対しないでほしい!という市民の声を議会に届けましょう~ 

 

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石木ダム問題緊急報告会 明日開催

2012-05-30 | 石木ダム

石木ダム問題緊急報告会のお知らせです。

明日です!

 

●日時:5月31日(木)18:30~

●場所:させぼ市民活動交流プラザ(旧戸尾小学校)2階B&C室にて

●内容: 〇 国交省・有識者会議は傍聴を求める地権者に何をしたのか

       (録画上映と岩下さんからの報告)

     〇 土地強制収用の危険性と石木ダム問題の現状

●入場無料

 

一年半前に始まったダム検証。

本当に石木ダムは必要なのかどうか・・

その結果はどうだったのか?

その検証は実際どのようにおこなわれたのか?

まもなく国の結論が出されようとしている今、

私たち佐世保市民は、それを知りたいし、知る必要があると思います。

 

なぜなら、石木ダム建設事業には、私たち佐世保市民の貴重な税金が投入され、

水道料金にも跳ね返ってくる!

だけじゃなく・・・

このダムの最大の目的は、佐世保市民のための水源確保です。

だからこそ、県の事業と言いながら、

佐世保市も共同事業者となり、多額の事業費を負担しているのです。

 

つまり、佐世保に住む私たちの暮らしをより豊かにするために、

他の自治体=川棚町の自然と、ダム建設予定地の人々の暮らしを破壊しようとしている、

(電気を大量消費する東京都民とそのための原発をかかえる福島県民の関係と似ている)

のですから、それが本当に必要なものかどうか、

私たちはそれを本当に望むのか、

行政任せではなく、市民一人ひとりが真剣に考え、向き合うべきだと思います。

 

もちろん佐世保市民だけでなく、長崎県民全体に関心を持って頂きたいことです。

多くの方々のご参加を願っています。

 

                               

 

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25回目の・・・

2012-05-28 | 石木ダム

ここはど~こだ?

 

ヒント?

ヒントは・・・25回目のお祭りです。

 

第2ヒントは、今時なので・・・ホタル祭りです。

 

第3ヒントは、佐世保市の隣・・・川棚町です。

 

まだわからない?

これが最後のヒント。

石木川のほとりです。

 

ピンポーン!

そうです!

川原のほたる祭りです。

 

行ったことないって?

こんなお祭りです。

http://blog.goo.ne.jp/hotaru392011/d/20120527

 

来年はあなたも、是非来て下さいね。

ホタルとご馳走が待ってますよ。

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「石木ダム事業継続」を『有識者会議』了承

2012-04-27 | 石木ダム

昨日のTVニュースは、どこも小沢無罪判決一色。

国交省の「第22回 今後の治水対策のあり方に関する有識者会議」に関する情報は、

ようやく今朝の新聞に掲載されました。

 

こちらは長崎新聞です。

長崎から急きょ上京した地権者3人。

その傍聴を求める必死な声が聞こえるような写真です。

彼らに同行したフリージャーナリストの報告によると、

地元住民の傍聴を阻むために立ちはだかった国交省職員は約150人!!

なぜそれほど彼ら「有識者」は、密室でやりたいのでしょう??

 

そうではない委員もいたようです。

西日本新聞によると、

 

もっと開かれた場所で議論した方がいい」と発言した委員がいます。

しかし、その声も、

県の報告書には実現性の見通しが明らかにされていない」という声も、

結果的には生かされませんでした。

 

というより、その会議を傍聴した前述のフリージャーナリストによると、

多数の『有識者』が、その声を「よってたかって曲げ」て、

「地域の方々の理解が得られるよう努力することを希望する」という結論にもっていったようです。

 

99%予想していた結果ですが、

それでもやはり残念です。悔しいです。

「コンクリートから人へ」と宣言した、あの民主党はどこに行ってしまったのでしょうか。

 

 

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第33回 3・14団結大会

2012-03-12 | 石木ダム

昨日は、一日、川棚町の川原で過ごしました。

第33回目の「3.14団結大会」の日でしたから。

 

3.14団結大会って何?と思う方は、こちらを見て下さいね。

 http://blog.goo.ne.jp/hotaru392011/d/20120311

 

石木川周辺のゴミ拾いを手伝い、団結集会と交流会に参加し、元気をたくさんもらいました。

石木川周辺は、今年も菜の花がはつらつとして咲いています。

水辺のネコヤナギも生き生きと枝を広げ、その先のフワフワ綿毛が何とも魅力的でした。

 

魅力的と言えば、今年の大会決議文は、チョー魅力的!

例年のように、石木ダム建設に反対している地権者の方が書かれたものです。

参加者の誰もが絶賛!

地権者全員の思いを率直に、有りのままに、スパイスもたっぷり効かせてありますよ。

以下貼り付けますので、しっかりご鑑賞ください。

 

 

               決  議  文

 

 今年度はいいことがいくつかあった。

一つ、「おまえの面(つら)は見とうもなか」と嫌われた朝長佐世保市長も、動けない日々が続いている。私たちにとって、今年の正月は静かで良か正月だった。

 

二つ、付け替え道路工事ストップ続く。山は動かなかった。おそらく長崎県は、平成二十一年度の補助金を国へ返還することになろう。無駄な予算消化にならずよかった、よかった。

 

三つ、川棚、佐世保に続いて県庁所在地の長崎市でも石木ダム反対の拳(こぶし)があがった。「石木川の清流とホタルを守る市民の会」が八月二〇日に設立された。そして大きな成果をあげようとしている。私たちの運動を側面から支えてくれる頼もしい仲間である。

 

四つ、「本当に必要?石木ダムはいらない全国集会」大成功。市民が少しずつ反対を表明しはじめた。石木ダム建設反対全国集会の盛り上がりは、普段の活動が全国の仲間に「励ましと勇気」を与えたということだろう。「心を籠(こ)めれば人は振り向いてくれる」ことを強く感じた一年だった。

 

 五つ、国の有識者会議が流会した。傍聴は当然の権利だ。国交省の思いどおりにさせてはならないと、楔(くさび)を打ち込んで、いよいよ石木ダム反対運動も全国区だ。

 

思うに、今まで私たちの闘いは、県や国の動きに合わせて行動してきた。それは、後手後手の運動であり行動であった。これでは、石木ダム推進の動きがいつまでも止まらない。先手、先回りの知恵と行動が必要だ。「策(さく)無き者は少兵にも負ける」歴史が伝える戒めである。一人一人の力は小さいが、知恵と策で必ず勝てる。この一年余りの間に感じた「本当は石木ダムはいらない」という世論の拡大に自信を持とう。石木ダムは建設の必要がないのだ。私たちが犠牲になる必要は全くないのだ。

「人口減少社会」が到来し、佐世保市の人口も確実に激減する。今のままでも、水は十分足りることになる。しかも借金財政にあえぐ日本、特に長崎県はダム建設どころではないはずだ。

 

反対運動の輪は広がり続けている。この輪を更に強固なものにするのは、「決してこの土地を渡さない、この地を離れない」という信念である。全国の闘う仲間と共に住民無視の石木ダム建設計画にしぶとく抵抗していこう。

「石木ダム建設計画白紙撤回」、明るい明日に向かって

右決議する。       二〇一二年三月十一日

     石木ダム建設絶対反対同盟 第三十三回三・一四団結大会

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