久しぶりに諫早に向かいました。
車窓から眺める景色のなんて穏やかなこと!
真っ青な空にすじ雲が・・
秋ですね~
と、のんびり空を仰ぐ幸せ。
いつまでも続いてほしい。
どこまでも広がってほしい。
遠い異国の地では、この美しい空からミサイルが飛んでくることに怯えている人もいる。
この国もいつかそうなるかもしれない・・そんな不安を感じさせる現政権の動きに鈍感であってはならない。
そんな気持ちで、今日の講演会場にむかいました。
講師の柳沢協二さんは、日本の防衛官僚でした。
2004年から2009年まで、第2次小泉内閣以降歴代内閣の下で、内閣官房副長官補(安全保障・危機管理担当)を務めた方。
防衛のスペシャリストです。
その方が、今回の安保法制はまちがっている。
集団的自衛権の行使、アメリカに追随する抑止力では、日本の平和は守れないと断言しています。
国際地政学研究所理事長という専門家の視点から、日本の弱点を指摘。
大陸に近い島国の日本に、たくさんの米軍基地がある。
大陸と米国の戦争になれば、米国は日本の基地からどんどん出撃しガンガン攻撃する。
大陸からのミサイルは米国本土には届かない。
日本にある米軍基地が攻撃目標となる。
安倍さんは日本をアメリカの盾にしたいのか?
日本の防衛に効果をあげるのは米軍に同調することではなく、日本ブランドを守ること。
テロの多い中東諸国における日本ブランドとは、
アメリカによる原爆の惨劇から見事に復興し世界の経済大国になった国、
そして70年間一度も他国を攻撃していない国、
一発も撃っていない自衛隊が守る国なのです。
2004年~2006年、イラクのサマーワに派遣された自衛隊員に「一人の犠牲者も出なかったのは、
一発も撃たなかったからだ」と何度も強調されました。
当時の自衛隊員の制服は緑色でした。
砂漠の地に紛れる迷彩服の米軍とは一線を画し、砂漠では一番目立つ色の緑を選択しました。
我々は闘いに来たのではないとの意思表示だったそうです。
それでも数回、自衛隊の宿営地にイラク軍の弾が飛んできました。
でも、自衛隊は撃ち返さなかった。
そして水の補給や道路の復旧に尽力する自衛隊の姿を見て、
地域の権力者たちが自衛隊を守ってくれるようになりました。
これが日本ブランドなのですネ!
そんな貴重な日本ブランドを捨てる道を、強行採決までして、なぜ安倍政権は突き進むのでしょう?
国民の意思や願いを無視した政権。
憲法をも無視した政権。
しかし、その許しがたい安倍政権が、なぜか自民党の中では肯定されています。
無投票で新総裁に再任されました。
柳澤さんは言います。
来年の参院選で野党が過半数を取ることが大事。
このできてしまった法律を使わせないこと。
それには、何が何でも、この法律に反対する議員の数を増やさなければならない。
国会承認に60日ルールは無い。
衆議院で承認しても、参議院で否決すればよい。
法律があっても、それを運用しなければ意味をなさない。
確かにそうですね。
それを知っている若者たちは、諦めていません。
可決された後も、デモは続いています。
http://mainichi.jp/movie/movie.html?id=901003671002
それにしても、この声が、自民党議員にはなぜ届かないのだろう?
全員耳鼻科に行くべし!