石木川まもり隊

石木川を守ること  それは里山を守ること  それは海を守ること  それは未来を守ること  
ここにダムは要りません

工事差止仮処分 第1回審尋

2016年05月16日 | 訴訟

歩道に並ぶ長蛇の列!

バーゲンセール?有名人のサイン会?宝くじ?ではありませんよ〜

今日は、石木ダム工事差止仮処分の第1回審尋の日。

長崎地裁佐世保支部前で、門前集会がおこなわれているところです。

100名近い人が集まりました!

 

でも、今日の法廷401号室に入れたのは50名のみ。

仮処分は通常の裁判と違って、傍聴は認められません。

だから報道人も入れません。

申立人(=原告)のみです。

私たちは原告席に座るべきですが、人数が多過ぎるので、傍聴席で見守りました。

 

しかし、実際のところ、「内容はさっぱり・・・」というのが本音でした。

裁判長の声が申立人の後方の席まではほとんど届かなかったのです。

(マイクはあるのに、何故か使われませんでした)

ただ、何となくわかったのは、裁判官が拘った質問は県側にとっては意外だったようで、

即答できず、弁護人は何度も県の職員と話し合っていました。

 

審尋終了後、中部地区公民館で報告集会を開き、弁護団から詳しい説明を聞きました。 

説明によると、県側の答弁書に書かれているのは次のようなこと。

 ● この申立は行政訴訟法44条に抵触し、守るべき権利にはあたらない

 ● 付替え道路の工事場所はすでに県の土地で、問題はない

 ● まだ実施していない工事が多いので止める必要がない

行政訴訟法44条とは、「行政庁の処分その他公権力の行使に当たる行為については民事保全法に規定する仮処分をすることができない」というもの。

なので、この件は行政訴訟でやるべきで、民事訴訟でやるべきことではない。

なので、速やかに却下されるべき、というのが県側の最大の主張です。

 

ところが、今日の審尋では、この44条に関する話は全く出てきませんでした。

裁判官は関心がなかったのか?問題ないと思ったのか?

定かではありませんが、門前払いにする気は無いということだと思われます。

 

逆に、裁判官が拘っていたのは工事の特定。

それぞれの工事の場所や時期、またそこは取得済みの土地なのか、債権者との関係は等々。

平山弁護士の説明によると、それらは工事差止の決定をする場合に必要な内容だとのこと。

裁判所が差止の可能性が皆無だと思えば、質す必要のないこと。

それを聞いて、私たちにもようやく今日の審尋の全体像が理解ができ、

また希望の灯がポッと灯った気がしました。

県側の弁護人にとっては、それは意外だったので、工事についてすぐに答えられなかったのでしょうか。

 

いずれにしても、県側は工事について詳細が分かる資料を提出すること、

またこちら側は、県側の答弁書についての反論書を提出することを確認し、

2回目の審尋は、7月19日11:00〜と決まりました。

 

次回も、出頭者がたくさん集まりますように! 

 

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県「裁決申請」 全ての土地の収用に向けて

2016年05月11日 | 強制収用

石木ダム事業で県「裁決申請」 収用対象 全てが手続きへ

NBCニュース

 

長崎県は11日、ついに残り9世帯の家屋や土地を強制収用するための「裁決申請」を行いました!

これで、こうばる13世帯全部の土地を強制収用するという意志を明確にし、そのための手続きに入ったのです。

 

今回新たに収用採決を申請した土地はおよそ9万平方メートル。

そこには、あの川原公民館も含まれています。

川原住民の会議室であり、集会所であり、宴会場であり、イベント会場でもある、名物公民館です。

 

毎月5団体による連絡会議もここでやります。昨日もやったばかり。

先月はピースボートのお客様がやってきましたが、どんなお客様でも、団結料理で大歓迎。

知事や国会議員がやって来た時も、ここで意見交換。

こうばる住民の、笑いと怒りがいっぱい詰まった心臓部なのです。

 

そんなこと、県は「知ったこっちゃない」と言わんばかり。

何が何でも造る!ということのようです。

現在審理中の4世帯の家屋を含む、およそ3万平方メートルの土地も、まもなく裁決が出るのでしょうか?

 

記者会見で県土木部の吉田慎一次長は、

「歩み寄れる部分を模索するなかで、もしかすると一度に解決することも淡い期待を持っている」

と語ったようですが、本気でそんなことを考えているなら、よほどおめでたい方ですね〜

というか、学習能力、理解力、推察力の乏しい方と言わざるを得ません。

 

こうばる住民の覚悟のほどがなーんにもわかってない!

半世紀の時の重みもなーんにもわかってない!

闘いはこれから・・・

 

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事業認定取消訴訟第1回口頭弁論 報道スクラップ

2016年04月27日 | 報道

第1回口頭弁論について新聞各紙はこのように報じました。

 

石木ダム訴訟 第1回口頭弁論 「声の無視、どこまで」 原告ら意見陳述 /長崎

(毎日新聞長崎版2016年4月26日)http://mainichi.jp/articles/20160426/ddl/k42/040/377000c

 県と佐世保市が川棚町に計画する石木ダム建設事業を巡り、水没予定地で暮らす反対地権者ら109人が国を相手に事業認定処分の取り消しを求めた訴訟の第1回口頭弁論が25日、長崎地裁(松葉佐隆之裁判長)であった。

原告の地権者らは意見陳述で「私たちの声はどこまで無視されるのか」と訴えた。国側は答弁書で「事業認定は裁量の範囲内で違法性はない」として請求棄却を求めた。

 訴状などによると、石木ダムは1975年に国が事業認可。当初から反対運動が巻き起こり、県などと地元住民の対立が続く中、国は2013年に事業認定を告示した。

現在、水没予定地で反対地権者13世帯約60人が生活しており、県は用地の強制収用手続きを進めている。原告らは「事業は公共性、必要性を欠いている。手続的にも民主主義とかけ離れた手法がとられており違法だ」と主張している。

 弁論では、原告を代表して地権者の岩下和雄さん(69)と松本好央さん(41)の他、原告代理人の弁護士3人が意見陳述した。

岩下さんは「県や町は議論を避け、工事を強行し続けてきた。私たちの声はどこまで無視されるのか。不要なダムのため、故郷を売ることはあり得ない」と訴えた。

松本さんは「生まれ育ったこの土地を子供たちに残したい。ごく普通の暮らしを続けたい。願いはただそれだけだ」と述べた。

次回期日は7月19日の予定。

 原告らのうち24人は昨年12月、「判決確定までに回復困難な損害を被る可能性がある」として、長崎地裁に事業認定の執行停止も申し立てており、25日は同申し立ての第1回審尋もあった。

国側は意見書を提出し、「事業認定の執行で重大な損害が生じるとはいえず、緊急性もない」として、申し立ての却下を求めた。

 弁論後、原告団と弁護団(馬奈木昭雄団長)は長崎市内で報告集会を開いた。

馬奈木団長は「国は、事業の遂行で何が奪われることになるか全く理解しておらず、国民の生活を何とも思わない恥ずかしい行政だ」と批判し、「皆さん、一緒に闘い抜きましょう」と呼びかけた。

 

 

 

25日夕方のテレビニュースでも各局伝えていましたが、ネット上に出ているのは以下の2局のみ。

 

                           NHKニュース 4月25日
石木ダムの取消求める裁判 

長崎県と佐世保市が川棚町に建設を計画している石木ダムについて、地権者たちがダムの事業認定の取り消しを求めた裁判が25日、長崎地方裁判所で始まり、原告側がダムには公共性はなく必要ないと訴えたのに対し、国側は洪水対策などのために必要だとして訴えを退けるよう求めました。
石木ダムをめぐって建設に反対する地権者など110人は、生活基盤を破壊し憲法で保障されている生存権を損なうなどとして、国が行ったダムの事業認定の取り消しを求める裁判を起こしています。
25日は長崎地方裁判所で第1回の口頭弁論が行われ、ダムで水没する地区に家族9人で住む松本好央さんが「地元住民の人権を無視し、強制的に進めなければ実現できないダムにどんな公共性があるのか」と述べ、ダムは必要ないと訴えました。
一方、国側は「洪水対策や水道用水の確保のために必要かつ有効な施設で公共の利益は大きい」としてダムが必要だとする書面を提出し、原告の訴えを退けるよう求めました。
石木ダムの建設をめぐって長崎県は去年8月、4世帯が所有するおよそ5500平方メートルの農地を強制的に収用したほか、ダムの建設用地12万平方メートルあまりを収用するための手続きを進めていますが、具体的な工事は地権者らの反対で進んでいません。
次回の裁判は7月19日に開かれます。
長崎地方裁判所の前では25日の裁判に先立って、地権者と支持者あわせて80人余りが横断幕などを掲げて石木ダム建設の反対を訴えました。
弁護団長の馬奈木昭雄弁護士は「石木ダムの建設によって、地域の営みや人としての尊厳が奪われてしまいます。きょうの裁判は、決して奪われてはならないものを守り抜く戦いの第一歩です」と述べました。
続いて地権者の1人で原告の岩下和雄さんが「県によって私たちの土地が失われようとしています。
ほんとうにダムが必要かどうか、裁判で問いたい」と訴えました。

 

 

石木ダム事業認定訴訟で地権者ら意見陳述

KTNテレビ長崎 2016年4月25日 18:43

石木ダム建設事業をめぐり、土地の強制収用を可能にした国の認定を取り消すよう求めた裁判の第一回口頭弁論が、長崎地裁で開かれました。石木ダムをめぐる裁判はこれが初めてで、地権者は「ダムは生活基盤も奪う」と訴えました。

石木ダム建設絶対反対同盟 岩下和雄さん「私たちのふるさとに生きつづける、ここに生活するために石木ダムに反対しております、本当に必要か、まずそれを問うて、安定した生活を勝ち取っていきたい」石木ダム建設予定地の地権者およそ40人など建設反対派は、長崎地裁で初めて開かれた事業認定取り消し訴訟に臨みました。石木ダムをめぐっては、2013年に、国が、事業の公益性を認め、土地の強制収用が可能になる「事業認定」をしています。これに対し原告の地権者109人は、治水や利水面でダムの必要性は極めて低く、手続きにも問題があるなどとして、事業認定の取り消しを求めています。きょうの口頭弁論で、事業認定をした国は全面的に争う姿勢を示しました。事業に反対する地権者の松本好央さんは、「ダムは家や土地、豊かな自然といった物理的なものだけではなく、私たちの日々の生業といった生活基盤そのものを奪う」と、訴えました。判決が出るまでの間は手続きの差し止めを求める仮処分の申し立てについても、国は却下を求めています。

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石木ダム事業認定取消訴訟 第1回口頭弁論

2016年04月25日 | 訴訟

いよいよ、事業認定取消訴訟の裁判がスタートしました。

(正式名称は「石木ダム事業認定処分取消請求事件」と言います)

今日は、その第1回口頭弁論の日です。

裁判は2時開始ですが、1時10分からの門前集会には80人ほどが長崎地裁前に集まりました。

馬奈木弁護団長は「石木ダム建設は、地域の営みを破壊し、人の尊厳を奪うもの。

今日の裁判は、決して奪われてはならないものを守り抜く戦いの第一歩です」と訴えました。

 

待つこと数十分、厳かな雰囲気の中、開廷です。

被告は国(事業認定をしたのは国土交通省の認定庁なので)ですが、被告席には県職員の姿も。

意見陳述のトップバッターは水没地権者の岩下和雄さん。

このスケッチは支援者のNさんによるもの。

元美術教師のNさんは、開廷中ずーっと鉛筆を走らせていました。

岩下さんは54年前の測量調査の頃からの石木ダム計画の歴史を振り返り、

県の不誠実(覚書を反故にした)で、強権的(機動隊を導入しての強制測量)なやり方を紹介、

そして、「不要なダムのために故郷を売ることは有り得ない」と断言しました。

岩下さんの陳述の全文はこちらです。

 

次に陳述したのは、水没住民の松本好央さん。

好央さんは、四季折々のこうばるの美しい自然を紹介し、

4世代9人の大家族が、この地で暮らす幸せを語りました。そして、

「あの強制測量から30年以上経ちましたが、石木ダムがなくても何も困らなかった」

「ということは、ダムの必要性がそもそも無い、ということではないですか?」

「国は何の利益も無いダムのために、私たちに犠牲になれというのですか?」

「私たちが愛するふるさとで住み続ける権利よりも、ダム工事をする行政や業者の権利の方が価値があるというのですか?」

そして、その後も、胸を打つ言葉が続きます。

会場のあちこちから感動の、鼻水をすする音が聞こえてきました。

(かく言う私も・・・)

陳述書全文をぜひお読みください。

松本好央さんの意見陳述書はこちらです。

 

続いて、代理人の3名による意見陳述がありました。

鍋島弁護士の意見陳述書はこちら

平山弁護士の意見陳述書はこちら

馬奈木弁護士の意見陳述書はこちら

 

鍋島弁護士は、土地収用制度において認められている強制収用は、財産権のみであり、

それ以外の権利・利益の強制収用は認められていない。

石木ダム事業が奪おうとしているのは、人格権の侵害そのものであり、

それを憲法は認めていない。

このことの重大性・残虐性を起業者らは理解しているのか?と訴えました。

(写真は報告集会の時のもの)

 

それをさらに深く、広い視野から陳述された馬奈木先生の話は興味深いものでした。

ロシアの大地に侵攻したナチス・ヒトラーの無法を許さず闘おうと、

国民や世界に呼びかけたイギリスのチャーチル首相の演説をなぜ紹介したのか?

報告集会ではその解説が聞けました。

 

チャーチルは、共産主義国のロシアが大嫌いだった。

でもナチスの侵攻は許せなかった。なぜか?

チャーチルは、ロシアの大地を先祖代々耕してきた農民の姿を思い描いた。

少女たちが笑い、子どもたちが遊んでいる、住民の生活が破壊されることを思い描いた。

国を治めるトップとして、他国の庶民の上にも思いを馳せた。

それに比べて、長崎県を治める中村知事はどうか?

県民である川原地区住民の生活や文化を自ら水底に沈め破壊しようとしている。

国も同じ。

今回の答弁書を読むと、失われるのは「環境の一部」という程度の認識。

県民、国民の暮らしを何とも思わない。

あまりにも恥ずかしい。

それを問うためにチャーチルを引き合いに出したのだそうです。

そして、そんな日本に民主主義はあるのか?と。

 

平山弁護士は、どんなに客観的に見ても石木ダムは不要である、という点に絞って陳述。

石木ダムは50年以上にわたって完成していない、

世論の理解が得られていない、

起業者自身が合理的な説明ができず、住民の疑問に対する回答を拒否している、

などの事実を単純明快に指摘されました。

 

次回の期日は、7月19日 15:00〜15:30

地権者の心からの叫び、代理人の法と理に叶った主張を、

生の声を、あなたも聴きにきませんか? 

 

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「濁る水」 メディアはどう伝えたか

2016年04月20日 | 報道

4月18日の長崎新聞に、劇の内容、脚本執筆者の思いなどを伝える記事が掲載されました。

そこには観客のお一人の感想も紹介されていますが、

「これまでダム問題には関心がなかったけれど、勉強してみようと思った」とのこと。

私たち実行委員にとっては、とても嬉しい感想です。

こんなふうに思われた方がどのくらいいたか、

他にはどのような感想があったか・・・

後日、アンケートの集約ができたら、ご報告いたします。

 

他紙においては、告知記事という形で紹介されました。

 

 

 

毎日新聞はデジタル版にも掲載されていました。

「石木ダム」テーマ 暮らし考える機会に 
劇団「Stereo ArT」、日本キリスト教団佐世保教会で16日 /長崎

                     毎日新聞2016年4月14日 地方版 

 石木ダムをテーマにした演劇「濁る水」が16日、佐世保市潮見町の日本キリスト教団佐世保教会で上演される。長崎市を拠点とする劇団「Stereo ArT(ステレオアート)」のオリジナル作品。田中俊亮代表が佐世保市の水需要を賄うというダム建設の目的に注目し「当事者である佐世保市民が、反対地権者の気持ちを知らずに済ませることはできない」として企画した。

 ダム予定地の川棚町川原(こうばる)地区には、トタン屋根の監視小屋や「ほたるの里を子々孫々に残そう」などと書かれた看板が並ぶ。1962年に県が現地調査を始めてから半世紀にわたって続く、古里を水没から守る運動だ。演劇では、架空の大学生サークル「ダム研究会」の部員が現地を訪れた感想を部室で話し合う。

 昨年10月、長崎市内の小劇場で初演。佐世保での公演は初めてで、主催する実行委員会は「豊かな自然や古里を愛する人々を思い、それらを犠牲にして追求される私たちの暮らしを振り返る、そんなひとときを共有したい」と来場を呼びかけている。

 午前11時、午後3、7時の3回公演で、前売券は1000円。問い合わせは佐世保教会0956・31・2042。【梅田啓祐】

 

 

こちらは、タウン情報誌、週刊「ライフさせぼ」の記事です。

 

 

各メディアのおかげで、問合せの電話も沢山頂きました。

(TVは、当然ながら地震関連ニュースでいっぱいで、演劇どころではなかったでしょう)

 

演劇「濁る水」をご覧になった皆さんが、今度は発信人となって、

ブログやツイッターなどで感想を伝えてくださることをひそかに期待しています。 

 

 

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